2019年7月沖縄/本島<3> 海と星空の小さな宿 WASSA WASSA

2019/07/20

*** 3日目 ***
【移動】名護→本部→大宜味
【宿泊】WASSA WASSA

はい、今日もどんよりとした重たい曇り空。
雨が降ったり止んだりの微妙なお天気です。

台風は沖縄本島の北西へと離れて行ったようですが、天候にはまだ影響が残っているみたい。

満潮気味かな?

昨日よりも波打ち際が近く感じられました。

雲天でもこんなに綺麗な海なので、晴れた日には絶景すぎて見飽きることが無さそうですね。

お天気が悪ければ晴れた日にリベンジしに来たくなりますし、お天気が良ければリピートしに来たくなりますし、沖縄の無限ループ・・・。

朝ごはんは、海を望むソファー席で。

昨夜は同じレストランのカウンター席を堪能しましたが、今朝はテーブル席でいただきます。

窓辺の半分が少人数で座れるカウンター、もう半分がグループで利用できるテーブル席。

それ以外の席は窓辺より一段高くなっていて、どの席からも海を眺められるレイアウトです。


チェックアウトは11:00まで。

食後はお部屋でごろごろ寛いで過ごしました。

前日に急遽決めたホテルでしたが、思っていた以上に快適で過ごしやすく、満足しています。

お手頃価格でこの立地ですし、コスパ最高!


今日は目次が要らないくらい、行動力の無さ。




アイスクリンカフェアーク
  * 嬉しい再会

本日泊まるお宿のチェックインは16:00から。



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かこね


 時間まで 
 どうしよっか? 




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相方


 四時間以上 
 余裕あるね 




昨日と同じ会話が繰り広げられます。



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かこね


 パイナップル 
 パークは? 




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相方


 パイナップルの 
 気分じゃないっプル 






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かこね


 フルーツらんどは? 




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相方


 フルーツの 
 気分じゃないらんど 






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かこね


 シークヮーサー 
 パークは? 




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相方


 シークヮーサーの 
 気分じゃ 
 ないワーサー 




何故か、昨日とは逆転した会話の立ち位置で。

行きたい場所は多々あるのですが、曇り空の微妙なお天気なのでいまいち食指が動きません。

食べたいものも多々あるのですが、朝ごはんを食べたばかりで今はお腹が満たされているし。

会いたい人も多々いるのですが、こちらの都合で急遽声をかけるのも気が引けてしまいます。

微妙なお天気でも楽しめて、お腹がいっぱいでも関係なく、会いたい人に会える場所・・・。



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相方


 !!! 




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かこね


 !!! 




アイコンタクトで行き先が決まりました。

本部町にある『アイスクリンカフェ アーク』。

ここならお天気を気にせずに室内から海を眺めることができますし、アイスは別腹ですし、ここで働く大好きな方々に会うこともできます。

絶景の立地と美味しいアイスはもちろん、そこで働いている方々がとっても素敵で、大好き。

その方々にまた会いたくて、やってきました。

オバーと呼ぶには憚られる、ふわっとした不思議な少女の雰囲気を纏った二人の女性で、私たちは勝手に「夫人」「淑女」と呼んでいます。

今年の1月に訪れた際は『43周年』だった入口の文字が、『44周年』に進化していました。

後ろに別な数字が見えている、雑クオリティ。
手作り感溢れるこの雰囲気も、大好きです。

相変わらず手入れが成されている素敵な草花。

オーナーが自ら作った石畳の道を進み、緑のトンネルを抜けた先の階段を上がると店内です。

夫人と淑女、いるかな?
と、わくわくしながら入店。



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かこね


 こんにちはー! 





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夫人


 いらっしゃ・・・ 
 !!! 




私たちは訪れる側なので、このお店で働く素敵な方々を印象深く覚えていますが、お店で働く方々にとっては、毎日訪れるたくさんのお客さんの顔を覚えていることは、難しいですよね。

と思っていたのですが、



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夫人


 きゃー!!! 
 また来てくれたの 




覚えていてくださいました。

しかも、本当に「きゃー!!」と声に出して、ぴょんぴょん飛び跳ねながら、その場をくるりと一周してしまう犬のような可愛い喜びよう。



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夫人


 ねぇ、姉さん! 
 覚えてる!? 





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淑女


 覚えてる覚えてる! 
 めんそーれー 




覚えていていただけた上に、こんなに喜んでいただけるなんて、私も相方もとっても嬉しい。

ねぇ、でもちょっと待って。
今、「姉さん」って言った?

勝手に夫人&淑女とお呼びしていたお二人ですが、話を聞いたところ、ご姉妹なんですって。

加えて、まだお会いしたことのないオーナーさんはお二人のお兄さんだか弟さんなんだとか。

お二人とゆんたくをして楽しい時間を過ごしながら、毎度の美味しいアイスをいただきます。

今回は、紅芋とパインとシークヮーサー。

相方も、全く同じ三種類を選択しました。

お店の方のお人柄や絶景の立地もさることながら、アイスの美味しさもこのお店の魅力です。

シャーベット寄りのシャクシャクした食感と、ジェラート寄りのなめらかさが、絶妙に融合。

無限に食べ続けることができそうな美味しさ!




アイスクリンカフェアーク
  * 有り難いサービス三昧

外を眺めながらアイスを食べていると・・・



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夫人


 このお天気だから 
 コーンが湿気って 
 しまったでしょう? 




と、コーンのおかわりを出してくれました。

出た!夫人のサービス精神。

夫人と淑女ってばサービス精神旺盛で、申し訳なくなる程あれこれもてなしてくれるんです。

ありがたく頂戴した手焼きのコーンは、焼きたてで温かく、サクサクで、とっても美味しい。

食べ終えて、ティータイムを楽しんでいると、



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淑女


 お茶うけにデンブを 
 切りましょうねー 




今度は淑女のサービス精神。



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かこね


 デンブ? 




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淑女


 デンブやレンブと 
 呼んでるのよー 




こちらが「デンブ」です。

名前を聞くのも、実を見るのも初めて。

お尻っぽいから「臀部」かと思いきや。

正式名称は「レンブ(蓮霧)」というそうで、「ローズアップル」とも呼ばれて、日本では沖縄の一部でしか作られていないんですって。

皮ごと生で食べることができて、シャクシャクした食感に、リンゴと梨を合わせたような味。

甘味控え目の、硬い桃の味にも似ているかも。

程よい甘味と酸味があり、さっぱりして後味が良いので、サラダに合わせると良さそうです。

遠慮なくレンブを食べ続けていると、



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夫人


 デンブのお供に 
 アカバナーのお茶を 
 淹れましょうねー 




またもや夫人のサービス精神。

もはやサービスの無限ループ。

恐縮ながらもお言葉に甘えてしまいます。

沖縄の言葉で「アカバナー」はハイビスカス。

ハイビスカスの花びらに熱湯を注ぐと、お湯の色があっという間に濃い赤紫色に染まります。

そして、そこへシークヮーサーの果汁を投入。

すると、濃い赤紫色だった液体が、まるで手品のように、一瞬で澄んだ赤へと変色しました。

面白い!

沖縄感100%の、手作りハイビスカスティー。

酸味が強いものの、ハイビスカスの香りが優しく、沖縄らしさ満載で大満足の一杯でした。

突然ハイビスカスの花びらを鼻にあてて、何故かピエロ気取りでおどけているお茶目な夫人。

謎に手を繋いでそれを見ている、淑女と相方。

無駄に絵になるデンブを撮ろうと、窓辺にデンブを佇ませてカメラのレンズを向けるかこね。

お天気が悪く他にお客さんが居ないのをいい事に、愉快な時間を過ごさせていただきました。




アイスクリンカフェアーク
  * 楽しい雨宿り

気付けば一時間半が経過しています。

長居をしてしまって申し訳なく、そろそろお店を出ようとすると、外は突然ものすごい雨が!



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夫人


 きゃーきゃー! 





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相方


 わーわー! 





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淑女


 きゃーきゃー! 





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かこね


 ぎゃーぎゃー! 




騒ぎながら、皆んなで窓を閉めに走ります。

夫人達はきゃーきゃー騒ぎながら、こんな行為すら心底楽しんでいるようで、本当に可愛い。

外に出るのを躊躇う程の雨の降り様です。

少し待って雨が弱まってから退店しようかな。

と、相方と作戦を練っていたところ、



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夫人


 良かったら上で 
 雨宿りしたらどう? 





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淑女


 誰も居ないし 
 ソファーもあるし 
 休んでいってー 




え、いいんですか!?

『アイスクリンカフェ アーク』はメインの店内が二階にあり、三階はテイクアウト用のスペース、更にその上の階がテラスになっています。

今まで過ごしていたのが二階。
その上の三階は、こんな感じ。

のんびり寛ぐことのできるソファーがあり、

海を眺められるサンルームがあり、

目の前はこの景色!

もういっそ今日はこのままここに泊まりたい。

度々のお言葉に甘えて、二人でのんびりと雨宿りの時間を過ごさせていただいちゃいました。

ゆんたくしたり、うとうとしたり、雨が弱まった隙に外へ出てテラスから眺めを楽しんだり。

時折雨が強まると、階下から夫人と淑女の「きゃーきゃー」とはしゃぐ声が聞こえてきます。

雨が弱まった際に、窓を開けたんでしょうね。

また窓を閉める為、パタパタと飛び跳ねながら走り回っているお二人の姿が目に浮かびます。

本当に可愛いお二人。

『アイスクリンカフェ アーク』には、アイスの他にもお食事のメニューがいくつかあります。

そのまま、こちらでランチをいただきました。

メニュー名は、アークスペシャル!

温かなご飯の上に、シャキシャキした新鮮な野菜と炭火で焼いたポークがてんこ盛りの逸品。

てっぺんにはハイビスカスの花びらも添えられていて、見た目も鮮やかで食欲が唆られます。

炭火ポークが香ばしくて、めっちゃ美味しい。

相方と二人で一皿をシェアしましたが、二人とも競い合うようにポークを狙って貪りました。



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かこね


 くわっちーさびたん 
 まーさんどー! 




最後に、左から淑女/夫人/相方で記念写真。

三人とも、とても素敵な笑顔で写っています。

結局、『アイスクリンカフェ アーク』に三時間以上も長居をさせていただいてしまいました。

お言葉に甘えて過ぎちゃって、ごめんなさい。

全てが大好きなお店です。

沖縄本島の北部を訪れる際は、きっとまたこのお店を訪れて、夫人や淑女にお会いしたいな。

そうそう、これは忘れず書いておかなくちゃ。

帰り際に皆んなでゆんたくしていた時のこと。



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夫人


 かこねさんは 
 ちゅらさんに 
 似てるねー 




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淑女


 そうねー 
 笑ったところとか 
 似てるねー 





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かこね


 !!! 




え、ちゅらさんて、あのちゅらさんですか?
国仲涼子が演じた、あのちゅらさんですか?

一切似ていませんし、そんなこと今まで誰にも言われたことがありませんが、お二人がそう言うのならそうだということにしておこうっと。

光栄過ぎるし、嬉し過ぎるし、恐縮過ぎる。
そして、お二人の目が悪過ぎると思います。

と言いつつもお店を出た後、浮かれて相方に、



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かこね


 ちゅらさんに似てる 
 って言われた 




と投げかけましたが、



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相方


 言ってたっけ? 
 てか似てないし 




と、打ち返されました。

めげずに帰ってきてから、浮かれて旦那に、



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かこね


 ちゅらさんに似てる 
 って言われた 




と投げかけましたが、



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旦那


 てことは 
 俺は向井理だね 




と、打ち返されました。

図々しい。

今日のお宿は、ここから40分程の距離。
途中で買い出しをして、お宿へ向かいます。




  海と星空の小さな宿
    WASSA WASSA
大宜味村に佇む、全二室の素敵なお宿。

目の前には根路銘海岸の雄大な青、建物の後ろ手にはやんばるの壮大な緑が広がっています。

数年前に一度宿泊をして大好きになり、謎の「かこねの再訪したい沖縄お宿ランキング」にて、栄えあるNO.1に君臨しているお宿です。

お宿の立地や雰囲気、美味しいお料理等々、素敵な要素は多々あるのですが、何よりも魅力的だと感じられるのが、オーナーさんのお人柄。

先程のカフェもそうですが、また会いたいと思える人が居ることって、何度でもまた沖縄を訪れてしまう一番の理由なのかもしれませんね。

屋上のルーフテラスでチェックインの手続き。

雨上がりなので床は濡れていますが、それでも目の前に広がる青い海に癒されるひと時です。

もう少しお天気が良ければ、海を眺めながら楽しめる露天風呂にも入りたかったのですが、今日はこのままお部屋でのんびり過ごすことに。

の、前にちょっとだけお宿の前をお散歩。

とっても静かで綺麗な海が広がっています。

ウミガメも産卵をしに来る程なんですって。

お部屋はツインルームに畳のスペースがあり、ごろごろ寝転びながら、のんびり寛げる仕様。

天井が高いので、開放的で広く感じられます。

ベッドの向こうにあるドアを開けると海。

畳のスペースの向こうにはやんばるの森。

今日は森を眺めながらの、美らタイムを。

オリオンビールを片手に読書をして過ごすこの時間が、何よりの贅沢に感じられて好きです。

二時間程が過ぎ、お腹が空いてきました。

ですのでルーフテラスへ移動して、夜ごはん!

以前は料理人をしていたというオーナーさんのお料理は、「大宜味でしか食べられないもの/できるだけとれたてのもの/体にいいもの」をコンセプトに作られており、どれも絶品揃い。

沖縄食材のディナーコースをお願いしました。

まずは前菜の盛り合わせ。

島野菜のスープ。

島野菜のサラダ。

全てが新鮮で美味しく、幸せを感じる味です。

そして嬉しいのが、美味しいお料理と共に美味しいオリオンの生ビールを飲めるということ。

スモールホテルでお食事をいただく際にオリオンを頼むと、瓶ビールで出てくることが多いのですが、WASSA WASSAではオリオンジョッキに注がれた生ビールが出てきます。

小さなことかもしれませんが、オリオンが沖縄旅の楽しみのひとつになっているビール好きにとっては、とっても嬉しいことなんですよね。

オリオンジョッキで飲むオリオンは、神。
オリオンジョッキは、もはや神殿。

だというのに隣を見ると、相方の神殿が、いつの間にか小洒落たグラスに変わっていました。

沖縄産の「たんかん」を使った梅酒ですって。

それはそれで、沖縄らしくて素敵だなぁ。

メインのお料理は、アグー豚のグリルとイカスミを使ったリゾット。

これもまた絶品でした。

特にリゾットがこの上なく美味しくて、おかわりをしてもっといっぱい食べたかったくらい。

相方と二人で美味しいお料理に舌鼓を打っていると、オリオンジョッキを片手に三線を抱えたチョンダラー姿のオーナーさんがご登場です。

旧盆に、ご先祖様を迎え送る為、歌とお囃子に合わせて踊る沖縄伝統芸能が、「エイサー」。

その際に、その場を盛り上げたり、エイサー隊の指揮を執る演者さんが、「チョンダラー」。

バサーと呼ばれる芭蕉柄の短着物を着て、ステテコを履き、シュロ皮で作ったちょんまげの様なカツラやクバ笠を被った格好をしています。

お調子者の道化役ではありますが、エイサーではとても重要な役割を担っているんですって。

WASSA WASSAのチョンダラーも、私たち二人の旅の夜を大いに盛り上げてくださいました。

三線と共に唄を披露してくださったり、即席の三線教室を開催してくださったり、夜遅くまで私たちのゆんたくに付き合ってくださったり。

たくさん喋ってたくさん笑って、愉快な一夜。

やっぱり、このお宿もオーナーさんも大好き。

楽しそうにカンカラ三線を爪弾いている相方。

相方の頭をふと見ると、クバ笠の上にちょんまげのカツラを被るという暴挙に出ていました。

更には、お皿の上のお料理が冷めない様に使うクロッシュの如く、トレーに置かれたカツラ。

酔っ払いでごめんなさい。

二人の時間を堪能しているカップルや仲間内で満喫しているグループが宿泊している際は、その時の雰囲気に応じて、オーナーさん扮するチョンダラーの登場を控える夜もあるそうです。

ご予定や体調の都合もあるでしょうしね。

宿泊すれば毎回チョンダラーに出会えるわけではありませんが、WASSA WASSAに宿泊させていただく際には、また一緒に飲めたらいいな。

そうそう。

電気を消して辺りを真っ暗にし、暗闇の裏山を飛び交うホタルの光を見ることもできました。

お天気が良ければ満天の星を望むことも出来たのでしょうけれど、今日は残念ながら見れず。

それでも、最高に愉快で充実した一夜でした。

そして、買い過ぎた沖縄限定のお菓子たち。

「かこねの沖縄お菓子ランキング」、殿堂入りは『旨塩プレッツェル』なのですが、最近は『塩小亀』がお気に入りでよく食べています。

媚びない質素なパッケージと亀の絵も、良き。

3日目、就寝。

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