◎ 〈朝イチ情報;相場の読み筋>
4月9日
更新 : (更新予定時間:8:30頃)
8日の米国株式は、反発した。NYダウが前日比779.71ドル高の2万3433.57ドル、ナスダック総合指数が同203.643ポイント高の8090.903ポイントで取引を終了。出来高概算は、ニューヨーク市場が12億1184万株、ナスダック市場が33億4968万株だった。
新型コロナウイルスの感染被害が深刻なニューヨーク州クオモ知事は8日、同州がこのまま厳格な隔離政策を続けていれば、数週間以内に感染者数が安定する可能性があると指摘。感染縮小への期待感が浮上し、買いが優勢となった。
また、米民主党の大統領候補指名選挙で、急進左派のサンダース上院議員が撤退を表明。大企業に批判的な同氏が撤退することも材料視されたようだ。ハイテク株比率の高いナスダック総合指数は、アップルやアマゾン・ドット・コム、アルファベット(グーグルの持株会社)などが買われ、終値ベースで3月10日(8344ポイント)以来、約1カ月ぶりに8000ポイント台を回復した。
9日の東京株式は、上値の重い展開となりそう。日経平均株価はきのうまで4日続伸し、好地合いの継続が期待されるものの、新型コロナウイルスの新規感染者数がきのう8日に500人を超え、1日あたりの新規感染者数の最高を更新。感染のまん延による企業業績への影響を警戒し、積極的な売買は限られそうだ。
為替相場は、ドル・円が1ドル=108円台の後半(8日終値は108円83-85銭)、ユーロ・円が1ユーロ=119円台の前半(同118円19-23銭)と小動き。
8日のADR(米国預託証券)は円換算値で、高安まちまちながら、コマツ<6301.T>、ソニー<6758.T>、任天堂<7974.T>などが、8日の東京終値に比べ高い。
シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、8日大阪取引所終値比225円高の1万9145円だった。
<きょうの個別材料>
○プラス材料
メディシノバ<4875.T>―コロナウイルス疾患を原因とする急性呼吸窮迫症候群を対象とする「MN-166(イブジラスト)」の臨床治験を米イェール大学と共同で実施へ
ヘリオスH<6927.T>―連結子会社のフェニックス電機が、不織布マスクの生産販売事業を開始
●マイナス材料
ツインバード<6897.T>―消費税率引き上げ後の反動が長引いたことや、新型コロナウイルスの感染拡大による中国製造品の入荷が遅延し、20年2月期の連結業績予想を下方修正
第一興商<7458.T>―新型コロナウィルスによる感染症拡大の影響で3月度のカラオケ・飲食店舗事業の売上高が大幅に減少、20年3月期の連結業績予想を引き下げ
上記の材料はあくまでも相場の参考です。個々の銘柄の株価位置、あるいは相場の流れなどにより、その反応は不確定です。
<きょうの狙い>
更新 : (更新予定時間:8:30頃)
トランスジェニック(トランスG)<2342.T>は8日引け後、熊本大学および群馬大学と「炎症可視化マウス作製とその応用」に関し、共同で国際特許出願していたが、欧州特許庁から特許査定を受けたと発表した。
今回査定を受けた特許は、自己免疫疾患、がん、動脈硬化、肥満、アルツハイマー病、老化などのさまざまな疾患に関連することが明らかになってきている炎症マーカーとして注目される「IL-1ベータ」の産生を可視化し、生体レベルでの炎症反応を捉えることを可能にする炎症可視化マウス。炎症反応を起因とする、さまざまな疾患の病態機序の解明や治療法の開発研究に貢献することが期待されるとしている。
8日終値は、前日比1円高の278円。
<ダイジェスト>
ナイガイ、手作りマスクの耳掛けゴムの代用品として使える「輪っか」を商品同時購入の人に無償提供
更新 : 20/4/9 7:30
ナイガイ<8013.T>は7日、手作りマスクの耳掛けゴムの代用品として使える「輪っか」を、ナイガイオンラインショップ、楽天市場オンラインショップ、Happy Socksの一部の店舗で、商品同時購入の人に無償提供を開始したと発表した。
同社によると、原材料は国内にある靴下工場で靴下を作る過程で出る廃材の切れ端で、これをマスク不足解消に使うことができないか、という発想から生まれたという。靴下で使われる生地を使用しているため肌触りもよく、ゴム幅も広くよく伸びるので長時間着用しても耳が痛くなりにくくなっているという。
8日の終値は、前日比2円高の439円。
大日印、AIドリル教材をSkyの「Sky安心GIGAタブレット」に搭載し提供
更新 : 20/4/9 7:31
大日本印刷<7912.T>は7日、Sky(大阪府大阪市)と協業し、文部科学省が推進する、子ども一人ひとりに最適な学習をICTにより実現し多様な人材育成を目指す「GIGAスクール構想」に向け、小中学校向けの「DNP学びのプラットフォーム リアテンダント」のAI(人工知能)ドリル教材を、Skyの「Sky安心GIGAタブレット(スカイあんしんギガタブレット)」に搭載し提供すると発表した。
今回提供する「リアテンダントAIドリル教材(GIGA対応版)」は、小中学校向けに算数・数学・英語のドリル教材。児童・生徒の理解度に応じて復習問題を反復、または自動選択で表示するという。自動採点機能と連携させて学習履歴(スタディ・ログ)を蓄積・分析することで、児童・生徒1人ひとりに合わせた「アダプティブ学習」を行うことが可能としている。
8日の終値は、前日比29円高の2317円。
帝人、有機合成および分析の化学研究・開発を加速するためヘルスケア化学研究棟を新設し稼働開始
更新 : 20/4/9 7:32
帝人<3401.T>は7日、グループの帝人ファーマと、有機合成および分析の化学研究・開発を加速するため「ヘルスケア化学研究棟」を新設し、稼働を開始したと発表した。
同社では、ヘルスケア事業の化学研究・開発機能を強化するため、ヘルスケア研究の拠点である東京研究センター(東京都日野市)の敷地内に、ヘルスケア研究の中心的な機能である有機合成と分析研究を担う化学研究棟を新設した。同研究棟は、実験エリアと非実験エリアの完全分離、研究員の動線・視線を考慮したレイアウト、快適なコミュニケーションエリアの確保など、安全性と機能性に最大限の配慮をした研究施設となっているという。
8日の終値は、前日比20円高の1747円。
京セラ、IoT位置情報デバイス「ビーコン対応GPSトラッカー」を4月から販売開始
更新 : 20/4/9 7:33
京セラ<6971.T>は7日、BLE(Bluetooth Low Energy)ビーコンとGPSに対応した、IoT(モノのインターネット)位置情報デバイス「ビーコン対応GPSトラッカー」を、4月から販売を開始すると発表した。同製品は、4月に開始されるNTT西日本による自治体向けの新サービス「児童みまもり情報配信ソリューション」に、みまもり端末として採用されるという。
「ビーコン対応GPSトラッカー」は、GPS・GLONASS・みちびきによる位置情報に加え、BLEビーコンにも対応することで、GPSなどが利用できない建物内や敷地内などのトラッキングを可能にしたIoTデバイス。携帯電話ネットワークを利用したLPWA通信規格のひとつ「LTE-M」に対応。アンテナとバッテリーをコンパクトな本体に内蔵しており、手軽に、また低コストでIoTトラッキングシステムを導入することができるという。同社では、子どもの通学・通塾の見守りや、コンテナやトラックなどの物流管理など、さまざまな用途に活用することができるとしている。
8日の終値は、前日比70円高の6222円。
JR東日本、東京ガスと品川開発プロジェクトに関し、えきまちエナジークリエイトを設立
更新 : 20/4/9 7:34
JR東日本<9020.T>は7日、同社およびグループのジェイアール東日本ビルディングが、東京ガス<9531.T>とともに、品川開発プロジェクトにおけるエネルギー供給・エネルギーマネジメントを行うことを目的に、えきまちエナジークリエイトを設立したと発表した。
同社では、品川開発プロジェクトにおいて、先進的な環境・エネルギー技術を取り入れたまちづくりを目指しており、多様な再生可能エネルギーを活用するほか、将来の水素社会の実現に向けた燃料電池や食品廃棄物を活用したバイオガスシステムの導入に取り組むとしている。
8日の終値は、JR東日本は前日比438円高の8500円、東ガスは同31円高の2595.5円。
クボタ、岡山県備前市と「坂根浄水場および三石第一加圧ポンプ場整備事業」に関する契約を締結
更新 : 20/4/9 7:35
クボタ<6326.T>は7日、グループのクボタ建設およびクボタ環境サービスが、岡山県備前市と「坂根浄水場および三石第一加圧ポンプ場整備事業」に関する契約を締結したと発表した。
受注した事業は、備前市が老朽化が進む坂根浄水場および三石第一加圧ポンプ場の更新整備に加えて、クリプトスポリジウムなどへの対策強化のため、坂根浄水場に紫外線処理施設を導入するとともに、運営する水道施設等(飲料水供給施設、簡易給水施設含む)の運転管理を1つの事業として発注したもの。
8日の終値は、前日比10.5円高の1294.5円。
NTTデータ、トヨタグループのトヨタコネクティッドと業務提携を開始
更新 : 20/4/9 7:36
NTTデータ<9613.T>は7日、トヨタ自動車<7203.T>グループのトヨタコネクティッドと、グローバルで展開するモビリティーサービス・プラットフォーム(MSPF)のさらなる機能・サービスの拡張、コネクティッドカー展開国拡大に向け、より一層のソフトウエア開発力および、運用体制の拡充を目的として4月1日から業務提携を開始したと発表した。
今回の提携で、トヨタコネクティッドが培ったコネクティッドカー向けサービス事業の経験や、国内外で展開するカーシェアなどのサービス開発・運用ノウハウと、同社のグローバル規模でのITリソースや、クラウド・ビッグデータなどのテクノロジー活用ノウハウを掛け合わせると同時に、MSPFを始めとするモビリティーサービス事業領域での協同開発と人財交流を通じてグローバルでの開発・運用力の強化と、高度化を図るという。
8日の終値は、NTTデータが前日比7円高の1038円、トヨタは同135円高の6753円。
安川電機、多用途適用型ロボットで「MOTOMAN-GP300R」の販売を開始
更新 : 20/4/9 7:37
安川電機<6506.T>は7日、多用途適用型ロボットMOTOMAN-GPシリーズの新たなラインアップとして、「MOTOMAN-GP300R」の販売を開始したと発表した。
同ロボットは、可搬質量300kg、最大リーチ3220mmの棚置型。設置面に対して下方に広い動作領域を有しており、対象ワークに対して上方からハンドリングするような工程に最適という。また、床面のロボット設置スペースが不要なため、床置型のロボットと組み合わせた高密度なロボットレイアウトが可能となり、コンパクトで生産性の高い製造ライン構築に貢献するとしている。
8日の終値は、前日比17円高の2915円。
提供:モーニングスター社