こんばんは。Aokiです。
今回のチーズプラトーには、ついにウイスキーがお供をいたします。
☆☆☆
まずは、チーズのご紹介をいたします。
左から、「マンステール」、「ピラミッド」、
「パパイヤ入りクリームチーズ」です。
ウイスキーの『ラガブーリン(Lagavulin)』とのマリアージュを
イメージして、タイプの異なるチーズをセレクトいたしました。
『ラガブーリン』は、個性際立つアイラモルトの中でも、
一目置かれる存在です。
しっかりと、ピーティー。
けれども、それに依存することなく、
落ち着いた風格は、懐の深さを感じさせます。
『ラガブーリン』とそれぞれのチーズが、どのような共演を果たすのか、
そもそもウイスキーとチーズは分かり合えるのか・・・
改めて、そのテーマに踏み込みたいと思います。
◆「マンステール」
フランスの東部、アルザス地方のウォシュタイプ・チーズです。
柔らかくクリーミーな「いぶりがっこ」を
イメージしていただけますと、近いと思います。
藁ぶき屋根の古民家の軒先で、「いぶりがっこ」をいただき、
吟醸酒をグビッと。
続いて、マンステールの香りを楽しみ、
口に含んだ後のフレーバーを堪能しましたら、
ゆっくりと『ラガブーリン』のストレートを。
至福の刻が、待っています。
そんな妄想から現世に戻り、改めて味わいを愉しみます。
これは、相性が良いですね。
ウォッシュタイプとはいえ、
マンステールは過度にクセのあるタイプではなく、
田舎のおばあちゃんが丁寧に干した大根を、
娘さんが囲炉裏で丹精込めて燻す・・・
んっ?やはり、「いぶりがっこ」・・・の如しです。
そこに息子さんが『ラガブーリン』を携えて帰郷する・・・
和気あいあいと『ラガブーリン』を囲んで夕食・・・
でも、『ラガブーリン』を飲むのは息子さんだけ。
「飲み過ぎに気をつけろや」と、おばあちゃん。
「そんな煙くさいもん、どこが美味いんかね?」と娘さん。
「女、子供にはわからんたい。」
「夜更かしせんと、早よ寝ろや」と、おばあちゃん。
「目にくまが出来とるやなか」と娘さん。
「そんなことないきに。」
「しばらく、こっちにおられると?」と、おばあちゃん。
「雨戸の建付けが悪うなっとるで、
東京に戻る前に直したってや」と娘さん。
「ええから、ええから、
こっちにいるときくらい、ゆっくりしていき」
『ラガブーリン』の香りは、囲炉裏を囲む団らんの刻。
◆「ピラミッド」
「ヴァランセ(Valencay)」という、
フランスのシェーブル(山羊乳)チーズがございます。
ピラミッドの頭を切った形で、木炭粉をまぶしてあります。
ほど良い柔らかさと、シェーブル特有の、
やや野性味のある味わいが秀逸です。
「獣臭」という表現もありますので、
好みは分かれるところかもしれません。
「ピラミッド」は、その「ヴァランセ」を
セミハードにしたような感じです。
『ラガブーリン』には、少し幼い感じがいたします。
「ヴァランセ」ですと、丁度釣り合うかな?
というのが、偽らざる感想です。
◆「パパイヤ入りクリームチーズ」
ウイスキーのイベントで試食させていただいた
『ラガブーリン』入りクリームチーズは、とても美味しかったです。
市販されていないのが残念です。
市販のものであれば、チェダーチーズをベースに、
『ラフロイグ』や『スプリングバンク』が含まれたチーズが
ありますので、是非、お試しください。
さて、「パパイヤ入りクリームチーズ」と
『ラガブーリン』のマリアージュは、いかがでしょうか?
ふむふむ。。。
パパイヤのフルーツ感が、少々浮足立つ感は否めません。
そこで、まずは、パパイヤとクリームチーズのマリアージュを楽しみ、
少し落ち着いてから、『ラガブーリン』をじっくりと味わってみました。
口中に残るパパイヤの酸味と、クリーミーな記憶が、
渋い『ラガブーリン』おじさんの淡い青春時代を映し出すようで、
これはいけます。
マリアージュは、タイミングを変えることで
調和が生まれることもあります。
「AとBのマリアージュ」という単純な構図ではなく、
「AとBを同時に」、
「Aの後、少し間をもってB」、
「AをCと合わせた後にB」、
「予め加水したBとA」
といったように、工夫をしてみると、発見があるかもしれません。
人間関係にも通じることですね。
不愛想な人が、ワンコと一緒だと目尻が下がってフレンドリーだったり
・・・とか。
今回の試みは、マリアージュの奥深さを知るきっかけになりました。
Z.Aoki
今回のチーズプラトーには、ついにウイスキーがお供をいたします。
☆☆☆
まずは、チーズのご紹介をいたします。
左から、「マンステール」、「ピラミッド」、
「パパイヤ入りクリームチーズ」です。
ウイスキーの『ラガブーリン(Lagavulin)』とのマリアージュを
イメージして、タイプの異なるチーズをセレクトいたしました。
『ラガブーリン』は、個性際立つアイラモルトの中でも、
一目置かれる存在です。
しっかりと、ピーティー。
けれども、それに依存することなく、
落ち着いた風格は、懐の深さを感じさせます。
『ラガブーリン』とそれぞれのチーズが、どのような共演を果たすのか、
そもそもウイスキーとチーズは分かり合えるのか・・・
改めて、そのテーマに踏み込みたいと思います。
◆「マンステール」
フランスの東部、アルザス地方のウォシュタイプ・チーズです。
柔らかくクリーミーな「いぶりがっこ」を
イメージしていただけますと、近いと思います。
藁ぶき屋根の古民家の軒先で、「いぶりがっこ」をいただき、
吟醸酒をグビッと。
続いて、マンステールの香りを楽しみ、
口に含んだ後のフレーバーを堪能しましたら、
ゆっくりと『ラガブーリン』のストレートを。
至福の刻が、待っています。
そんな妄想から現世に戻り、改めて味わいを愉しみます。
これは、相性が良いですね。
ウォッシュタイプとはいえ、
マンステールは過度にクセのあるタイプではなく、
田舎のおばあちゃんが丁寧に干した大根を、
娘さんが囲炉裏で丹精込めて燻す・・・
んっ?やはり、「いぶりがっこ」・・・の如しです。
そこに息子さんが『ラガブーリン』を携えて帰郷する・・・
和気あいあいと『ラガブーリン』を囲んで夕食・・・
でも、『ラガブーリン』を飲むのは息子さんだけ。
「飲み過ぎに気をつけろや」と、おばあちゃん。
「そんな煙くさいもん、どこが美味いんかね?」と娘さん。
「女、子供にはわからんたい。」
「夜更かしせんと、早よ寝ろや」と、おばあちゃん。
「目にくまが出来とるやなか」と娘さん。
「そんなことないきに。」
「しばらく、こっちにおられると?」と、おばあちゃん。
「雨戸の建付けが悪うなっとるで、
東京に戻る前に直したってや」と娘さん。
「ええから、ええから、
こっちにいるときくらい、ゆっくりしていき」
『ラガブーリン』の香りは、囲炉裏を囲む団らんの刻。
◆「ピラミッド」
「ヴァランセ(Valencay)」という、
フランスのシェーブル(山羊乳)チーズがございます。
ピラミッドの頭を切った形で、木炭粉をまぶしてあります。
ほど良い柔らかさと、シェーブル特有の、
やや野性味のある味わいが秀逸です。
「獣臭」という表現もありますので、
好みは分かれるところかもしれません。
「ピラミッド」は、その「ヴァランセ」を
セミハードにしたような感じです。
『ラガブーリン』には、少し幼い感じがいたします。
「ヴァランセ」ですと、丁度釣り合うかな?
というのが、偽らざる感想です。
◆「パパイヤ入りクリームチーズ」
ウイスキーのイベントで試食させていただいた
『ラガブーリン』入りクリームチーズは、とても美味しかったです。
市販されていないのが残念です。
市販のものであれば、チェダーチーズをベースに、
『ラフロイグ』や『スプリングバンク』が含まれたチーズが
ありますので、是非、お試しください。
さて、「パパイヤ入りクリームチーズ」と
『ラガブーリン』のマリアージュは、いかがでしょうか?
ふむふむ。。。
パパイヤのフルーツ感が、少々浮足立つ感は否めません。
そこで、まずは、パパイヤとクリームチーズのマリアージュを楽しみ、
少し落ち着いてから、『ラガブーリン』をじっくりと味わってみました。
口中に残るパパイヤの酸味と、クリーミーな記憶が、
渋い『ラガブーリン』おじさんの淡い青春時代を映し出すようで、
これはいけます。
マリアージュは、タイミングを変えることで
調和が生まれることもあります。
「AとBのマリアージュ」という単純な構図ではなく、
「AとBを同時に」、
「Aの後、少し間をもってB」、
「AをCと合わせた後にB」、
「予め加水したBとA」
といったように、工夫をしてみると、発見があるかもしれません。
人間関係にも通じることですね。
不愛想な人が、ワンコと一緒だと目尻が下がってフレンドリーだったり
・・・とか。
今回の試みは、マリアージュの奥深さを知るきっかけになりました。
Z.Aoki