無敵マンのニート日記

臆病な性格をした無職。自由主義者。 Twitter→@mutekiman_xxx

自由主義者の臆病な性格をした無職が、人生の一コマを書き連ねております。Twitter→@mutekiman_xxx

思考中毒者。

やっと労働から開放された休日第一日目の今日だが、いったい僕は何をしていたのかというと、狭い自室の机の前に座って一日中考え事をしていたように思う。座る度にギィと音を立てる安物のパイプ椅子に足を組んで座り、頬杖をついて、目の前にはノートとペンが置いてある。一日中この体勢を崩す事なく、考え事をしていたように思う。あの時ああ言い返せば良かっただの、自分はこの先どうすればいいかだの、色々なことを考えていたように思う。

少し飽きてくると、今度は自分の顔をスマホで撮影して見て、美しくない部分を自力で修正しようと、出っ張った部分を手で強く押したり、窪ませたい部分に無理やり指を突っ込んだりして、一日中自分の顔をいじくり回しながら自撮りをしていたように思う。これをすると面白いもので、やる前と後では顔つきの美しさが全然違ってくるから、いつまで経っても辞められないのだ。どうやら醜形恐怖症は今も健在のようである。


あとやっていた事といえば、好きだった女性の顔を自分の記憶を頼りにノートに描き出していくこともしていたな。結構これも暇さえあればやってしまう。もう今は彼女に会うことは出来ないので、記憶を頼りにするしかないのだけど、何度も消したり描いたりして修正しながら描いていくと、オッ!と言う程、彼女そっくりに描けてしまう奇跡が起きる事があり、そんな時は嬉しくてたまらなくなる。そんな時は顔だけでは満足せず、身体も描き足して、完成した彼女の腕を縛って拘束してみたり、首輪と猫耳を付けてペット風にしてみたりと、自分の性癖を全開にした理想的な彼女の姿を創造することに没頭する。それは正に僕にとって最高に幸福な時間なのだ。

あの虚な顔をした美しい顔立ちの彼女。

僕は幸の薄そうな美人が大好きなのだ。


このように僕の休日行動は自室の机の前で完結する事が多い。これは聞く人が聞けば驚くのだろうが、僕はこうした休日に何の不満もない。ただただ好きな事をやって過ごした結果がコレなのだ。

僕はこんな自分の休日を客観的に見つめてみて、これじゃまるで牢屋に閉じ込められてる囚人と何ら変わらないのではないかと思った。

もし仮に僕が囚人になってしまっても、それほど苦痛なく暮らしていける自信がある。刑務所の中では独房が1番辛いというのを何かで聞いた覚えがあるけど、その時は正直独房が1番楽じゃないのか?と本気で疑問に思ったくらいにである。

僕みたいに休日ずっと部屋に篭りきりになって、朝から晩まで考え事をしたり妄想しているだけで満足を覚えてしまう人は、あんまりいないだろうな。そんな奴がいたら正直、気持ち悪いから近付きたくない。


今よりも理想的な休日を考えるなら、もっと生産的なことをする休日にしたい。

これは前々からずーっと言ってることだけど、ずーっと出来ていない。

その原因は作業に取り掛かるのが面倒だという、この一点に尽きる。

スタート地点を作りさえすれば、あとは進むしか無いという心理で生産的活動に没頭出来るのに、それを面倒くさがってしないというのは、本当にもったいない。


文章の気分ならすぐに一行目を書き始めるべきだし、絵の気分ならすぐに紙に鉛筆で大まかなフォルムを描きはじめるべきだし、造形の気分ならすぐにアルミホイルで大まかなフォルムを作り始めるべきなんだよね。

(そんなことしてどうなるんだ)という思考を始めちゃうと、考え事がスタートして、今日みたいな考え事だけの一日になってしまう。


ならば、これから僕は思考を唾棄して生きてゆくぞ。

生産的活動をスタートさせるプロとして生きてゆくぞ。


そう心に誓い、今日一日を気持ち良く終えようとするも、

以下のような思考の罠にハマって気持ち良く終われないのが思考中毒者という人間のリアルな実情である。


(誓ってどうなる。どうせまた明日の朝には思考をスタートさせて思考ループに陥って、夜になって再び同じ誓いを立てて眠るのがオチだ。)

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