ウイスキーの刻 ~Whiskyのとき~

耳を澄ませば聴こえるウイスキーのメロディ。
『ウイスキーの刻』は、その真実を探し求めていきたいと思います。

『新千歳空港に降り立って』㉒

2020-05-24 19:19:19 | 日記
 こんばんは。Aokiです。


 ここ、『ウイスキー館』には、ウイスキーの歴史や
 製造に関する貴重な品々が展示されています。

 皆さまも、目移りして困るくらいの充実ぶりです。

 その中でも、何人もの方々が不思議そうに
 眺めていましたのが、『アランビック』。


☆☆☆

 「これもポットスチル?」

 先ほど、ハイチュウから風船ガムに心変わりした女史。

 「これは『アランビック』という装置ですね。
  初期の蒸溜器と言ってもよろしいかと思います。
  今でもブランデーなどは、こうした形状の蒸溜器を使っています。」

 「『アランビック』?アラビアみたいな名前。」

 「はい。『アランビック』は、ギリシャ語でカップや皿を意味する
  『アンビック【anbiq】』)に、アラビア語の定冠詞『「アル【al】』
  が付いた『アル・アンビック【al-anbiq】』から派生したと
  考えられています。ですので、アラビアと関係があるのですね。」

 「ほお~」

 横で聞いていた、麦わら婦人のご主人が、妙に感心されています。

 「ちなみに、『アルコール』の語源は、
  女性の皆さまと深い関係があるのですよ。」

 この言葉に反応し、近づいてきたのは、八兵衛さん。

 ドレッドヘアの女性が、興味津々な面持ちで、ご質問されます。

 「そういえば、『アルコール』って、
  誰もが知っている言葉だけど、
  その語源って考えたことがなかったわ。
  教えてください。」

 「はい。『アルコール』は、アラビア語の
  『アル・コフ(ホ)ル【al koh’l】』に由来しますが、
  この『コフ(ホ)ル【koh’l(cohol)】』は、
  アイシャドー用に抽出されたコールタールの
  アンチモンの粉末を示しています。」

 「アイシャドー!?」

 お二人の息の合ったプレー。

 「アイシャドお~?」

 少し遅れて八兵衛さん。

 「ええ。元々、蒸溜は、様々な物質の混合物から、
  特定の成分を抽出する技術だったのです。」

 「へえ~、トレビアンだな~」

 もしかしたら、“トリビア”のことでしょうか?


               ~ to be continued ~


                    Z.Aoki
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