ウイスキーの刻　～Whiskyのとき～

　こんばんは。Ａｏｋｉです。

　路地裏探訪なのか、迷宮を彷徨っているのか、
　定かではありませんが・・・


☆☆☆

『Ｂａｒ　Ｇｒｅｅｎ』


　実は、時おり、こちらのお店に棲む子たちが
　登場しておりました。

　扉の外で遊んでいる子たちや、
　カウンターで、ハイボールの陰に
　隠れるように佇む子たち。

　ここは、不思議の国のラビリンス。

　一見、普通のお店。

　でも、蜃気楼のような質感を感じます。

　高円寺のガード下、祖師谷商店街の路地裏に
　在るような佇まい。

　豪快にして繊細な店主の方が、浮世の旅人を
　温かくお迎えしてくださいます。

　モルトバー？

　焼酎バー？

　個性的な泡盛もあります。

　ジンも楽しめます。

　もちろん、ビールも冷えてお待ちしています。

　クラフトビールの銘柄は？

　そんな野暮なことはおっしゃらず、
　黙って「ビール」。
　（黙っていませんね。）

　ジャンルを定める必要のない、旅人が寛げる処。

　そこに集う大人たち。

　ここでは皆、はなたれ小僧、
　おてんば娘に戻るような・・・

　そんな時空の悪戯を感じる処です。


　壁に寄り添う蹄鉄と“緑”のリボン。

　『ＢＡＲ　ＧＲＥＥＮ』・・・
　騙されませんように（笑。


　ここは大人の遊園地。

　老若男女が集いし回転木馬。

　大正モダン、昭和の香る・・・ラビリンス。

　道に迷った旅人が迷い込みます。

　羅針盤がどこを示すか迷っています。

　迷ったら、眼の前のウイスキーをハイボールで。

　気づけば羅針盤は懐中時計に。

　ただ、懐を出ることのない時計は、刻を温めるだけ。

　よいではないですか。

　ゆっくりと過ごしてください。

　私は一足お先に失礼しますが・・・


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　Ｚ．Ａｏｋｉ