2019年6月16日日曜日

【206冊目】Dix Francis, Reflex (Oxford Bookworms Stage 4)

やさしい英語の本、通算206冊目は、
再びオックスフォード・ブックワームズの
レベル4(1,400語レベル)の19冊目として、

イギリスの小説家
ディック・フランシス
(Dick Francis, 1920年10月31日- 2010年2月14日)
の競馬推理小説『反射 Reflexを読みました。

著者60歳の時(1980年10月)に発表された作品です


Dick Francis
Reflex

Retold by Rowena Akinyemi
〔Oxford Bookworms Stage 4〕
This simplified edition (c) Oxford University Press 2008
First published in Oxford Bookworms 1991
16,500語


これもオックスフォード・ブックワームの目録で見かけるまでは、
全く未知の作品でした。

調べてみると、イギリスで、
28歳の時(1948)から障害競走のプロ騎手として活躍し、
37歳の時(1957)に騎手を引退した年に、
自伝『女王陛下の騎手 The sport of Queensを発表。

その後42歳の時(1962)に、
競馬推理小説『本命 Dead Certを発表し、
それからほぼ毎年1冊のペースで
競馬シリーズの長編小説を発表し続けてきた方です。

本作『反射 Reflex
60歳の時(1980年10月)に発表された
第19作目の競馬推理小説です。

 ※早川書房編集部編『ディック・フランシス読本』(早川書房、1992年11月)、およびWikipediaの「ディック・フランシス」の項目を参照。

亡くなる直前まで執筆された
競馬シリーズ全44編すべてが翻訳されているので、
本作の翻訳も手に入れてみました。

競馬を知らない者にも楽しめるように、
誰にもわかりやすく巧みに書かれていて、
ほかの作品も読みたくなりました。


ディック・フランシス著
菊池光(きくちみつ)訳
『反射』
(ハヤカワ・ミステリ文庫、1986年8月◇404頁)
 ※単行本の初出は早川書房〔Hayakawa novels 競馬シリーズ〕1982年2月刊行。


やさしい英語で実際に読んでみると、
娯楽小説としてよく出来ていて、
楽しみながら最後まで読み進めることができました。

途中で先が読めるところもあったので、
普遍的な魅力には少し欠けているようにも感じましたが、

ある程度、競馬に興味のある方なら、
読んでおいて損のない小説だと思います。

競馬にまったく縁のない世界に生きて来た身にとっても、
これまでと違う世界を知る機会になって、
それなりに充実した時間を送ることができました。


※第206冊目。総計2,217,025語。


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