郷土教育全国協議会(郷土全協)

“土着の思想と行動を!”をキャッチフレーズにした「郷土教育」の今を伝えます。

人間関係の貧しい社会ー愛媛のご当地アイドル自殺を考えるー

2018年10月16日 | 日記
愛媛県のご当地アイドルグループのメンバーが事務所社長に追いつめられて自殺したというニュースが流れた。

私はAKBをはじめまったく興味がなかったが、たまに大街道(松山の中心的商店街)で女の子たちがピョンピョンしているのを見たことはあった。

母親が提訴。
事務所社長は「過重労働は認めるが、労働法には違反していない」などとわけのわからないことをいっていた。

月給が3万円くらいだそうで。
もいざこざがあり、もうやめたい、といったら、貸してくれるはずだった高校の入学費用を貸さないといい、しばらくしてやめるというなら1億円払えといったとかいわないとか。
ほとんど公序良俗違反の契約書をサインしていたとか。
社長側がかなり強引に仕込んだ女の子を手放したくなかったことは想像に難くないが、真実はまだよくわからない。

それでも、私がとても残念に思うのは、子どもを死なせてしまったこと。

提訴の記者会見ではやつれきった母親と未成年らしき姉しかいなかった。
母子家庭なのかもしれない。
いずれにせよ、この母親が子どもを守れなかったことが残念だし、気の毒でならない。死んだ者は帰ってこない。

ブロダクション側との話し合いがこじれていることはわかったら、これは親が出ていく場面だ。
未成年の子どもが海千山千の芸能プロにかなうはずもない。

私は母親を責めているわけではない。
大人とてどうしたらいいかわからない場面はある。
誰でもすべての人生のトラブルに対処する知識やノウハウを持っているわけはない。
ただ、だれかに相談できなかったのか。
話を聞いてもらう人はいなかったのか。
誰か、その社長はむちゃくちゃだ、弁護士に相談するといいよと言う人はいなかったのか。

この場合、弁護士に相談すれば、死なずにすんだと思う。
金がなければ、法テラスという無料の法律相談ができる場がある。
そこで仮に弁護士に依頼しても、必要な金銭は国が借りることができ、収入に応じて無理のない分割方法で返済できる。

今の社会は、このような知識をもった人になかな行き会えないことになっているのか。

これは一般的なことならば、このような人間関係の貧しい社会は貧困だと思う。


-Ki.M-

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