こんばんは。Aokiです。
例年になく、暑気に苛まれる日本列島。
今宵はウイスキーではなく、日本酒(冷酒)で涼をとっていただこうと思います。
「播州一献(ばんしゅういっこん)」純米吟醸。
「播州一献」は、兵庫県穴栗市山崎町山崎の蔵元「山陽盃酒造」の銘柄です。
☆☆☆
『夏のうすにごり』
まず、「播州一献」という銘柄にインスピレーションを感じました。
「この一献のために、米、水、造りに向き合う」という想いが伝わってきます。
そして、『夏のうすにごり』。
濁り酒に分類されるのでしょうが、『夏のうすにごり』と銘打つからには、爽やかな酸味を纏った風味なのだろうと推測できます。
ダークブラウンの漆器にて供される『夏のうすにごり』。
香りは期待通りの爽やかさ。
口に含むと、丈の高い草に覆われた野原に涼風がそよぐ風景が浮かんできます。
微かな発泡感が、さらに夏を想起させます。
日本酒には様々なタイプがありますが、そのひとつに、白ワイン、CAVAのような爽やかさと微かな酸味を信条とするものがございます。
米を凝縮した「The 日本酒」も良いですが、「洋酒」の仲間のようなタイプも好きです。
肉しゅうまい、煮ツブとの相性も良く、やはり、和食と日本酒には安心感があります。
和食とウイスキーのマリアージュを考える上でも、参考になります。
ただし、“日本酒のように”を目指したのでは、ウイスキーの持ち味が損なわれます。
チーズも同様で、チーズとワインのゴールデンペアは、他の追随を許さぬ何かがあります。
チーズとウイスキーのマリアージュは、それぞれの良さを引き出すことができるのですが、チーズとワインのゴールデンペアは、“ひとつ”になるのです。
この根本的な違いを感じたときに、マリアージュの奥深さを知りました。
ウイスキーにとって、ワインや日本酒はライバルでもなければ対極にあるわけでもありません。
いずれも、それを、その刻を必要とする方にとって、有難い存在なのです。
それだけに、ウイスキーを学ぶためにも、ウイスキー以外のお酒を知る必要を感じます。
☆☆☆
<補記>
『ウイスキーの刻』でありながら、思いがけず、醸造酒である日本酒をテーマにいたしました。
これも何かの縁と思いますので、明日(8/22)は、『ウイスキーの刻』の根幹にあるものについて、綴りたいと思います。
せっかく本日は涼をとっていただきましたが、明日は暑苦しい夜になるかもしれません。
ご容赦願います。
Z.Aoki
例年になく、暑気に苛まれる日本列島。
今宵はウイスキーではなく、日本酒(冷酒)で涼をとっていただこうと思います。
「播州一献(ばんしゅういっこん)」純米吟醸。
「播州一献」は、兵庫県穴栗市山崎町山崎の蔵元「山陽盃酒造」の銘柄です。
☆☆☆
『夏のうすにごり』
まず、「播州一献」という銘柄にインスピレーションを感じました。
「この一献のために、米、水、造りに向き合う」という想いが伝わってきます。
そして、『夏のうすにごり』。
濁り酒に分類されるのでしょうが、『夏のうすにごり』と銘打つからには、爽やかな酸味を纏った風味なのだろうと推測できます。
ダークブラウンの漆器にて供される『夏のうすにごり』。
香りは期待通りの爽やかさ。
口に含むと、丈の高い草に覆われた野原に涼風がそよぐ風景が浮かんできます。
微かな発泡感が、さらに夏を想起させます。
日本酒には様々なタイプがありますが、そのひとつに、白ワイン、CAVAのような爽やかさと微かな酸味を信条とするものがございます。
米を凝縮した「The 日本酒」も良いですが、「洋酒」の仲間のようなタイプも好きです。
肉しゅうまい、煮ツブとの相性も良く、やはり、和食と日本酒には安心感があります。
和食とウイスキーのマリアージュを考える上でも、参考になります。
ただし、“日本酒のように”を目指したのでは、ウイスキーの持ち味が損なわれます。
チーズも同様で、チーズとワインのゴールデンペアは、他の追随を許さぬ何かがあります。
チーズとウイスキーのマリアージュは、それぞれの良さを引き出すことができるのですが、チーズとワインのゴールデンペアは、“ひとつ”になるのです。
この根本的な違いを感じたときに、マリアージュの奥深さを知りました。
ウイスキーにとって、ワインや日本酒はライバルでもなければ対極にあるわけでもありません。
いずれも、それを、その刻を必要とする方にとって、有難い存在なのです。
それだけに、ウイスキーを学ぶためにも、ウイスキー以外のお酒を知る必要を感じます。
☆☆☆
<補記>
『ウイスキーの刻』でありながら、思いがけず、醸造酒である日本酒をテーマにいたしました。
これも何かの縁と思いますので、明日(8/22)は、『ウイスキーの刻』の根幹にあるものについて、綴りたいと思います。
せっかく本日は涼をとっていただきましたが、明日は暑苦しい夜になるかもしれません。
ご容赦願います。
Z.Aoki