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負のドミノ倒しで最初の一枚が倒れ始めた

ブルームバーグ
米政府が新型コロナウイルス感染拡大への対応で打ち出した住宅ローン利用者向けの返済猶予プログラムの下で、ローン返済を停止する借り手の数が急増している。全米抵当貸付銀行協会(MBA)の調査で分かった。
同調査によれば、4月1日時点で返済されていないローンの割合は2.66%。3月2日は0.25%だった。中・低所得の借り手が利用する連邦政府抵当金庫ジニーメイ)が保証する融資では、その比率が4.25%に急上昇した。
ウイルス感染拡大を阻止するため、米経済活動の大半がストップ。政府は連邦機関系の融資について、借り手に最大6カ月の返済猶予期間をペナルティーなしで付与するよう貸し手に求めている。

パンデミック(世界的大流行)の中で米国民の住宅ローン支払いが滞り、ローン債権を保有する信託会社が苦境に追い込まれた。
有利な投資先を探しているファンドがこれに着目。ポール・シンガー氏のエリオット・マネジメントやデービッド・テッパー氏のアパルーサ・マネジメントが、財務に問題を抱えた不動産投資信託(REIT)から割安に債権を買い取ろうとしている。事情に詳しい関係者が取引は非公開だとして匿名を条件に述べた。アポロ・グローバル・マネジメントやオークツリー・キャピタル・グループもこうした投資に関心を持っているという。
ファンドは新型コロナのパンデミックが収束に向かえば恐らく値上がりすると見込まれる割安資産を探している。資金繰りの苦しい一部のREITは既に、モーゲージポートフォリオを値引きで売却した。同様の取引や、REITの持ち分取得に関する協議が熱を帯びていると、関係者らが述べた。
ヘッジファンドプライベートエクイティ(PE、未公開株)投資会社はこうした取引から20%以上、場合によっては30%超のリターンを目指しているという。上場REITは今年、時価総額にして500億ドル(約5兆4000億円)余りを失っている。
ウェストウッド・キャピタルの創業マネジングパートナー、ダニエル・アルパート氏は、「流血の惨事だ。REITは現金を得るため売れるものは何でも売っている」と話した。モーゲージREITは銀行からの追証請求に見舞われ現金確保に追われている。

まぁ、お決まりのパターンですね。
雇用破壊から所得破壊へ、そして借金返済できずに銀行は不良債権が膨らむ。
それは消費破壊から企業破壊へ、そして借金返済できずに銀行は不良債権が膨らむ。
まさしく、負の連鎖。負のドミノ倒しで、最初の一枚が倒れたと言えるでしょうか。