あふーとラーインがマリアージュらしいですね。ふーむ。ますますもって気をつけなければなりません。
さあ、昨日の続きです。ここから恐ろしいことが始まります・・・。
昨日はゲームで人々を惹きつけている、という話で終わりました。
問題は、時間の無駄だとか、目が悪くなるとか、そんなレベルではないと言います。
何かというと、ひきつけるために刺激する場所が脳幹だからだそうです。
ここで脳幹を調べてみると、機能として:
多数の神経核が存在する
自律神経機能中枢が存在する
意識と覚醒に重要な神経経路があるとされる
脊髄から視床へ上行する感覚神経路が存在する
上位中枢から脊髄に下降する運動神経経路が存在する
姿勢反射の中枢である
(以上、wikipedia.orgより)
ハリス氏は、子供たちがこんな複雑なこと(電話やアプリ、SNSなど)を年中やっているのに、親は自分たちが若かった時に電話で長話していたのと同じように考えているけれど、昔のその時代には、電話の向こうでもっと長話してくれるように何千人というエンジニアが働いてはいなかったと注意を喚起しています。
そう、スマホの向こうには、毎日、「もっと、もっと、もっと」スマホを使ってくれるように、たくさんのエンジニアがあなたに働きかけているんです。
CBSのリポーターは大手のIT企業にこの辺りを確認しようとしたらしいですが、どこもノーコメント。折り返しの電話を無視してしなかったところもあったとか。得られる答えは、「日夜ユーザの使い勝手を改善することが第一だ」と。
そこで次に登場するのが、カリフォルニアのベニスビーチにある「ブレイン・ハッキング」に特化したプログラミングをしているという『ドーパミン・ラブズ』。
創業者の一人ラムゼイ・ブラウン氏によれば、「脳がどう働くか知っているプログラマーなら、脳を刺激して何かをさせるコードは書ける」とのこと。フィットネスや金融関係の企業のアプリを作っているのだそうです。そう、欲望とか快楽を作り出すのに必要なドーパミンを刺激するプログラムで。
彼らはプログラミングで、いつ、どこでいわゆる「ご褒美」を出したらユーザーがもっと戻ってくるかを操作しているというから怖いではないですか!
例えばインスタで「いいね」を出させないでおき、ユーザーがある一定のことをした時にそれまで出させなかった「いいね」をいきなりバーンと大量に出すのだそうです。私はFacebookもやめたしインスタはもとよりやっていないので、その辺が分かりませんが、アルゴリズムがあって、その「時」がわかるのだとか。
そんなふうにして、彼の会社も他のプログラマーたちも、ユーザーを虜にさせようとコードを書いているのだそうですよ。いわばユーザーの私たちはモルモット(guinea pigs)。ボタンを押し続けるようにスクリーンの向こうで働きかけてるんです。リアルタイムで。
スマホでアプリを使えば使うほど、あちらではデータを集めていく。そして多くの広告を見せられる。
「フェイスブックは無料でしょ?広告主がフェイスブックに支払ってるから。あなたは目でその広告を追って見続けるから無料で使える」
フェイスブックにお金を払わない=You don't sign a check to Facebook.
アメリカでは企業同士での支払いなどは、チェック(手形)で行われるんですね。チェックには誰に、いくら払うか金額を入れて、自分のサインをするのです。現金の代わりになります。
なんで文章やフェイスブックがスクロールしないと見られないかは、理由があるんですね。
そうすることによってより長く使ってくれているからです。何かいいものを見つけるためにスクロールし続ける。そうすることによって徐々にのめり込んでいく。脳のどこを刺激したら中毒状態になってくれるか?
ではビデオ2をどうぞ。
正確には、アプリや顔本に夢中になる仕組みを考えてるのは、エンジニアでなく、データアナリストですね。ユーザーの行動履歴を深層学習などで分析して、よりゲームに課金したり、長くアプリを使うようになるヒントを得る。
エンジニアはプログラミングをする人であり、分析スキルはない人が多いし、脳の生理学はもっと知らないだろうし。
アナリストにしても、苦労して試行錯誤しながら試してるのであって、脳の仕組みから、こうすれば中毒になるとわかってる!というところまでは、行ってないと思いますよ。
メーカーに質問を無視されたのは、トンデモ質問に失笑してたからじゃないかと思いますね。
それがわかるなら、苦労してないよといったところでしょう。
記事をアップするのに時間がかかりますので、もしお気にかかる様でしたら、ビデオの続きをCBSで見て見てください。ちなみに、この番組はアメリカでも人気で、日本では伝えられない様なことも結構扱ってます。