2/16(日)N響第1935回定期公演(2月Aプロ定期2日目)を聴きにNHKホールへ。

























前半は、シュテファン・ドールソリストに迎えてのアブラハムセン/ホルン協奏曲(2019:日本初演)。
第1楽章清冽幻想的響き印象的ではありました。

後半は、ブルックナー/交響曲第7番
果たしてどうだろうかとの不安を抱きつつ臨んだのですが、結果的にこれ迄接したヤルヴィN響ブルックナーの中では最良の部類に属する演奏だったと思います。
第1楽章冒頭第1主題提示心の籠もった美しさ。その後も恣意的アゴーギクデュナーミクの変化は極力避けられ(細かいテンポの変化はあったが)、同楽章第2主題提示展開部冒頭透徹した寂寥感第2楽章第1主題第3楽章中間部深沈たる趣第3楽章主部律動感等々、素晴らしい部分が続きました。
それ故か、客席雑音次第に鎮まっていき第4楽章最後のE-durの主和音が壮大に締め括られた後一呼吸の静寂を置いて湧き上がった拍手盛大なものでした。
…とは云え、やはり1987年7月大阪フィル練馬公演に於ける朝比奈隆1995年2月N響第1253回定期公演に於けるホルスト・シュタイン、そして2017年11月ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管東京公演に於けるヘルベルト・ブロムシュテット至高名演から私が受けた感動に比してしまうと、遜色は否めませんでしたが。
なお、プログラムには今回使用版についての記載はありませんでしたが、第2楽章の頂点でシンバルとトライアングルが加わっていたところをみるとノヴァーク版だったのでしょうか。私は少なくともこの箇所は、それらが加わらないハース版の方が好みなのだけれど。




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