引退を間近に控えたロマンスカーLSEに乗るため。
箱根湯本駅ホームに入線。
すごい人!大人から子供から撮り鉄から温泉旅行の観光客まで。
その場にいた人たちが一斉にカメラやスマホを構えて撮影していた。
落ち着いた頃に正面に入らせてもらえたので、一枚。
車体には、「Last Run ROMANCECAR LSE のステッカーが。
この日のLSEは、遅い時間にもかかわらず予約で満席。
予約した席に向かう途中で、スタンバイするワゴンと遭遇。
この日予約がとれた席。
残念ながら復路は通路側の席しか空きがなかった。
にゅっ。
この日のお供たち。
きねんさつえい。
名残惜しいね……。
先頭車両を見に行ってみた。
先頭車両は、箱根湯本駅発車時点ででほぼ満席。
展望席の前まで行って写真を撮る人が後を絶たなかったのだけれど
それはさすがに憚られたので、少しだけ……。
自席に戻ると、自席はなくなっていた。
0.1トンは軽く超えるであろう超重量級のおじさんが、1,8席分にでっぷりと肉をあふれさせていた。
0,2席分に、座席に置いておいたお土産が押しつぶされていた。
「ここ、私の席なのですが」
「はあ、どうぞ。」
いやいやいや、座れないよね?どう見ても、お土産の箱を縦に立てた程度のスペースしかないよね???
猫なら液状化すればいけるかな?私にんげんだから無理。
困り果ててデッキへ。
やってきた車掌さんに切符を見せて事情を説明すると、
「ちょっと注意してきます。」
と座席に向かい…座席をチラ見してすぐに戻ってきた。
「……あれは……座れないですね……」
「ですよね……」
その後、空席状況を調べてくれ、別の車両に空きが出たとのことで座席移動をさせてもらった。
嬉しいことに窓側の席。
座席に落ち着いた直後に車内販売がやってきたので、ハイボールとささかまぼこのセットを購入。
が、ここでまたも問題発生。
移動させてもらった3号車の前方席はトイレに近いため、
満員列車の乗客が頻繁に利用する。
更に、トイレを記念に撮影しようと、トイレのドアを開けっぱなしにして撮影する人が続出。
古い造りであるLSEは、ただでさえ、この数の乗客の排泄物を捌ききるには厳しい。
そんな列車のトイレのドアと、デッキと客室を仕切るドアが頻繁に開け放たれるものだから、
あたりには公衆トイレの臭いが充満。
とても飲食なんてできる状態ではなく、気分が悪くなってきたので再びデッキへ……。
そんなドア脇の、トイレがない車両のデッキで立って過ごすことにした。
思い入れのある列車は、ラストラン近くには乗らないことにしよう。
綺麗な思い出は、綺麗な思い出のままでとっておくに限る。
最後に車内を撮影。
深淵をのぞく時、深淵もまたこちらをのぞいているのだ。
ありがとう。さようなら。LSE。
私にとっては、この日が最後に乗ったLSEになった。
その後、ホームウェイとなったLSEは、小田原方面へ走り去って行った。
昭和から平成の終わりにかけて、箱根へ向かう観光客を乗せ、時にビジネスマンの足となり
時代を駆け抜けた特急ロマンスカーLSE。
ロマンスカーの展望車といったら、私の中ではこれからもずっとLSEが一番であり続けると思う。
ぽちっとな( ˘ω˘)
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