郷土教育全国協議会(郷土全協)

“土着の思想と行動を!”をキャッチフレーズにした「郷土教育」の今を伝えます。

新聞記事から考えるー8 (地球温暖化)

2019年10月13日 | 日記

昨日、「大型で非常に強い」台風19号が東日本を直撃しました。

13日13:30現在、18人死亡、13人行方不明、149人ケガという報道がありましたが、まだ被害者が増えるかもしれません。

 

「天災だから防ぎようもない」とされる時代は既に終わりました。

近年における異常気候は地球全体の大きな異変と繋がっています。

「地球温暖化」が言われ始めてからもう何年も過ぎましたが、この間にも世界各国(とりわけ「文明化」して人口も多い日本国)は、何をしてきて、これからどうしようとしているのでしょうか? 

 

今からおよそ46億年前に地球が誕生したようですが、人類誕生は約600500万年前、その後、200万年前に原人が、5030万年前に旧人が、ホモ・サピエンスと言われる現生人類が誕生したのは約20万年前だとされれいます。

因みに恐竜時代は約16000万年続いたと言いますから、私たち人間が生きてきた年数なんて恐竜たちと比べたら1/800にすぎません。

つい計算してしまいました。

 

恐竜は巨大隕石が地球に衝突して絶滅したと言われていますが、人類は何によって絶滅するのでしょうか?

地球誕生以来、生命誕生以来、地球は何度も大きな変化を繰り返してきました。

そして、その自ら生存する地球という惑星をも認識できる人間が今、地球に主人公の顔をして存在しています。

しかし、19世紀中頃に始まった産業革命以降、地球上において二酸化炭素を大量に排出し始め、1985年頃から「地球温暖化」が言われ始めました。

今では、二酸化炭素と温暖化の因果関係は既定のものとなりました。

 

豊かな地球の恵みで私たち人間が生きてきました。

しかし、この地球が今、急速に人類が住みにくい環境に変わりつつあります。

それが、自然現象ではなく私たち人間自身がそうしているのです。

こんな馬鹿な話はありません! かの恐竜だって自然絶滅するまで悠々と生きてきたのです。

恐竜よりはるかに「頭が良い」とされている人間が自滅するなんて洒落にもなりません。

 

東京新聞10/12付社説は述べています。

「台風19号は海水温の高さのせいで『急速強化』されたという。耳慣れない気象用語が、温暖化の加速を物語る。なのに我が環境相。『セクシーに取り組むべきだ』とは、危機感がなさ過ぎないか。」

これは、一人小泉進次郎への批判ではないでしょう。

日本政府の温暖化対策そのものに危機感を募らせています。

先月の国連気候行動サミットで、日本は全く存在感を示せなかったようです。

何故なら、国連のグテレス事務総長が「国連の求めに応じて2050年までに温室効果ガス排出を実質ゼロにする目標を掲げた国は77カ国になった」という中に日本は含まれていなかったからです。

これは、地球上で唯一の被爆国でありながらも「核兵器禁止条約」に奇妙な理屈を並べて反対する日本政府の姿と似ています。

 

日頃から安心・安全・防災云々を言っている現政府の本性は、実は「国民」を守れないばかりか、地球上における人類生存の危機にも向き合うことすらしないものです。

 

残念ながら台風19号は先の15号に続き大きな被害をもたらしましたが、「観測史上最大」といった暴風や豪雨をもたらしました。

また、台風とは別に竜巻による被害も報告されていますが、こんなことは日本においてあまり例を見ませんでした。

確実に気候は変動しているのを実感します。

 

「社説」が言うように、日本政府はあまりに「危機感がなさ過ぎる」のです。

自然災害は人災でもあります。

気候変動による地球上の生命に及ぼす悪影響を最小限に抑えるには、「温暖化対策」が絶対的に必要だということを銘記したいと思います。

 

 -S.S-


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