11/6(水)N響第1924回定期公演(11月Bプロ定期初日)を聴きにサントリーホールへ。








今月定期公演指揮するのは、Aプロ・Bプロ・Cプロ全て桂冠名誉指揮者ヘルベルト・ブロムシュテット(92歳!)












前半は、ベートーヴェン/交響曲第3番「英雄」
何と清新「エロイカ」ブロムシュテット年齢を考えれば尚更です。
第1楽章速めのテンポの中にも漂う馥郁たる趣第2楽章決然たる進行第3楽章さざめき第4楽章各変奏性格描き分け
欲を云えば、第2楽章葬送行進曲の後半のフガート辺りに、2010年4月の第1671回定期や2015年9月の第86回オーチャード定期の折のような一段の悽愴さを求めたい想いはしたけれど。

後半はまず、R.シュトラウス/交響詩「死と変容」
ブロムシュテットR.シュトラウスを聴いたのは、録音ではともかく実演では確か今回が初めて
冒頭ほの暗くも清冽な響きおや期待したのですが、その後の生と死との闘いの部分ではブロムシュテットらしからぬ粗さが耳につき…。これが仮に今は亡きウォルフガング・サヴァリッシュだったらさぞかし素晴らしい名演を繰り広げたろうにとの想いは拭えませんでした。

最後は、ワーグナー/歌劇「タンホイザー」序曲
ブロムシュテットワーグナーを聴いたのは、確か今回が全くの初めての筈。
直前の「死と変容」の出来映えから少々不安を抱いて臨んだのですが、此処ではブロムシュテット清澄な表現プラスに働き、この作品に新たな生命を吹き込んでいたように思います。

因みに今回の「エロイカ」「死と変容」「タンホイザー」という曲順、聞くところによると、かのアルトゥール・ニキシュへのオマージュだとか。




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