今年のセミ羽化第一号は・・・ | 虫ガールと恐竜ボーイ

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虫をこよなく愛する娘と恐竜を愛する息子の日常を綴った日記です。
だんだん虫に慣れてきた母の写真・絵付き。

つい最近最初のセミの鳴き声が聞こえてきたと思ったら、
あっという間に増えてきましたね。
もう周り一面大合唱でうるさい限りです。

そんな今日この頃、
娘と一緒にスーパーに行った帰りに公園を通ったら、
中学の部活帰りみたいな少年が木のそばで背伸びして何かやっていた。

母娘ともに「これはもしや・・・」とピンと来たので見に行ってみた。

思ったとおり、彼は落ちていたっぽいセミの幼虫を木に捕まらせてあげようとしていたのでした。
優しいー!!

こういうのにピンと来るあたり、私ももはや普通の人ではないのかもしれないと
ちょっと思ったけど、それはもう考えないことにした。


ちょっと見ていたけど幼虫はなかなか木に捕まれず、
少年も苦戦していたのもあって

「そのセミいただいていいですか?家の網戸で羽化させたいんで・・・」

と聞いてみた。
彼はちょっとびっくりしつつも快く譲ってくれた。
優しい少年よ、ありがとう!



ということで入手した今年初のセミの幼虫。
娘大喜び。

ちなみに我が家では、毎年セミの幼虫を見つけては家の網戸にとまらせ羽化させている
なんで網戸かというと、壁よりも足がひっかかりやすいし、
部屋の明かりで観察しやすいし、
外側につけておけば羽化後の成虫に室内を飛び回られることはない。
今年もやろう!と張り切っていたところだったのでちょうどよかった。


ちょっと気になるのが、少年が木に捕まらせるのにけっこう苦労してたから、
セミが体力を消耗しすぎてないのかな、というところ・・・
体力を消耗してると脱皮する力が残っていず、途中で失敗してしまうことがあります。


帰宅後早速網戸にとまらせる。
ダンナ「俺セミの羽化見たことないねん」
と予想外の発言。
あれ・・・?ここ何年か毎年見てるはずなんだけどなあ。
ちょうど出張とか飲み会の時だったんだっけ?

じゃあ、セミの幼虫持ち帰る手伝いしたのって・・・ダンナじゃなかった?
・・・え、私?
私そんなに何年も前からセミの幼虫普通に持てたっけ?

いやいやいやそんなはずはない・・・

そんな母の脳内葛藤をよそに
セミはすぐに動かなくなり、周りが暗くなってきたところで背中が割れて中身が出てきた。
中身って自分で書いたのに、読み返したらグロテスクすぎて自分でちょっとウケたw


羽化したてのセミの成虫は白とうす緑でとってもキレイ。
その辺にいる茶色いセミとは大違い。
ずっとこのままの色ならきっと人間にももっと愛されるだろうに。もったいない・・・


セミは順調に脱皮し、腰ぐらいまで出て、頭と目が出てきたところで一休み。

こちらも一休みして夕食にする。

↓こんな感じ。

 

その後30分ぐらいしてから見に行ったけど変わってない。


・・・これは嫌な予感が・・・。

1時間後も変わってない。

これは無理なパターン・・・

結局そのまま出られずに4時間が経過し、
体が薄茶色になってきた。(固まってきたしるし)

ここまできたらもうダメだろうと、ダメ元で娘とレスキュー開始。
ハサミで殻を割って羽は出してみたけど、
足と口が殻にくっついたままなので全然無理。

無理に剥がすとスプラッタにしそうだったのでそこで断念。
彼(彼女?)は翌朝そのまま固まっていて、
1日ぐらいは生きていたけどそのまま死んでしまった。

というわけで、今年最初の羽化観察は悲しい結果に終わってしまいました・・・。

おそらく少年が助けてあげようとした時点で体力を消耗しすぎてたんだと思います。

次は元気なやつを捕まえてこよう・・・!