「ダメ」は禁句?2文字のパワーを緩和して発達障害の子の”癇癪”に立ち向かう

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息子は赤ちゃんの頃から、いわゆる「育てにくい子」に該当し、保育園では4歳になる頃に問題視されました。

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以後、「発達障害」について理解を深めて今に至ります。

今回は、親が言いがちな禁止文「ダメ」の2文字に関するエピソードです。

「ダメ」の2文字に”こだわる”のはなぜ?

息子が1~2歳の頃、一人でいる時に、よく独り言を言っていました。

色々な言葉を覚えていく時期だから、覚えた言葉を復唱したり、聞こえた音や声を真似て声を発したりするなら、違和感はありません。

私が違和感を覚えたのは、一人芝居のように、
「ダメっ」「ダメでしょ!」「ダメ」「ダメっ」…

と、何かに”ダメ”と言っているかのように、息子がダメダメ言っている時です。

まるで、セリフのような、セリフの練習のような感じです。

他にも覚えた言葉はたくさんあるのに、どうして「ダメ」の2文字ばかりにこだわって、何度も発音練習しているんだろう?

不思議でした。

私が発した禁止文「ダメ!」が原因だった…

その答えが分かったのは、息子が3歳頃でしょうか。

息子は、私が「やりなさい」と言っても、すぐやらない。「来て」と言っても、すぐ来ない。イライラが積もります。

まだやりたい事を「もうおしまい」だと制する時か、やってはいけない事を禁ずる時かは忘れてしまいましたが、私が「ダメ!」と言った時…

息子は泣きながら「ダメ!ダメ!」と言っては、堰を切ったようにワーっと泣き、再び「ダメ!ダメ!ダメ!」と言ってはワーっと泣く…を繰り返しました。

これって・・・

ダメと言われた本質は関係なくて、「ダメ」と言われたこと自体に反応している。

私が発した禁止文「ダメ」という2文字が、強烈にインプットされている。

「お母さんにダメと言われた」という事に対して、泣いている。

ダメの2文字に、なぜこんな威力があるのか分かりませんが、幼いながらに「禁止・否定・拒否・却下」などなど、負に感じる全てが詰まった2文字なのでしょう。

その2文字が、大好きなお母さんの口から出てきた!
という感じ?

理由はともかく、パニックです。

息子がパニックになる言葉を発し続けることが、良いワケがない。

闇雲に、鋭く、「ダメ!」と言ってはいけない。

伝え方を考えなければ!と思いました。

「ダ~メ~よ~」はOK!同じ禁止でも”言い方”が重要と知る

いつもなら「ダメ!」と叫ぶところを、グッと堪え続けました。

代わりに、言い方を色々試しました。

定着してきたのは、1文字ずつ伸ばして言う「ダ~~メ~~よ~~」と、語尾を肯定文「いいよ」で終わるように言い換えた言葉です。

☆肯定文「いいよ」への言い換え方は、別記事でご紹介

2014年の流行語大賞に選ばれた「ダメよ~ダメダメ」の言い方ではなく…

「ダ」と「メ」を同じ強さで、「よ」を一番強く言う感じです。

顔の前で、手をバッテンにして「ダメ」のジェスチャーを添えると、視覚的に見ることで頭に入り、「ダメ」の言葉が持つインパクトが和らぎつつも、ダメだと言われていることは理解するようになりました。

頭ごなしに「ダメ!」「やめなさい!」と禁止文をピシャリと言うより、ふざけたような遊んでいるような言い方をすると、格段に癇癪が軽減しました。

何よりも、あの、ダメダメを連呼した独り言や、『ダメダメパニック』がなくなりました。

追伸:
禁止文だけを注意しても、癇癪のエスカレートはなくならない!
次回は、”言い返し方”に着目したエピソードを紹介します。

【ASD育児】”言い返し方”も超重要!売り言葉に買い言葉では何も解決しなかった癇癪対応

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怒鳴って強く怒ると、癇癪はエスカレートして悪循環。だから「無駄に怒らない育児」が重要と知ったエピソードはこちら(↓)

怒鳴ると癇癪はエスカレート!ASD児の「怒らない子育て」と療育センター長の後押し

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※私が読んで、いつも救われた本です。図書館で何度も借りて読み、ついに自分で購入しました。

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