TOKYOの滝 大野廣子 116.7x80.3 1993
ひさしぶりに本棚を整理していたら山種の図録が出てきた メーンはなんと言っても御舟の炎舞 凄い迫力だ
今でも間近に観た時の強烈な印象が思い浮かぶ 蛾になったような気分がしてしまうからだ
これは夢の中の夢です
炎が舞っている うづ巻いている 熱い 熱がそのまま体に伝わってくる 逃げよう 滝が見える 音が聞こえる 飛び込めば大丈夫だ 体が動かない
炎舞 (120X53 )31才 徹底的な凝視 初夏~秋
Tokyoの滝 (116X80 )37才 スケッチデッサン1万枚 7ヶ月
炎舞の画家は 関東大震災直後 克明に見て歩き 灰燼を
滝の画家は 阪神大震災の翌日 スケッチブックを手にした現場から
電話をかけてきた
まともじゃない うなされながら 目が覚めた
今年最高の展覧会 対決巨匠たちの日本美術に この組み合わせもあったら面白かったろうなとチラッと思った