この日は昨日と同じ場所。
福島区福島の町にある
「朝日放送テレビ(ABC)」の
石碑についてのお話です。
写真右側に見える茶色い建物が
「朝日放送テレビ(ABC)」の社屋。
この社屋の南側の通りに
こんな感じの石碑を発見。
碑には
「豊前國 中津藩蔵屋舗之跡
大阪堂島 玉江橋北詰」
※(ぶぜんのくに なかつはん くらやほのあと
おおさかどうじま たまえばし きたづめ)
と刻まれている。
格闘ゲームの必殺技みたいな漢字が
ズラズラと並んでるけど、
要約するとこの場所には
「中津藩の蔵屋敷」があったようだ。
※(中津藩=現在の大分県中津市)
蔵屋敷が何か分からない方は
以下の説明をご覧ください。
「蔵屋敷」(くらやしき)
蔵屋敷とは江戸時代、幕府に収める年貢米を始め地域の特産物などを保管・管理した建物。大阪のこの地、中之島の川沿いには各藩の蔵屋敷が建ち並び、全国の特産物が集結したため「天下の台所」と呼ばれた。
この場所には大分県の特産物が
船で運ばれていたんですね。
下側に刻まれている
「大阪堂島 玉江橋北詰」。
こちらは石碑のすぐ近くの
「堂島川」に架かっている、
「玉江橋」のことを指している。
ちゃんと現存している橋です。
「蔵屋敷」やなくて「蔵屋舗」なんやね。
蔵屋舗って何だろう?
知らへん。
蔵屋敷跡の石碑いっぱいあったけど初めて見たわ。
「蔵屋舗」とは
おそらく蔵屋敷&店舗の略。
おそらく蔵屋敷&店舗の略。
蔵屋舗で検索しても
この石碑のことしか出てこないので
造語だと思われる。
調べてみたところ、
玉江橋のすぐ北、
朝日放送テレビが建つこの場所に
「中津藩の蔵屋敷」があったらしい。
碑の右側面。
「従是 中津 迄
海路 百三十里
陸路 百三十五里」
と刻まれている。
「従是」=「これより」
「迄」=「まで」
……ということで、
大坂から中津(大分県)までの距離が
ここに書いてある。
碑の左側面。
「従是 江戸 迄
海路 二百四十八里
陸路 百三十三里」
と刻まれている。
こっちは江戸までの距離だ。
陸路経由だと
大坂は中津へ行くのも
江戸へ行くのも約130里。
……そうなると大阪って
大分県と東京のちょうど中間なのかな?
妙な知識を手にいれたぞ!
裏面。
この碑は昭和58年4月に建立。
他にも書いてあるけど読めない……。
これは読めないなぁ…。
「大分県中津なんちゃら」って書いてはるな。
そのなんちゃらが分からないと、なんちゃらで終わるんだよ。
もう、なんちゃらでええんちゃう?
碑の裏面には
「大分県中津なんちゃら」
と刻まれていた。
ちなみに蔵屋敷跡のすぐ隣には
「福沢諭吉 誕生地」の石碑があります。
気になる方は
下記のリンクからどうぞ。
下記のリンクからどうぞ。
内容:一万円札の人は大阪出身だったよ。
朝日放送テレビの社屋がある場所に
かつて蔵屋敷があったことを伝える
「中津藩蔵屋舗之跡」の碑。
近くを通り掛かったら
ぜひ眺めていってみてください。
※この記事の写真は2019年1月に撮影したものです。
【「中津藩蔵屋舗之跡」の碑】
最寄り駅は
JR環状線・福島駅
JR東西線・新福島駅
京阪電車・中之島駅
阪神・福島駅
朝日放送なんちゃらの南側の道沿いにあるよ!
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