#当記事関連リンク:Macでエミュレーター:「OpenEmu」GameCubeが追加されたぞ!
自らをゲーマーと名乗るような人はかなり高い確率で、エミュレーターを試していることだろうと思う。
私も初めてエミュレーターを知り、Macでファミコンが動いた時の衝撃は今でも鮮明に覚えている。
このエミュレーターがなければ、過去のゲームはすべて「実機」でプレイしなければならず、歴代のゲームソフトのコレクションも膨大になってしまうだろう。
 
最近はアーカイブスも活発になってきているので、レトロゲームをPS4やスイッチでプレイできる機会も増えたが、ゲーマーでありコレクターならやはり「実機」にこだわる。
アーカイブスが出ても、ソフトのプレミア価格が下がらないのはこのような理由もあるのかもしれない。

私もすでに20年前になろうとしている「セガサターン」と「ニンテンドー64」を常時設置している。
(最近のテレビはAV入力やD端子も少なく、すべてHDMIで済ませようとしているのが困りものだが、笑)

理由はこの2機種はエミュレーターでは満足できない要素がある。
後述もするがサターンは良質なシューティング多くエミュだとやや操作性に問題があり、64はゲームがコントローラー依存になっているため、Macで起動できたとしても、あの「64コントローラー」が使えないことにはゲームを楽しめないからである。

(これ以上古いのはさすがに常時設置するわけにもいかず、エミュレーターに取って代わり、PS1,2,3のゲームは「初期PS3」でカバーしています)

そういうことでOpenEmuの紹介だが、実は上記のこだわりなど吹き飛ばす、万能エミュレーターである。

厳密に言うと各ハードのエミュレーターソフトをコアとして読み込み、総合的にゲームをサポートするソフトなのだ。
扱いも昔と違ってだいぶ改善されており、初心者にはうってつけのソフトと言っていい。 

いわゆるアーケード機器のエミュレーターでは「MAME」が定番だが、コンシューマー機では現在「OpenEmu」ということになるかと思う。

私もエミュレーター歴20年ぐらいあり、あくまでもMac用だが様々なコンシューマ用を試してきた中で、久しぶりに調べてみたらここ最近のOpenEmuの出来に喜びを禁じえなかった。

主に以下の要素が、個人的にたいへん嬉しい進化であった。
 <関連記事>
 
★最近のOPEN EMUのここが凄い!(執筆時Ver 2.07)
OpenEmu-02
■ SEGA メガCDとスーパー32Xが起動できる

Winユーザーからすれば、なんてことはない事かもしれない。
 
しかしメガCDや32XがきちんとMac上で動くのを見たのは、このOpenEmuが初めてだ。
5,6年前にもけっこう調べていろいろ試してみたはいいが、やはりメガドライブは動いてもメガCD、32Xがどうやっても動かないのだ。
 
半ば諦め、倉庫に眠っているWin機で試すとあっさり動いたはいいが、いちいちエミュレーターやるためにWin-PCを引っ張り出すわけにもいかないので、それ以上は起動すらしなかったりで、基本的には「Macで動かすのを諦めていた」。

当時のOpenEmuもバージョンが低くいわゆる定番の、ファミコン、スーファミ、PCエンジン、メガドライブ系はそれなりに動くだけ、いまさら対して驚く事でもない状況だった。

そうこうしている内に現在(2018年末)、久しぶりにエミュレーターの進化を調べているうちにOpenEmuもバージョンが上がっていたようで、早速ダウンロード、インストール。

知らない間にインターフェースは一新されていて、左サイドメニューにずらりとならんだゲーム機類。
なんとその中にメガCDと32Xがあるではないか!w
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さっそく試してみました。
最初に試すソフトはもちろん初のアーケード完全移植を果たした32Xの「スペースハリアー」とメガCD版の名作と名高い?「夢見館の物語」である。(サターン版はクソw)
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すごい!起動している! しかもなんの遜色も感じられないかなりの再現度じゃないか!w

BIOSが必要というハードルもあったが、Mac上でこれまで動いたところを見た事がないわけだから、起動できる衝撃はかなりのものであった。
右側にはソフトがパッケージでリストアップされるなど、見た目も非常に出来がよく、満足できるインターフェース。

エミュレーターもついにここまできたか! という感じ!

もう嬉しくって数日、エミュレーターでしかゲームしない日が続いた。(笑)

夢見館の物語は、迷わなければクリアーまで1、2時間というお手軽さも相まって、小一の娘をを膝に乗せて一気にプレイ。
多少ホラーっぽい要素もあり娘もハラハラドキドキしていたに違いない! 
何度かゲームオーバーにはなったが、頼もしいお父さんと一緒に一気にクリアーまで進めていった。娘も満足!(・・・に違いない!?w)
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■ SONY PSPが起動できる。

以前はノーマークだったが、PSVITAを購入してから、ダウンロード版でしかプレイできないものの、PSPソフトはけっこうソフトのラインナップが充実している事に気付いた。

OpenEmuでは、さりげなくPSPもサポートしているのだ。

ただ起動できるだけではない。再現度がやはり素晴らしい。問題なくプレイできる。

早速試してみたのは、VITAではなぜかプレイできずに(DL販売していない為)苦渋を強いられた名作「エースコンバット スカイズオブデセプション」。
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PSPのエースコバットはなぜか不評の「ジョイントアサルト」だけDL販売しているという意味不明さにやり場のない怒りをこれまで感じていただけあって、このPSP対応は個人的に非常に嬉しい!

うわぁ〜動いているわぁ! 普通にプレイできるわぁ! すげえなこれ!
(正直な感想である)w

PSPだから諦めていたキングダムハーツのバースバイスリープも、早速起動。
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おぉ〜! これも普通に動いてるじゃん! 

■ ニンテンドー64、DS、プレイステーションも普通に起動する。

Macのエミュレーターのこの3機種は、私の知っている限り非常に再現度が低かった。
詳細は省くが、まともに動くのはほとんどなかったんじゃないかと思う。
とりあえずは起動できても、動かなかったり、再現性が著しく低かったりと・・・

なので、ほとんど期待もしていなかっのだが、OpenEmuはそんな期待を見事に裏切ってくれた。
あたかも昔から普通に動きますよ、的な感じだ。

ただ64はコントローラー問題でMacでプレイする事はほとんどないかと思うが(苦笑)
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■ NINTENDO ディスクシステムが起動できる。

ディスクシステムのエミュレーターはもうだいぶ前から完成されていた。
ただMacでは「MacFC」というのが、以前から定番だと思われるが、起動はできるものの、コントローラーに対応していないという(クラシック起動時のみだった気がする)、不具合の為、ほとんと個人的に意味をなしていなかった。

OpenEmuではこれがバッチリ解消されている。これも何気に嬉しい!w 
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思わず「ナゾラーランド」をやってしまった(苦笑)
クイズは未だにプレイしても違和感ない問題が多かったな。
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■ なんと、セガサターンですら起動するすごいエミュ!

サターンに関しては32bit二つ載せていたりと昔からエミュレートが難しいと言われており、何の期待もせずこれまで調べることもほとんどなかったのだが、OpenEmuでは、そんなこといつの時代の話ですか?ぐらいの自然な形でサイドメニューにリストアップされている。
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単体エミュである「yabause」でかろうじて動いたぐらいの記憶だったので、MacのOpenEmuでプレイできるのはまだ時間がかかるだろうと思ってたら、大間違い。

何の問題もなく動くじゃないかぁ!w 
 
さっそくサターンのソフトの中でも名作と名高くプレミアにもなっている「レイディアントシルバーガン」も起動確認!
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おぉ〜! Macでレディアントシルバーガンが起動するとは、感嘆の極み! 
神様ありがとう!^^。

■ USB接続ができれば、どんなコントローラーでも使用できる!?


これ、一見あたりまえのような気がするんだが、一昔前はコントローラーを使用するのには、いくつかのハードルを乗り越えねばならない事が多く、けっきょくそれが理由で、起動はしてもプレイする気が起きない要因でもあった。

OpenEmuでは、そんな過去のハードルなど一切存在していなかった。

ほとんど未使用だった「Mac対応コントローラー」を倉庫から引っ張り出してきて、接続。
非常にわかりやすい、設定画面が出てきて、ボタンの対応してやるだけで、普通に動いてしまう明快さ!
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 ■ その他

OpenEmuは和製ハード以外にもAtariなど多くのハードをサポートしている。
オープンソースということもあり、今後もバージョンアップを期待できるので、将来の対応を期待したいと思う。
参考までに、公式でサポートしているハードは以下の通り。
Atari 2600
Atari 5200
Atari 7800
Atari Lynx
ColecoVision
Famicom Disk System
Game Boy / Game Boy Color
Game Boy Advance
Game Gear
Intellivision
NeoGeo Pocket
Nintendo (NES) / Famicom
Nintendo DS
Nintendo 64
Odyssey²/Videopac+
PC-FX
SG-1000
Sega 32X
Sega CD / Mega CD
Sega Genesis / Mega Drive
Sega Master System
Sony PlayStation
Sony PSP
Super Nintendo (SNES)
TurboGrafx-16/PC Engine/SuperGrafx
TurboGrafx-CD/PC Engine CD
Virtual Boy
Vectrex
WonderSwan

■エミュレーターの最大の欠点

歴代のハードをプレイできるエミュレーターはまさに「神がかり」的な存在。
たしかにそうなのだが、一つだけ欠点がある。
ROMの入手の問題もあるが、そんなことではない。もっとシビアだ。

それはいつかは開発が停滞、もしくは終了してしまう、ということ。

開発が停滞されて一番困るのは「最新のOSで動かなくなる」ということだ。

今、起動できて幸せかもしれないが数年後には動かない、という事になる。

これを回避するには「エミュレーターが動くOS」を確保しなければならない、ということになる。
 
ある意味馬鹿げた話だ、それなら実機でやるのと労力があまり変わらなくなってしまう。

コンシューマーのエミュレーターはまだマシな方だが、コンピューター系(PC-88とかMSXとか)はほとんど個人の趣味で開発されている方々ばかりなので、とっくの昔に開発やめてしまったものが、非常に多い。

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継続していたとしてもそのバージョンアップが非常に遅いなど、過度な期待をせずに待つことが要求される。

OpenEmuも、5年前はメガCDすら動かなかったわけだから・・・。
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