~縁筆~ 平野健司 言葉の工房

自作品の紹介のほか、作詞やコピーライティングを考える場として
皆さんと一緒に成長させていきたいです。

赤塚の夜は更けて 220429

2022-04-29 13:38:26 | lylic
赤塚の夜は更けて
               
最終電車を見送った
若い駅員は雑踏を掃き寄せる
化粧の剥げかけた立ちんぼが
寂しい笑顔を浮かべてる
置去りにした夢の断片が
散りばめられたこの街を
明日こそは出てゆこうと
思ってみるけれど

赤塚の夜は更けて
赤塚の夜は更けて
カランコロンと氷鳴らしては
友の顔など思い出している

ホームの脇の踏切は
夏空と蝉の声鳴りやまず
買物袋をぶらさげた
サンダル姿の君が過るよ
はらはらはらと恋の残り香
舞っているようなこの街を
明日こそは出てゆこうと
思ってみるけれど

赤塚の夜は更けて
赤塚の夜は更けて
カランコロンと氷揺らしては
君の声など思い出している

赤塚の夜は更けて
赤塚の夜は更けて
カランコロンと氷鳴らしては
君の顔など思い出している
カランコロンと氷揺らしては
君の声など思い出している

寒くなりました

2021-10-04 21:30:46 | lylic
襟立てて
 歩く小径も
  Gマイナー

寒くなりました。
お身体ご自愛くださいませ。

初秋 お見舞い 申し上げます

2021-09-22 17:55:41 | lylic
庭先に
 金木犀の
  黄色散る

初秋お見舞い申し上げます

筑後川 210812

2021-08-12 19:47:44 | lylic
筑後川
               
遠くはなれて 初めてわかる
母の温もり 父の情
出世という 我儘に
おきざりにした 故郷を今想う
緑まぶしい 筑後川を

京に暮らして 初めて知った
浮世のつらさや 世の情け
人生という 旅人を
護りつづける 故郷を今想う
カンナの花咲く 筑後川を

月日重ねて やっとわかった
大切なひとの 真心を
志しこそが 男の道と
支えてくれた 貴方を今想う
ああ いつの日か
二人で歩きたい 筑後川を

暑中お見舞い申し上げます

2021-08-10 18:18:58 | lylic
暑中お見舞い申し上げます

サイレンと 蝉の鳴き声 鳴り響く
2021年 夏空眩し