悩みがなくなることはあるのでしょうか?


感情の取り扱い事例
あなたの幸せとは?

悩みがなくなることはあるのでしょうか?」と問いてくる受講生。受講生は悩み、苦しんでいた。ここには私たちの大きなテーマ「幸せとは?」が潜んでいるように感じるのだけど、どう?あなたはどんな時に幸せを感じますか?具体的に教えて!と尋ねると、

・何も考えない時
・ぼーっとしている時に幸せを感じる。
・美味しいものを食べている時
かな…

と言う受講生に「本当に、これがあなたの幸せ?」と訊ね返した。

幸せの条件が幸せを決める。
日々、忙しく働いている人の中にはストレスフルな人もいれば、生き生きとしている人もいる。この違いには一体、何が影響しているのだろう。それは、本人が何を幸せとし何を苦労とするのか。つまり、その人の幸せの基準によるのだ。

受講生の幸せの基準は、悩まない、考えないでいいということを指している。これは、悩むことや考えることに疲れたことを意味しているのだけど、これが本当にあなたの幸せでいいのだろうか。こういう状態の時、人はひどく疲れている。疲れていては健全なジャッジはできない。まずはしっかり休むこと。

良い人生にしたいと思わなければ人は悩まない。私は二人のこの母だが、子育てに悩む。一喜一憂する。良い方向に向かっているとなると喜び、ちょっと様子が変だと思うと気になる。どうすればこの子達の人生がより良いものになるか?を常に思っているからだ。どう育っても構わないと思っていたら、こんなに悩むことはないだろう。自分の人生をより良いものにしたいと思うからこそ人は悩むんだ。と考えると悩むことが人生からなくなることはないし、悩むことが人生かもしれない。

ただ、悩みには2種類ある
考えれば解決できる悩み考えても解決しない悩みだ。
では、考えれば解決できる悩みとはシンプルに言うと自分が変われば結果が変わること。自分に100%の作用権がある場合で、例えば成績を上げることや資格勉強などは自分が頑張れば頑張った分伸びる。考える価値が十二分にある。
一方、考えても決できない悩みとは自分が作用できないもの。誰かにどう思われるとか嫌われているとか、恋愛関係もそうだし、芸術点のようなもの。もちろん、他者がいる場合でもやる方法は色々あるが、誰も何かを誰かに思わせることはできない。」が基本。つまり、考えても結果がはっきりしない、悩みの終わりがない状態

受講生が疲れてしまっていたのは、後者の方の悩みだ。仕事場の同僚とのトラブルがあり、どう思われているのか、嫌われてないか、この先ずっと一緒に仕事をやっていけれるのかと悩んでいた。
考えても解決できない悩みには、ある程度考えたら区切りをつけること、切り捨てる力が必要だ。「やれることはやって結果は神任せ」私たちにやれることは、結局それしかない。今、やれることをやるのみ

受講生の場合、直接当事者に尋ねるのが最も有効だろう。しかし、「それは怖い」と言う。であれば、自分が作用できるのは自分の態度のみとなる。意識しすぎず、あくまでも周りの人たちと同じようにその人にも接することを心がけるしかない。

しかし、どうしても気になる。いや、結果がどうなるか気に病む時というのは、『成果や結果=自分の価値』といった自分化を行なわれている場合だ。「受験は運」と言ったりもするが、成果や結果は自分の頑張りだけでどうにかなるものではないものも多い。ある意味、わかりやすい成果や結果にすがりたいとすれば、それほど自己の存在が希薄とも言える。だとすれば、自己の存在の希薄さが本当の課題で、取り組むべきはそこだ。誰がどう思うといった考えても結果が相手任せのことを考えても仕方ない

このケースの場合、考えれば考えるほど相手が自分を好きになってくれるかというと、決してそうじゃない。人間関係は考えるほどぎこちなくなり、関係性は変になっていく可能性の方が高まるぐらいだ。仮にダメだった時にどうするかを考えたら、あとは悩むことを終了させる。悩み終了のホイッスルは自分で拭かないといけない

これさえあればALL OKということが人生にないのと同様に、これが無ければ人生がダメになるといったこともほとんどない。大概どうにかなるものだ。実際、受講生はどうにかやってきている。世間の価値基準からはどうか知らないが、あなたなりにちゃんとやってきてるじゃないか

そんな自分を信頼し、まずは休もう。たった1日、2日休んでダメになるものならきっと最初からダメさ。さぁ、しっかり休んだら、子どものころから振り返り、自分の楽しみや喜びを思い出す作業をしよう。なぜなら、今回の課題は「悩み」ではなく、「あなたの幸せ」だから。あなたは何が好きだったのだろう。何をした時に喜んだんだろう。

幸せとは、自分の可能性の幅を広げたり、深めたり、引き出すことにあるんじゃなかろうか。例えば、知る喜び、努力したことで何かを得る喜び、チャレンジするワクワク、知らない世界に触れる喜び、人との深い関係性。

「幸せ」に向かおうとする時も悩みはセットで付いてくる。トラブルの対処やネガティブな出来事だけが悩みになるのではない。だからこそ、自分だけで作用できない悩みには自分で期限を設ける。期限が来たら悩むことは終わりにして、今できることを淡々とやる。以上。

受講生は「悩みに区切りをつけていいことにホッとした」と言っていた。悩みを終わらせることは成長が終わることと誤解していたらしい。何が好きかを探すのが楽しみらしく、清々しい顔でセミナー会場から帰っていった。

あなたがあなたの幸せを何とするのかは、あなたの人生の質を分ける。このタイミングで今一度、あなたの「幸せ」を見直してみてもいいかもしれない。