毎年、作るオレンジピールは
私にとってちょっと特別なお菓子。
以前、食べるものを買うのもやっとだった頃
住んでた街にちいさなお店のケーキ屋さんが開店して
オープン記念に通りかかった人へ配っていたのが
そのお店で作ったチョコレートがかかったドライオレンジでした。
当時、初めて食べる上品なお菓子の名前も知らないまま、オレンジの香りと酸味とチョコレートのほろ苦い味に頂いた品をとても感激しながら夫婦で分け合って食べたのが忘れられません。
あれから月日は経ち
デパートで同じ品が売っていたのをみつけて
そこではじめてお菓子の名前がオレンジピールだと知りました。
初めての時の気持ち
知らないを与えてもらえた
あの時の喜びや楽しさ
時が経って環境が変わっていくと
それがあたりまえで忘れてしまいそうになる
忘れたくない気持ち
自分のルーツを思い出しながらそんなをじんわり感じてます。
煮詰めたオレンジを乾かしてる途中
子供たちが寄ってきてはつまんでいく
つまみ食いダメ～
ケチ臭い母です…
大好きなオレンジピール、
手がかかっても不格好でも、愛おしく感じる魔法
上手にできるといいな♡
ちなみに町のちいさなケーキ屋さんの現在は
数年前に店舗を移転し、駐車場も併設し大きくお店を構え地域の有名なケーキ屋さんで今も繁盛してます。
お話しにきてくれたら嬉しいです。
