先月数日間の温泉療養では、食事に関しても質・量とも健康的なものを心掛けていたが、終盤にタガが外れて?しまいました。

本記事では佐久に移動してから訪れた、幾つかの外食のお店でのひと時を紹介させて頂きます。

 

まずは佐久平駅から徒歩数分の蕎麦屋さんで、佐久一萬里温泉に行く前に寄りました。草笛 という店名で小諸や上田などに幾つか系列店舗があるが、ここは 佐久の草笛

 

名物は胡桃蕎麦。食べ方は、写真左下のペースト状になったクルミの黒い器に蕎麦つゆを適量注いで、つけ蕎麦仕様にするもの。想像通りのスウィーツ系の味わいだったが、まあ、悪くはないです。お家でピーナッツクリームあたりで代用して楽しめるかも?

蕎麦の量が多い、というグルメサイトの複数の口コミ通りでもあるが、千円なのでこれ位でないと寂しい(笑)。

最後はしっかりそば湯も嗜んだが、その頃には残りのつゆにはクルミっ気は殆どありませんでした。

 

 

さて、宿泊した佐久一萬里温泉と共に、前々から訪れてみたいと思っていたのは 相撲料理 大鷲。ホテルから幹線道路の一本道を2キロ弱歩いて辿り着ける位置関係だったのもラッキーだった。

丁度、宿は夕食無しのプランだったし。

 

時々プロレスラーが経営する飲食店に行った記事をUPしていますが、此処も店名そのままの大鷲という相撲上がりのレスラーのちゃんこ料理店。

正確には、「大鷲」の四股名で長期間幕内で活躍し、この店を始めたのは実父の方で、その人脈から遠来で多くの人が訪れる人気店となっている模様。

正直なところ息子さんは力士としてもレスラーとしても名を馳せた訳でなく、俺も十年以上前のプロレス雑誌でその存在をチラッと知った程度でしかないのですが、このお店はずっと気になっていた。

現役・往年の名力士たちの写真やサイン類などで店内の壁はびっしり。

段になっている箇所には力士フィギュアなどのグッズも色々飾られている。

 

注文したのは、標準的なちゃんこメニューの「大鷲鍋」。通常のオーダー単位は2~3人前の分量で4,980円だが、その半分の量で3,000円という一人用メニューも有ったので、そっちにしています。

箸袋もお手拭きの袋もオリジナルで楽しませてくれますね。

ここでは、自分ですり潰した胡麻の器に、醤油ダレ(塩ダレ、味噌ダレとの三択から選べる)の鍋で煮たものを、よそって食べるのです。

鶏肉、豚肉、魚(鮭と鱈、…だったかな)、各種野菜、きのこなど鍋料理の定番の具を、適当なひと纏まりで鍋に入れては口に運び、火を強めたり弱めたり、を繰り返している訳ですが、なかなか減らず、完食まで手こずりそうなボリュームでした。

 

味的にも十分過ぎるほどの満足感。鶏肉は、別に挽いたものも入っていて、鍋の中で出来上がったつくねがとりわけ美味しかった。


〆の麵だか雑炊だかは最後に別注文なのか、気になりながら食べていたが、丼ぶりの具材が徐々に減っていくうちにうどんが見えてきた。これも十分な量で満腹となりました。

ちゃんこってこんなに美味しかったんだっけ?

自分の生涯で食べたのは、やはり力士からプロレスラーに転向した人のやっている店に行った数回のみ。思い返せば何処も満足の味だった。

 

ちゃんこ鍋と寄せ鍋ってどう中身が違うの? 

或いは、鮭が入った味噌味のちゃんこ鍋だったら、石狩鍋とどう違うの?

なんて答えに詰まるものですが、また、何処かで良さ気な店(レスラー関係に限らずで)を見つけたら嗜んでみたいと思います。

 

 

翌日、ホテルのミニバスで岩村田という駅まで送って貰った。小じんまりした駅舎ですが、江戸時代はれっきとした岩村田藩が存在し、交通の要衝・宿場町として栄えてきた所なので、食指そそられる店もネットでチラホラ出てきます。

 

で、何と、富山の人気回転寿司チェーンの 氷見きときと寿し があり、駅から徒歩で行ける距離(2km弱)と知って、これは行かなきゃ、と。

昨夏に3回ほど富山近辺に登山で訪れているが、きときと寿しに行きそびれ続けていた飢えがあったもので(笑)

 

OH! 歩いていく最中、住宅地の合間から北アルプスの雄姿が見えるなんて…

より視界の良い場所から ZOOM UP! 

いやはや、こんなご特典付きのアクセスになるなんて…思わぬ儲けモノ。

直視したあの山々を突き抜く先に、氷見港は位置するのかな?

 

辿り着いたきときと寿しは他の商業店舗と共同の広大な敷地の中に平屋で建っていた。

下写真は店の入り口の大きな看板の一部を撮ったものだが、改めて富山の恵まれた海底地形に感服し、そこに生息する魚介類とシャリの上に乗る濃厚な味を想像し、掴みはOK!

11時オープンと同時に入店したが、だだっ広い店内に俺一人だけとなってしまう。平日の魔力です。

ここは回転ではなく、直接オーダーする仕組みだった為、特に惹かれたものだけをサッと注文。却ってこの方が都合が良い事情もありまして。

富山市の岩瀬地区に行った際にそこの名物であることを知った白エビ。その軍艦乗せに出会えて感激でした。“富山湾の宝石”でしたね。

後は紅ズワイガニ、寒ブリ、白身魚三種という厳選。

実はこれだけ頂いてさっさと退店。実は次があるから、ここで腹一杯にする訳にはいかんのです。お会計は、これだけでほぼ2千円に到達したが。

 

 

駅に戻ってその先を進んで行くと、佐久滞在の最大の目的地に到着。シンプルな名前の 佐久ホテル です。

万座からすんなり帰京せず佐久に寄るスケジュールを組んだのは、何としてでも鯉が食べたかったからなんですよ、鯉が!

それも、火の通った鯉こくとかアラ汁ではなく、洗いで生の甘身を味わいたいのです。

 

探してみてもそれが提供できる専門店がなかなか見つからない中で、ヒットしたのがココ。

入口すぐのところで何と、「佐久鯉発祥の宿」と書かれている由緒が確認できる。

 

そして館内に、瓦造りの料亭+庭が造られていて、個室が何部屋か。実は、洗いを頂くには事前予約が必要との事でそうしていたが、通常のレストランのつもりでやって来た為、これには意表を突かれた。

数人座れるテーブルのある個室で一人ポツンと食べることになるのです。

定食だのセットもののメニューがあるが、洗い単品だけ(余計なもの食べなくない位の姿勢)頼むのも体裁が悪いので、蕎麦も併せて事前オーダーしておいた。

 

質素なざる蕎麦レベルのものが出てくると考えていたら、豪華な天ぷら(蕎麦の容器に隠れ加減だが)やら諸々小鉢、デザートまで付いている。朝はホテルのバイキングでモリモリだったし、さっきもチョコっと寿司食べたばっかりだし、また頑張って食べなきゃ~

 

肝心要のコイ。くるくる巻き物の薔薇の花になっていますが、これを広げると結構な長さ(つまり、量も多め)で、期待通りの甘味、更には歯応え食感もナイスだったのです。ここでも箸袋が素敵ですね。

お陰様で気分は最高級~! この佐久に寄ったのは大正解でした。

 

一応温泉ホテルでもあるし、そこはしっかり入浴させて頂きました。

浴場は離れの建物にあり、内鍵を閉めて貸し切る形での利用となります。

メタケイ酸のお湯にしては、しっとり感とか無かったが、飲泉でアクの強い味覚などを楽しめた。

 

で、気になるお会計は…

 

 

佐久からの帰京は高速バスを利用。JRバスだと、この岩村田駅から乗車出来て好都合でした。

下写真は駅から続く、交差点から先の道。浅間山をバックに、駅伝で有名な佐久長聖高校が見えています。

東京五輪マラソンの最後の選考レースはあと1週間後。コロナウィルスのお陰でかなりミソがついちゃったけど、佐久長聖出身の大迫傑選手が有力視されていますが、同校出身なら何となくベテランの佐藤悠基さんに頑張って貰いたいなあ、と。

 

バスが高速インターに差し掛かったタイミングでの浅間山。普段の冬場は、高崎など東側から眺めることが多いので真っ白雪化粧のイメージが固定化されているのだが、佐久側から見るとそうでもないのですね。南面なので雪が解け易いという至極簡単な事情なのでしょうが。

ここも、我が百名山チャレンジ対象の中では未遂の山。

脚の具合が良くなったらよろしくお願いしまーす、というところで、一連の療養行脚はこれにて終了です。

 

 

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