総合格闘技とスーパーセーフ | ボクシングと総合と時々タイ語inバンコク

ボクシングと総合と時々タイ語inバンコク

りくと12歳。言葉の通じないタイ人に囲まれ練習に励む日々。タイのジムに出稽古に来る日本人プロボクサーにたまに会えるのが彼にとって大きな喜びだったが、コロナで2年半一時帰国も出来ない状態に。
学校でさえ行けない日々が続いたが、海外で細々と練習を続けている

黒帯への挑戦、失敗続きでりくとと話し合いました。
総合格闘技の魅力は、
『制約が少ないこと』
"『制約が少ない格闘技』が強い"
と言われることも多く、
そんな総合を、今までどおり、今後も力を入れ継続していくことにしました。
でも、りくとも言うように、
総合はボクシングとの相関性は低く、
逆にボクシングに対してマイナスだなぁーと思う点もあります。
 
そのひとつが
スーパーセーフ(ヘッドギア)
↑スーパーセーフ
りくとが所属している総合格闘技グループでは、
"ヘルメット"のような、スーパーセーフと呼ばれるお面を付けます。
 
このスーパーセーフは、まるで宇宙飛行士のようで、
これにいくらナックルを当てても、コツンと音がするだけで、
パンチを受けても、"痛み"を感じることがなく、良い意味でのパンチへの恐怖心が持てません。
その為、パンチに対するディフェンスやガードを積極的に学ぶ必要性がありません。
(大人のMMAの場合は分からない)
 
パリングやブロッキングなどのディフェンス技術は試合では不要だし、
ヘルメットのようなものを被っているので、ボクサーのように常に頭を動かすなんてことは全くもって無理。
そんなことしてる間に、あっという間に組まれて投げられてしまい、試合では大きくポイントを失います。
パンチに対するディフェンス技術を磨く時間があれば、投げや寝技を練習した方がよっぽど有益。
 
りくとの場合、同時に二つの格闘技を取り組むほど器用ではないうえ、
新しいことや違うことを始めると、以前までやってきたことをあっという間に忘れてしまい、
取り戻すのにまた時間が掛かってしまいます。
 
バンコクでのりくとの現状は、
ボクシングスパーは全く出来ず、
でも、総合の組手は毎週やっています。
ガードの位置がなかなか上がらないことや、向上しないパンチの回転力など、
同時に全く異なる格闘技をやっていることが少なからず影響しているのかなと思ってしまいます。。。
 
とはいえ、
異国の地にもかかわらず、日本語で武道を学べることに感謝!!
(ボクシングはタイ語オンリーなのでアセアセ)
by ポーりくと
総合格闘技では、このようなオープンフィンガーグローブで闘います。
このグローブで素面を殴れば間違いなく大怪我に。
競技人口拡大のためには安全であることが最優先。
アマはプロとは違い、大怪我のリスクを背負うわけにはいかず、スーパーセーフ着用は当然だと思います。
でも、アマチュアMMAはほぼ顔面が守られていることで、
総合の大きな魅力である『制約が少ない』ことから外れてしまうような気がします。
更に、スーパーセーフ着用から、
打撃系バックボーンの選手より、組技系選手の方が有利であると思います。
なので今後はしっかりと、
組み技・投げ技・寝技を学ばせたいと思います。