虫ガールと恐竜ボーイ

虫ガールと恐竜ボーイ

虫をこよなく愛する娘と恐竜を愛する息子の日常を綴った日記です。
だんだん虫に慣れてきた母の写真・絵付き。

うちのじいじは心配症。 

基礎疾患もなく健康で、予防接種4回もしたのに、 

まだコロナが怖くて都会人に会えない。

 

 コロナも今後根絶はしなさそうだし、 

他にもサル痘とか新しい伝染病が気になりだして、 

このままいくと一生孫には会えなさそうな気がするけどいいんだろうか。 

 

そんなある日のこと。 

ばあばから突然、

  「カエンタケって知ってる?」 

とLINEが来た。 

カエンタケとは真っ赤な色で超目立つ、猛毒の毒キノコ。

食べると死ぬだけでなく、触っただけでも危険という。 

 

生き物好きには有名なのでもちろん家族全員知っている。 

それがどうかしたのかと思って聞いてみると、

 じいじが「カエンタケが町の中の公園にあった」とニュースで見て、 

アホなうちの恐竜ボーイが知らずに触るんじゃないかと気にしていたとのこと。

 

はい出た、心配性ー! 

 

やっぱりじいじだわーと思いながら、

「カエンタケが危険というのは生物好きには常識だから、

 息子も触らないと思うよ」

と回答した。 

ばあば「そうだよね。失礼しました。」 

と、そこでその日のLINEは終わった。 

 

しかしその後、ふと思った。 

「危険なことは知ってるけど、

 アイツもしかしてカエンタケに攻撃とかするんじゃ…」 

ムスコがカエンタケを見つけた場面を想像してみればみるほど、

黙って通り過ぎるとは考えづらく、 

攻撃を加える図ばかりが脳裏に浮かぶ。 

不安だ。

 

 そこで念のため息子に 

「最近公園とかにカエンタケがあることがあるんだって。

 触っちゃダメなのは知ってると思うけど、攻撃もしちゃダメだよ」 

と言った。 

息子の答え。

  「ぼくだったら触らずに捕獲する!!」 

 

アホだった!!! 

 

その後の会話。 

母「触らずに捕獲ってどうするの?」 

息子「軍手で取る!」 

母「その軍手も捨てなきゃいけないよ」 

息子「じゃあ、レシートで挟んで取るのはだめ?」

母「ダメに決まってるだろ」

息子「棒で叩き落とす!」

 母「攻撃じゃねーか!!!」 

 

全然ダメだった……!!! 

 

そこでもしカエンタケを見つけたら、

絶対に触らず、周りの子にも危険を伝えて、 

速やかに大人に報告すべしと伝えた。

 

…ふう。あぶなかった。

ムスコの場合、

「危険だと知っている」

だけで安心してはダメだった。

その場面をリアルに想像してみて、

彼が実際どんな行動を取りそうかシミュレーションしてみないと分からない。

 

息子に対しては、じいじ並みの心配力が必要だと知った一日でした。

 

※虫ガールの方には「危ないから触らないでね」で済むのになあ…

  なんなんだ男子は…

 

今回はなんかうまく写真がアップロードできないので文章のみです・・・(なんでだ)

 

恐竜ボーイの受験で ジュニア隊も1年お休みなので、

ちょっとブログの更新頻度は落ちるかもしれません。 

気が向いたときに更新するので よかったらまた見に来てくださいね!

 

2月。中学受験的には6年生となった息子。

受験生ということで土日みっちり塾が入ってしまいました。

そこでいろいろ考え思い悩んだ結果、

断腸の思いでジュニア隊を1年間お休みすることにしました。


ジュニア隊は彼にとって月に一度の楽しみだったので
本人は
「ジュニア隊だけは続ける!」
と粘っていましたが、
「その分抜けた授業とテストはどうリカバリするんだ」

「次の日やる!」

「次の日はもう別の授業なんだよ」

「じゃああきらめる!」

「それなら受験自体を諦めろボケ!!」
という口論を親子で延々と続けた結果、ついに泣く泣く諦めた。

で、本当は2月、3月の活動も全かぶりしていたわけですが、
「最後のフィールドは死んでも行く」
と断固として譲らなかったため、

後日授業動画をしっかり見ることを条件に
塾をサボって参加してきました。
秘密の池でトウキョウサンショウウオの保全と観察をしてきました。

※ちなみに2月の活動はフィールドでなく発表会だったので

「それなら塾でもいい」
あっさり譲った。このやる気の差は何www


そんなこんなでサンショウウオの池を回って
観察と整備?をしてきたらしい。

そして今回の活動の最大の成果がこの服と靴だ!!

服は見えませんが泥水の中に埋まっています。
 

お休みする前でいつもより張り切ったのか、

親への最後のいやがらせなのか、
この数年のジュニア隊活動の中で1位に輝く汚しっぷりだった。


洗っても洗ってもどこからかどろが出てくる。
母はこの歳になって、

靴と服ってこんなに泥を保持する能力があるんだ~

ということを学びました。


ちなみに後日ジュニア隊隊長さんにお会いしたとき、

ご挨拶がてらそのときの様子を聞いてみると、
恐竜ボーイは
「ぼくの意思で中学受験をするんだ!」
と高らかに宣言し、

男子御三家(開成、麻布、武蔵)についてアツく語ってたらしい。
母驚き。なにそれ。
御三家なんていけねっつーの。

で、周りの子達にポケモン御三家と勘違いされて
全く会話が噛み合ってなかったらしい。

笑。


あと
「ぼくお休みするけど、夏合宿には参加したいので連絡ください!」
と隊長にちゃっかりアピールしてきたらしい。
別にいいんだけど、
夏期講習と被ってなければ…ね!

 

 

生物部に入りたいから中学受験をするらしいのだけれども、
一向にやる気を出さない我が家の恐竜ボーイのために
生物部がおもしろそうないくつかの男子校の学園祭に行ってみました。
(個人的すぎる感想なのでここでは学校名は伏せます)

結果、息子のやる気が出たのかどうかはよく分かりませんが、
母が行ってみた感想は

「とてもおもしろかった」

ある程度以上の学校になるとかなりガチのオタクも集まるらしく、
知識も展示量もすごく、見応えがあった。


まず、多くの男子校では、男子の性なのか、
「捕る」ところに力点を置いているようで、
勝手に捕まえてもいい魚や昆虫を飼っているところが多い。

※鳥類や哺乳類の無許可の捕獲は国内では禁止されているようで、
 鳥類班の活動はバードウォッチングか、落ちてる死体を拾って剥製にするかの二択になるらしい。
 ネズミやハムスターの哺乳類班がある学校は皆無だった。



息子は大抵毎回一番好きなイモリのコーナーに行き、得意げにいろいろ知識を披露する。
(恐竜ボーイの好みがなぜイモリなのかはいまだによく分からない)
そして部員のお兄さん方に
「詳しいねー、ぜひウチに入ってね!」
と言ってもらえると、
「ぼくスカウトされた」
と得意げになるw

男子学生たちの客対応はすごくオトナで、
おそらくよくご存知であろうイモリの生態の話を
自慢げに語る怖いもの知らずな息子に対し、
「すごいねー」
と相槌をうって聞いてくれる。

息子の機嫌はうなぎのぼりだ。


どの学校も充実しているのは昆虫ブース
標本にあまり興味のない息子は標本コーナーはほぼ素通りし、
生態展示のコーナーに走る。

数多くの学校の昆虫ブースのなかで一番衝撃だったのは、
どこかの学校でクモをプラスチックのカップに入れて展示していた人がいて、
エサらしきものも巣らしきものが見当たらないので、
「普段もこんな風にして飼ってるんですか?」
と聞いてみたら
「普段はその辺で放し飼いにしてます」

とのお答え。
この日は展示のためにカップに入れたんだそう。


放し飼いって!!!

女子がいたらちょっと、いや全く無理だと思う。
男子校、すげえ!!


勉強をがんばる気になったかはよく分からないけど、
けっこう楽しんだと思われる恐竜ボーイ。

一点難点を挙げるとすれば、
今回行った学校はどこも高偏差値すぎて行ける気がまるでしないというところ。

いけるといいね!!

写真は息子が大喜びしたナミハンミョウ。

探せば意外とその辺にもいるけど、捕まえるのはけっこう難しい。

 

息子がある日突然
「シリケンイモリがほしい」
と言い出した。
なんかよく分からないので放置していたら、
「近くのホームセンターに売ってるから連れてって」
と言われ、自分のお小遣いでいきなり買った。

シリケンイモリは腹側はアカハライモリによく似ていますが、
背中が乾いていて、金粉をまぶしたような模様がある。
ほぼ水中で暮らすアカハライモリに対し、
シリケンイモリはほぼ陸で暮らすらしい。


…が!!
母、この突然の展開についていけない!!



そんな母をよそに
「誕生日プレゼントに60センチの水槽買ってね!」
息子の中で勝手に計画が進んでいく。


「コケリウムつくるから!」

家庭内ではとても無理な壮大な計画になっていたら困るので
不安になった母が何をしたいのかちゃんと聞いてみると、
でかい水槽に土とかコケを入れて、
もともと飼っていたアカハライモリも入れて、
イモリパラダイスを作る計画らしい。
まあそれぐらいならいいか。

「あとはねえー、海外の珍しいイモリもゲットする!」

彼の中で夢は膨らむ。
まあいいけど。
うっかり天然記念物のとか採らないでね。


そんなある日。
「いきものフェス」というイベントで、
「地球環境問題と自然共生 正しい生物との付き合い方」
というぱっと見難しそうなタイトルの公演を聴いていたら、
その中で
「沖縄産シリケンイモリにはカエルツボカビビョウの
 菌が常駐していることが分かった」
という内容があった。

シリケンイモリってこの前買ったやつじゃん。
これまで名前も聞いたこともなかったのに、
この1ヶ月ぐらいで連続して聞くのがなんか不思議。

私は販売ブースもみながらちょこちょこ聞いていただけでしたが、
息子はガッツリ聴いていた。

 

そして終了後凹んでいた。

え、なに・・・?

 

どうしたのか聞いてみると、
大まかにこんな感じらしい。(違っていたらごめんなさい)
・海外でカエルツボカビビョウが猛威をふるっているが日本には来ない
・なぜか調べてみると、日本のシリケンイモリにの表皮にその類似菌があった
・日本のイモリはもともと共存していたので死なないことが分かった
・だから海外の両生類と混ぜて飼育するとうつすかもしれなくて危険


まとめると、

日本産イモリと海外のイモリは一緒に飼わないほうがいい。

「ぼ、ぼくのイモリパラダイス計画がぁ…!!!!!」

絵に描いたようにがっくり膝をつく息子。

残念!

 

写真は進化途中の我が家のイモリパラダイスです。

上がシリケンイモリ、下がアカハライモリです。

 

突然ですが、我が家はハムスターを飼っている。
以前手乗りインコが死んでしまってから
しばらくペットロスだった我が家。

慣れる生き物は死ぬと悲しくてダメだわということで
それから鳥類や哺乳類は避けていたのですが、
娘が学校の生物部で生まれたハムスターを分けてもらえる(!)
ということになり、せっかくなので一匹いただいてきたのです。


その名も「ちくわ」


この命名には少し紆余曲折があって、
はじめ娘が数時間悩んで
「おかき」
にしたところ、
横にいたアホボーイが
「おかき○たま!」
と叫んだために命名5分で改名となったのでした。

このちくわ、あまり人を怖がらず、
初日から人の手のうえの餌を食べてくれる。
手の上に前足をちょこんと乗せて餌を食べる姿は
なんともいえずかわいらしいし、
全然噛まないし、割とおとなしく
「いい子をもらってきたねー」
と言っていたところ落とし穴があった。


それは夜。

生後半年ごろから夜になるとすんごい暴れるように。
ハムスター用のコロコロ(くるくる走れるやつ。名前なんていうの?)
で満足してくれずにあちこち動いてはそこらじゅうをガリガリかじる。
始めに入れていたプラスチックケースは
齧りはじめてものの3日でフタの部分を千切られ
脱走されるハメになった。
天井には届かないと思っていたら、
コロコロを倒して踏み台にしていやがった。


脱走しても大抵見つかるんですが、
うっかり踏んだりしたら嫌なのでその間ちっとも落ち着かない。

しかも学習能力は異様に高く、(さすが哺乳類か)

踏み台を除去しても似たようなものを自分で集めて作り始める。


娘が一回りでかいちゃんとしたケージを購入したけど、
これもケースのフチやら天井の金網やらをガリガリやるので
いつか穴開きそうという恐怖感もあり、

そしてなによりうるさい。

夜に人間がめっちゃ気になって目が覚めて、
ケージの中を調整したり踏み台を除去したりするので
翌日の朝非常に寝不足。

かわいいんですが予想以上に手間のかかるハムスター。
他の人は夜どうしてるんだろうか…?

 

ちなみにこの写真、握りつぶそうとしているのではなくて

手でわっかを作ってあげると潜り抜けるという遊びをしています。

虐待じゃないよ!念のため。