春雪 10号 1998年
なぜか懐かしく感じる風景 東京・世田谷の豪徳寺境内
一昔前のこの頃 画家は世田谷神社や豪徳寺でひたすら現場で岩絵の具を溶き描いていた
この頃東京にも珍しく大雪の日があった お湯を持参しかじかむ手で絵筆を取ったという
:お湯は岩絵の具を溶くために用意されたものです 冬は寒さで膠(にかわ)が固まり 夏は乾燥で膠が固まります 以前東京国立近代美術館の役付き学芸員(しかも日本画)の方が 日本画家はなんでこんな扱いにくい画材にこだわるんだろう 他の画材ならもっと楽に描けるだろうに と話したのを そばで聞いてしまったことが有ります この時強い違和感を覚えました
公務員の方は大部分とても優秀です 尊敬に値する方も居られます 全員でないのが残念ですが・・・・・・・