この日は昨日と同じ場所。


福島区福島の町にある

「朝日放送テレビ(ABC)」

石碑についてのお話です。



0620_01

写真右側に見える茶色い建物

「朝日放送テレビ(ABC)」の社屋。




0621_01

この社屋の南側の通り

こんな感じの石碑を発見。




0621_02

碑には

「豊前國 中津藩蔵屋舗之跡
 大阪堂島 玉江橋北詰」
※(ぶぜんのくに なかつはん くらやほのあと
 おおさかどうじま たまえばし きたづめ)

と刻まれている。



格闘ゲームの必殺技みたいな漢字が

ズラズラと並んでるけど、

要約するとこの場所には

「中津藩の蔵屋敷」があったようだ。
※(中津藩=現在の大分県中津市)



蔵屋敷が何か分からない方は

以下の説明をご覧ください。



「蔵屋敷」
(くらやしき)


蔵屋敷とは江戸時代、

幕府に収める年貢米を始め

地域の特産物などを保管・管理した建物。


大阪のこの地、中之島の川沿いには

各藩の蔵屋敷が建ち並び、

全国の特産物が集結したため

「天下の台所」と呼ばれた。




この場所には大分県の特産物

船で運ばれていたんですね。



0621_03

下側に刻まれている

「大阪堂島 玉江橋北詰」



こちらは石碑のすぐ近くの

「堂島川」に架かっている、

「玉江橋」のことを指している。


ちゃんと現存している橋です。


0621_04


「蔵屋敷」やなくて「蔵屋舗」なんやね。

蔵屋舗って何だろう?

知らへん。
蔵屋敷跡の石碑いっぱいあったけど初めて見たわ。



「蔵屋舗」とは

おそらく蔵屋敷&店舗の略。



蔵屋舗で検索しても

この石碑のことしか出てこないので

造語だと思われる。



0621_05

調べてみたところ、


玉江橋のすぐ北、

朝日放送テレビが建つこの場所

「中津藩の蔵屋敷」があったらしい。



0621_06

碑の右側面。

「従是 中津 迄
 海路 百三十里
 陸路 百三十五里」

と刻まれている。



「従是」=「これより」

「迄」=「まで」


……ということで、

大坂から中津(大分県)までの距離

ここに書いてある。



0621_07

碑の左側面。

「従是 江戸 迄
 海路 二百四十八里
 陸路 百三十三里」

と刻まれている。

こっちは江戸までの距離だ。



陸路経由だと

大坂は中津へ行くのも

江戸へ行くのも約130里


……そうなると大阪って

大分県と東京のちょうど中間なのかな?


妙な知識を手にいれたぞ!



0621_08

裏面。

この碑は昭和58年4月に建立




0621_09

他にも書いてあるけど読めない……。


これは読めないなぁ…。

「大分県中津なんちゃら」って書いてはるな。

そのなんちゃらが分からないと、なんちゃらで終わるんだよ。

もう、なんちゃらでええんちゃう?



碑の裏面には

「大分県中津なんちゃら」

と刻まれていた。



0621_10

ちなみに蔵屋敷跡のすぐ隣には

「福沢諭吉 誕生地」の石碑があります。



気になる方は
下記のリンクからどうぞ。

内容:一万円札の人は大阪出身だったよ。



0621_01

朝日放送テレビの社屋がある場所に

かつて蔵屋敷があったことを伝える

「中津藩蔵屋舗之跡」の碑。



近くを通り掛かったら

ぜひ眺めていってみてください。



※この記事の写真は2019年1月に撮影したものです。


↓↓ブログランキングに参加中です↓↓
  よかったら押していってね






【「中津藩蔵屋舗之跡」の碑】



最寄り駅は
JR環状線・福島駅
JR東西線・新福島駅
京阪電車・中之島駅
阪神・福島駅

朝日放送なんちゃらの南側の道沿いにあるよ!