子どもが幸せになることば

七夕

事務局の金子(J)がオススメする
子育てに”効く”一冊 を紹介するコーナー。

Vol.1の今回は『子どもを信じること』で
お馴染みの田中茂樹先生の新刊です。

七夕の母の願い

「保育園に短冊を持っていく」
と娘が言います。

お母さんの願いごとはなあに?
と聞かれた母親は、こう答えます。

「あなたが大人になって
好きな人と結婚して幸せになることよ」

そして思います。

今の幸せな時間を大切にしよう。
まだ幼いけど、
いつか大人になっていくのだから、と…。

一見、良い話ですよね。

でもここには危うさがある

と『子どもが幸せになることば』の中で
田中茂樹先生は指摘します。

「お母さんのお願いごとはなーに?」と聞かれたのに、「あなたにこうなってほしい」と娘に指示する形になっています。
母親は、自分がそのような要求をしてしまっていることに、気がついていないようです。
でも、その指示の一つひとつが、人生の大きな課題ともいえる、重たい指示です。

・大人になりなさい
・好きな人をみつけて結婚しなさい
・幸せになりなさい

最初にこの部分を読んだとき、
本当にハッとさせられました。

先回りする親

自分の子どものことになると
親はついついあれこれと先回りして
色んなことを願ってしまいます。

辛い目にあわないように。
苦しい思いをしないように。
楽しく幸せな人生を歩んでほしい。

でも、それは
親の人生ではなく子どもの人生です。
指示するものではありません。

以前の僕――、
つまり息子の不登校を経験する前の僕は、
完全に「先回りする親」でした。

そこに石があると、
息子が転ぶ前に石をどけようとしました。

つまずかないで
歩くコツを教えようとしました。

転んだときには、転んだ原因と
転ばないための対策を説こうとしました。

ジャリ道を歩くこと自体の
「愚」を教え諭していたかもしれません。

言いがちなことばから信じることばへ

でも――、と今にして思います。

つまずいて転ぶことも、
膝をすりむくことも、

そこから立ち上がって
何かを学び取っていくのも、
子ども自身であるべきだ、と。

親はつい、あれこれ心配します。

でもそこにジャッジや比較、期待があると、
子どもにとっては面倒です。

「型にはまらず、自由に、
自分らしく生きてほしい」

これは特に僕のような
「子どもに理解があるふうの親」
が子どもに言いがちな言葉です。

ですが、ここにも実は、
知らず知らずのうちに
”自由に自分らしく生きろ”という
「生き方の指示」があります。

それよりも、
「そのままがいい。そのままで大好きだ」。

こちらがより
「子どもを信じることば」なのです。

「言いがちなことば」から
「信じることば」へ。

2019年上半期最注目の
子育ての新刊本です。ぜひ!

子どもが幸せになることば
著者:田中茂樹
出版社:ダイヤモンド社
https://www.diamond.co.jp/book/9784478106266.html

金子(J)

Jプロフィール丸

 

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『もう不登校で悩まない! おはなしワクチン』『「とりあえずビール。」で、不登校を解決する』に続いて蓑田雅之さんの3冊目となる書籍です。
不登校・ひきこもりを題材にしたある家族の物語で、小説の形で描かれています。

固く閉ざされた少年の心のドアをそっとノックしてきた「ある人」。
彼女をめぐって静かに大きく進んでいく、家族の成長と再生の物語です。

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