前回 の続き。
 
「みゃー(ついてこい)」
と歩き出したにゃんこについて行ったところ、
大きな公民館のような、木造の古い建物にたどり着いた。
わあぁ…すごい佇まい!
と写真を撮っていると、にゃんこは軒下の隙間に入っていった。

「にゃー(こっちが近道やで)」
「ええぇ……」

「みゃーう(こっちやで)」
「いや自分ニンゲンなんで、その隙間には入れないっス」

三毛にゃんは、何度か軒下から顔を出してみゃうみゃうと呼びかけてきた後、
ついてこないと諦めたのか、軒下の隙間に消えていった。
 
それにしても何の建物だろう…と思ったら、まさかの温泉。
「新温泉」…というか、どう見ても「旧温泉」。
公衆温泉ということは、観光客でも入ることができるのだろうか。

ひとまずこの施設についての情報を得ようと文明の利器で検索をはじめたところ、
50代くらいのご婦人2人組がやってきて、ためらいもなく入っていった。
 
……。

ひとまず入ってみよう。

女湯の入り口を入ると、番代にはおばあちゃんが。
入浴料を支払い、靴を脱いで脱衣所へ進むと、そこには廃校の体育館のような空間が広がっていた。
すごい…なにこれすごい…!

浴室には地元のおばあちゃんが2名。
そして先ほど入って行った、人吉出身のご婦人が2名。
けして広くはない湯舟は満員。

どうもここは、地元のご婦人方の社交場らしい。
「新温泉」の歴史などを聞かせていただき、ぽかぽかになって外にでると、
先程とは別のにゃんこが。
ここはにゃんこの社交場にもなっているのかな。

 

それにしても……

人吉の町は、大通りからちょっと奥に入ると、日常生活で遭遇することのない廃墟が沢山あった。

おばけでそう。

 

日も傾いてきたので、旅館に戻りチェックイン。

 
この日宿泊した、本館1階のお部屋。

 

重要文化財に指定されている人吉旅館は、内装がどこもかしこも素敵だった。

 

荷物を整理して、まずは大浴場へ。

……後で個別にまとめるけれど、

ちょっと、この大浴場の湯船にはつかれなかった。

 

服を着なおして、貸切家族風呂へ。

 

圧迫感のすごい家族風呂で温まった後は、夕食を求めて再び駅の方へ。

それにしても、九州は日が暮れるのが遅い。

この時点で18:20。東京ならとっくに真っ暗な時刻。

まだお空がうっすらと明るいことに驚いた。

 

夕食に入ったのは、人吉駅近くのこちらのお店。

年季の入ったメニュー表。

 

湯上りの一杯。

ビールのジョッキがキンキンに冷えているとテンションあがる!

 

たくさん歩いたのでカロリー摂取。

タルタルたっぷり。タルだくなチキン南蛮。

今回の旅ではじめて宮崎県に上陸したので(数分だけだけれど)

なんとなく気分的に宮崎グルメが食べたくて。

 

そしてこのお店、鉄道ファンならちょっと楽しい。

 

ご当地グルメと球磨焼酎をいただいてお宿に戻ると、 

大浴場の男湯と女湯が入れ替わっていた。

 

先客ゼロの貸切状態。

 

深めの浴槽にベンチが沈んでいて、

このベンチに腰掛けるとちょうどいい深さになる。

温泉は熱めで、お湯が綺麗で、こちらの大浴場はかなり好みだった。

 

 

湯あがりの一杯。

お部屋の冷蔵庫にお酒が入っているのが嬉しい。

有料だけれど、ノーメイクで人に会わずに補給ができるのは本当にありがたい。

 

軽く一杯やって就寝。 

 

 

おやすみなさい…。

 

 

 

翌日へ続く。

 

 

 

ぽちっとな( ˘ω˘)

  

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