こんばんは。Aokiです。
ここを知らずして、『アイリッシュ・コーヒー』は語れないでしょう。
(※本文中、敬称略にて失礼いたします。)
☆☆☆
『La Giostra(ラ・ジョストラ)』
路地裏探訪⑮として、2019年1月27日に掲載のお店です。
世界NO.1バリスタとして、また、ワインやジンにも造詣の深い店主が淹れるコーヒーをベースにいただく『アイリッシュ・コーヒー』。
いかなるものか・・・
・・・店主の時崎さんは不在でした。
イベントに出席中とのことで、代わりにスタッフの方が淹れてくださいました。
フランベしたアイリッシュウイスキーが、エスプレッソマシーンで淹れたコーヒーとひとつになり、ほどよく冷えたクリームと絶妙なデュエットを奏でる。
まさに、芸術の域です。
使用するアイリッシュウイスキーは、定番の『ジェムソン』ではなく、『タラモアデュー(Tullamore Dew)』。
『タラモアデュー(Tullamore Dew)』は、直訳しますと「タラモア(地名)の露」。
しかし、蒸溜所の当時のゼネラル・マネージャー「ダニエル・エドモンド・ウィリアムス(Daniel Edmond Williams)」の頭文字でもあります。
立派なエスプレッソマシーンで、確かな技術に基づき淹れられたコーヒー。
手際よく、手間を惜しまずに加えられた『タラモアデュー』。
ホット&クール、黒と白、味わいと食感。
異質なるものが二層になり、それが口中でひとつになる・・・
別々の個性が、唯一つの世界を紡ぐことの不思議。
カクテルの神髄が、ここにありました。
そして、ここにきて、化学反応が起きました。
『ラ・ジョストラ』の『アイリッシュ・コーヒー』が、これまでのピースを繋げてくれたのです。
◇『BAR THE EARTH(ジアス)』
『ブッシュミルズ』のシングルモルト10年でつくっていただきました。
程よい酸味が、上品で大人のスウィーツを演出する『アイリッシュ・コーヒー』。
飲み進むうちに、次第にシングルモルトの重厚な香味が際立つのが特徴でした。
◇『Albion’s Bar(アルビオンズ・バー)』
ゆっくりと、アルコールランプで熱せられた風味豊かなコーヒーに、個性的な『ティーリング』を合わせた、親子の共演。
そして、これを一層引き立てる『エスプレッソ・チーズケーキ』。
◇『CACAOTAIL(カカオテール)』
若草香るチョコレート『アルアカ』と、程よい酸味のクラッカー。
控え目なまろやかさを感じる『アイリッシュ・コーヒー』に、少しビターで爽やかな潮風が流れるアンサンブル。
◇『Sanlucar BAR(サンルーカルバー)』
青い炎が揺らめくグラスに注がれた、淹れたてのコーヒー。
クリームを浮かべて完成した『アイリッシュ・コーヒー』は、究極の逸品。
◇『Mero's Bar』
『ジェムソン』を使用したスタンダードなレシピながら、甘み控え目、ウイスキー多めな感じ。
クリームは濃厚でありながら、ビターなコーヒーとの相性が良い「大人のアイリッシュ・コーヒー」。
◇『カラスの書斎』
ダークブラウンのカウンターの上
やわらかいオレンジ色の灯りに照らされ
艶のある『アイリッシュ・コーヒー』が存在感を醸し出す・・・
味だけではなく、この場所の、この刻だからこその一体感。
そして・・・『ラ・ジョストラ』。
『アイリッシュ・コーヒー』の旅に出るにあたり、基本事項のおさらいをし、探求の視点を明確にしました。
ひとつひとつの『アイリッシュ・コーヒー』を味わい、そのレシピ、つくり方、コンセプト等の違いを知り、マリアージュ、周囲との調和に至るまで、見える世界が広がりました。
ひとつの事を疎かにしては、どれだけの事実に遭遇しても、身につかないものです。
それは、事の起こりを遠巻きに見る群衆と同じだからです。
その一方で、ひとつの事を知り、二つの事を知り、三つの・・・
『知』は、経験に比例して、二倍、三倍・・・ではなく、ある時点で異次元へと変わるようです。
経験を積む過程で、あるとき突然、扉が開くような感じです。
それまでのピースが繋がり、全く別の世界が現れるのです。
ひとつひとつに真摯に向き合うことは“蓄積”ではなく、羅針盤の“在処”を示す地図のピースを手に入れることなのかもしれません。
全てのピースが揃わなくても、今、自分のいる位置から羅針盤の“在処”に辿り着く道順がわかれば、必ずしも地図を完成させる必要はありません。
ただ・・・この時点では気づいていない、もうひとつのことがありました。
それは、次回お伝えすることにいたしましょう。
さて、『ラ・ジョストラ』でこれまでの地図を貼り合わせた結果、羅針盤に辿り着きました。
しかし、その指し示す先は、言葉で表現することが極めて難しい領域です。
勿体ぶっているのではなく、「現在の私の語彙力、表現力では、無理」と申し上げた方が的確かもしれません。
唯一つ言えることは、「自ら踏み出す一歩が、真実の扉を開ける鍵になる」ということです。
そして、“分かった”と思っても、そこが終着点ではないことを、後日知ることになります。
Z.Aoki
ここを知らずして、『アイリッシュ・コーヒー』は語れないでしょう。
(※本文中、敬称略にて失礼いたします。)
☆☆☆
『La Giostra(ラ・ジョストラ)』
路地裏探訪⑮として、2019年1月27日に掲載のお店です。
世界NO.1バリスタとして、また、ワインやジンにも造詣の深い店主が淹れるコーヒーをベースにいただく『アイリッシュ・コーヒー』。
いかなるものか・・・
・・・店主の時崎さんは不在でした。
イベントに出席中とのことで、代わりにスタッフの方が淹れてくださいました。
フランベしたアイリッシュウイスキーが、エスプレッソマシーンで淹れたコーヒーとひとつになり、ほどよく冷えたクリームと絶妙なデュエットを奏でる。
まさに、芸術の域です。
使用するアイリッシュウイスキーは、定番の『ジェムソン』ではなく、『タラモアデュー(Tullamore Dew)』。
『タラモアデュー(Tullamore Dew)』は、直訳しますと「タラモア(地名)の露」。
しかし、蒸溜所の当時のゼネラル・マネージャー「ダニエル・エドモンド・ウィリアムス(Daniel Edmond Williams)」の頭文字でもあります。
立派なエスプレッソマシーンで、確かな技術に基づき淹れられたコーヒー。
手際よく、手間を惜しまずに加えられた『タラモアデュー』。
ホット&クール、黒と白、味わいと食感。
異質なるものが二層になり、それが口中でひとつになる・・・
別々の個性が、唯一つの世界を紡ぐことの不思議。
カクテルの神髄が、ここにありました。
そして、ここにきて、化学反応が起きました。
『ラ・ジョストラ』の『アイリッシュ・コーヒー』が、これまでのピースを繋げてくれたのです。
◇『BAR THE EARTH(ジアス)』
『ブッシュミルズ』のシングルモルト10年でつくっていただきました。
程よい酸味が、上品で大人のスウィーツを演出する『アイリッシュ・コーヒー』。
飲み進むうちに、次第にシングルモルトの重厚な香味が際立つのが特徴でした。
◇『Albion’s Bar(アルビオンズ・バー)』
ゆっくりと、アルコールランプで熱せられた風味豊かなコーヒーに、個性的な『ティーリング』を合わせた、親子の共演。
そして、これを一層引き立てる『エスプレッソ・チーズケーキ』。
◇『CACAOTAIL(カカオテール)』
若草香るチョコレート『アルアカ』と、程よい酸味のクラッカー。
控え目なまろやかさを感じる『アイリッシュ・コーヒー』に、少しビターで爽やかな潮風が流れるアンサンブル。
◇『Sanlucar BAR(サンルーカルバー)』
青い炎が揺らめくグラスに注がれた、淹れたてのコーヒー。
クリームを浮かべて完成した『アイリッシュ・コーヒー』は、究極の逸品。
◇『Mero's Bar』
『ジェムソン』を使用したスタンダードなレシピながら、甘み控え目、ウイスキー多めな感じ。
クリームは濃厚でありながら、ビターなコーヒーとの相性が良い「大人のアイリッシュ・コーヒー」。
◇『カラスの書斎』
ダークブラウンのカウンターの上
やわらかいオレンジ色の灯りに照らされ
艶のある『アイリッシュ・コーヒー』が存在感を醸し出す・・・
味だけではなく、この場所の、この刻だからこその一体感。
そして・・・『ラ・ジョストラ』。
『アイリッシュ・コーヒー』の旅に出るにあたり、基本事項のおさらいをし、探求の視点を明確にしました。
ひとつひとつの『アイリッシュ・コーヒー』を味わい、そのレシピ、つくり方、コンセプト等の違いを知り、マリアージュ、周囲との調和に至るまで、見える世界が広がりました。
ひとつの事を疎かにしては、どれだけの事実に遭遇しても、身につかないものです。
それは、事の起こりを遠巻きに見る群衆と同じだからです。
その一方で、ひとつの事を知り、二つの事を知り、三つの・・・
『知』は、経験に比例して、二倍、三倍・・・ではなく、ある時点で異次元へと変わるようです。
経験を積む過程で、あるとき突然、扉が開くような感じです。
それまでのピースが繋がり、全く別の世界が現れるのです。
ひとつひとつに真摯に向き合うことは“蓄積”ではなく、羅針盤の“在処”を示す地図のピースを手に入れることなのかもしれません。
全てのピースが揃わなくても、今、自分のいる位置から羅針盤の“在処”に辿り着く道順がわかれば、必ずしも地図を完成させる必要はありません。
ただ・・・この時点では気づいていない、もうひとつのことがありました。
それは、次回お伝えすることにいたしましょう。
さて、『ラ・ジョストラ』でこれまでの地図を貼り合わせた結果、羅針盤に辿り着きました。
しかし、その指し示す先は、言葉で表現することが極めて難しい領域です。
勿体ぶっているのではなく、「現在の私の語彙力、表現力では、無理」と申し上げた方が的確かもしれません。
唯一つ言えることは、「自ら踏み出す一歩が、真実の扉を開ける鍵になる」ということです。
そして、“分かった”と思っても、そこが終着点ではないことを、後日知ることになります。
Z.Aoki