郷土教育全国協議会(郷土全協)

“土着の思想と行動を!”をキャッチフレーズにした「郷土教育」の今を伝えます。

八坂(長野県大町市)への援農の旅−4

2020年11月22日 | 日記

お堂で修理をしている時、Hさんのスマホに電話が入りました。

去年黒米を買ったというお客さんからで「黒米5キロほしい」。

農協直営店に出荷して200グラム400円で売ったから、1キロ2000円、5キロで1万円ということでした。

 

「よかったね」と喜んだものの、考えてみれば、田植えの後、友人はずっと田んぼの水の管理をして、夏の草とり、秋の稲刈り、脱穀、精米で1万円。

一人30時間×4人、最低でも120時間以上、グループホームで一晩、夜勤して、朝食作り、送り出して12間労働で1万円です・・・。

 

だから山村の八坂は、農業の跡継ぎはいない、若い人は街に出て老人ばかり、空き家ばかり。

そこに今、街から若者たちが入っている。

1999年に移住したHさん夫妻が先駆けで、2010年代後半から、半農半Xの暮らし方をする若者たちが移住している。

 

しかし、今年はコロナでイベントが取りやめになり、若者の収入源が断たれ苦しいようです。

 

数珠修理で、4日の仕事は終了。

畑に寄り今夜の食材、ネギとカブを抜いてから明日香荘の金熊温泉へ。

時間は4時半、たっぷり湯を湛えた湯舟も明るく気持ちよかったです。

明日香荘を出ると、外は夜。

真っ暗の山道をRさんの家へ、車を降りると星が透き通るように輝いていました。

 

 

5日、もう一度鷹狩山の展望台に朝日に輝く北アルプスを見に行きました。

それから畑へ。

山道はどこもかしこも紅葉の真っ盛り。

堪能しました。

 

Hさんの運転する軽トラックに乗って、ビニール網の話をすると「Rちゃんがそんなこと言ったの!? 今年使った網、リサイクルしませんよ。毎年買っているのに手数をかけましたね」。

でも、そんな風に経済観念が育ってきたR青年を頼もしく思いました。

 

畑の片づけは完了。

本当は山の落ち葉を集め、畑に漉き込むところまでしたかったのですが、時間切れ。

2020年の援農作業は終わりました。

 

-Ka.M-

 


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