カップルや夫婦で当初はダブルベッドを使っていたけれど、ゆったり眠れないからシングルベッド2台に買い替えたという話はよく耳にします。

毎日使う敷き布団のサイズをダブルサイズからシングルサイズに変えると、それまで使っていた布団はもちろん、シーツや布団カバーも不要に。でもシーツってけっこう値段が高いから、まだ使える状態なら捨てるのはもったいないですよね。かと言って、ダブルサイズのシーツはシングルの敷き布団で使うには大きすぎて不便です。洗濯も大変だし。

そんなときは大きすぎる部分をハサミでカットしてミシンで縫えば、ダブルサイズのシーツが使いやすいシングルサイズのシーツに変わります。そしてカットした布を継ぎ合わせると、枕カバーが作れます。

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フラットシーツのサイズ

一般的なフラットシーツのサイズは以下の通り。

  • 布団用シングルサイズ:150×250cm
  • 布団用ダブルサイズ:175×250cm
  • ベッド用シングルサイズ:180×280cm
  • ベッド用ダブルサイズ:190×280cm

(※いずれも商品によって±15cmほどのサイズ差があります)

フラットシーツには基本的にセミダブルサイズはなく、シングルとダブルの2種類。ほかにキングサイズもありますが、あまり大衆向けではないのでここでは省略しています。

ご覧のように、シングルとダブルでは横幅に25cmの差があり、布団用とベッド用では長さに30cmの差があります。また最近はロングサイズやビッグサイズのフラットシーツも増えていますよね。メーカーによってサイズに差があることも考えあわせると、フラットシーツには「規格サイズ」が無いに等しいです。

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枕のサイズ

枕にもいくつかの種類とサイズがあります。大きくは和布団用のそばがら枕とベッド用クッション枕の2タイプです。

  • そばがら枕:30×40cm
  • シングルベッド用の枕:43×63cm
  • ミニシングルサイズの枕:35×50cm

ミニシングルサイズは、そばがら枕じゃ小さすぎるけど、クッション枕は合わないという人向けの中間サイズ。逆にもっと大きいサイズの枕や、高さは低いけれど横幅は長い枕もあります。

そばがら用とシングルサイズ用の枕カバーはどこでも手に入りますし、値段も安いです。100均でも売っています。でもそれ以外のサイズは専用カバーしかなく、値段も高め。枕カバーはこまめに洗濯したいから、替えがいくつか欲しいですよね。

安かろう悪かろうは正しい

でも安いカバーは生地が良くありません。化繊素材で通気性が悪いものや、綿100%でも肌触りが悪かったり、生地が薄くて破れやすいといった難点があります。掛け布団カバーならまだしも、枕カバーの素材にはこだわりたい。だから私は、古い浴衣生地や絣布を使って自分で枕カバーを作っています。

上質なコーマ地(綿100%の平織り生地)のフラットシーツは、枕カバーを作るのに理想的な素材です。ちょっとくらいツギハギになっても気にしません。

ということで、使いにくくなったダブルサイズのシーツをカットして、シングルサイズのシーツにリフォームし、カットしたはぎれをツギハギして枕カバーを製作することに。

私が使っている枕は「けんこう枕」という整体用の特殊なもので、38×57cmという少し小振りなサイズ。工夫すればなんとか2枚の枕カバーを作れそうな気がして、いろんなパターンを考えてみました。すると、枕の両サイドがはみ出す筒型のカバーなら、ぎりぎり2枚作れる計算に。コーマ地の枕カバーは貴重だから、形より枚数重視です。

洗濯タグに書かれているサイズは信用できない?

出来上がった枕カバーには大満足していますが、今回のリフォームでは痛い失敗がありました。カットしたシングルシーツの長さが少し短かったんです。

「カットする長さを間違えたかな?」とはじめは自分を疑いました。でもあまりの誤差に納得がいかなくて。カットした残布と完成したシーツの長さを改めて測ってみたところ、洗濯タグに記載されているサイズが20cmも間違っていたことが分かりました。

そうです、洗濯タグに書かれていたサイズを信用して、実際のサイズを測らなかったんです。誤差がないかを確認するために、短いほうの長さは測りました。そしたらまったく同じだったから、長いほうの寸法はチェックしなかったんです。その結果、まさかの20cm誤差。

まあ、シーツだし、布団下に巻き込む部分はどんな生地でも構わないから、適当なハギレを継ぎ足すことにしましたが、やはりサイズチェックは大事ですね。

上質な素材は長く使える

コーマ地のシーツは綿混のシーツに比べると値段が高く、買うときはちょっとお財布が痛かったです。でも肌触りが良いだけじゃなく丈夫で長持ちして、結果的には安くつきました。

今回リフォームしたシーツは5年も前に買ったもので、シミや黄ばみはあるものの、生地にはまだ張りがあって、ハサミを入れるときも気持ちよかったです。ツギハギとは言え、コーマ地の枕カバーを2枚買ったと考えれば、元が取れたどころかお得感さえあります。

サイズが大きくても使えるからと、長いこと我慢して使っていましたが、今では「もっと早くリフォームすれば良かった!」と思っています。