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授乳中にカレーを食べたくなったら我慢しなきゃダメ?乳腺炎の原因?赤ちゃんへの影響は?

『カレー』といえばまず嫌いな人はほとんどいないだろうと思えるくらい人気の食べものですよね。
この記事を読んでくださっていらっしゃるママも『カレーは大好きだよ♪』という方ではないかと思います。

ところが、授乳中にカレーを食べて赤ちゃんに湿疹ができたり、夜泣きが酷くなったり、母乳を飲んでくれなくなったという話を聞いたことが気になっていらっしゃる方も多いんじゃないでしょうか。
そこで今回は『母乳育児中のママが授乳中にカレーを食べると赤ちゃんに良くないの?』という疑問について一緒に見て行きたいと思います。

カレーライス

カレーって母乳の成分に影響あるの?

カレーが母乳の成分に移行することで味や栄養バランスに影響があるの?という疑問は誰でも感じることではないかと思います。
確かに先輩ママの体験談を聞くと、カレーを何日も続けて食べた時に赤ちゃんがおっぱいを飲んでくれなくなったという意見もあります。しかしながら、その反対に『ママが食事を気にしすぎるのは良くない』というのも事実で、そういう意味では栄養バランスが取れた食生活を送っていればカレーを食べること自体は問題ないと言っても良いでしょう。
つまり、カレーが必ずしも良くないというわけではなく、赤ちゃんがおっぱいを飲まなくなるのは環境の影響やただ単純にお腹が空いていないだけということも考えられるので、ママがカレーを食べたからと言ってそれが必ずしも母乳に影響があると短絡的に考えるのはおすすめ出来ません。
つまり、結論としては『ママがカレーを食べたからと言って直接的に影響があるとは断言できない』というのが正解と言えます。
ただし、ママの食生活が好きなものに偏った偏食傾向にあると栄養バランスが乱れて母乳で本来赤ちゃんに与えるべき栄養が充分に補えない可能性があるのは事実です。
なので、ストレスにならないように好きなものや美味しいと感じるものを食べつつお野菜やお肉、お米やパンも含めてバランス良く食べるようにしましょう!

カレーをたくさん食べた場合の香辛料の摂りすぎは問題

市販のカレールーで商品によっても違いはありますがレモングラスやトウガラシ、カルダモン、ガラムマサラなどの香辛料が多く使われています。
カレーに限らず、食べものは身体に入ってから血液へいろいろな成分が吸収、反映されるまでの時間が大体1日程とされています。
血液に吸収されるわけですから母乳への影響もあると考えるのが自然なのですが、だからと言って必ずしも赤ちゃんが母乳を飲まなくなるという変化だけが表れるわけではありません。香辛料の場合は母乳の味の変化よりも、それを飲んでしまったことで赤ちゃんが消化不良を起こしたり下痢や便秘の原因になることもあるようです。
たまに食べるだけならば、それほど食べものの血液への吸収や反映も長時間続くわけではないのでさほど気にすることはありませんが、大量に香辛料を入れた刺激的な辛さのカレーを毎日食べ続けるというのはちょっと考えた方が良さそうですね。

カレーセット

カレーを食べると乳腺炎になるって本当?

カレーを食べると乳腺炎になるという噂もあるようですが、これはカレーに限ったものではなく、脂肪分が多かったり糖質が多い食べものを食べ続けた場合に起こると言われています。
確かにWHO(世界保健機構)でも糖質や脂質と乳腺炎の関係を完全に否定してはいませんが、必ずしも脂質や糖質の食べものだけが乳腺炎の原因だとは限りません。また、日本では食べものが乳腺炎の原因とする情報がたくさん流布されていますが、アメリカやイギリスでは授乳中の乳房のサイズ変化に合わないブラジャーの着用と乳汁の溜め込み(赤ちゃんに飲ませない場合は搾乳で定期的に捨てるように指導しているが実践しない方もいる)が原因とされています。
日本では、脂質や糖質の少ない和食を食べることで乳腺炎を防ぐことができるとされていますが、実際に脂質や糖質はわたし達人間の身体にとってエネルギー源であることは事実ですし、和食だからと言って脂質や糖質が摂らずに済むというわけではありません。
もちろん和食ならば洋食に比べて脂質や糖質の量を抑える事は可能ですが、食生活だけではなく胸が張っていても赤ちゃんが母乳を飲みたがらない場合は搾乳をして乳腺に負担が掛からないようにすることも大切なんです。またブラジャーのサイズが合わず締め付けられるような違和感を感じたらサイズ変更をするなど柔軟な対策をするように意識して乳腺炎を防ぎましょう。

インド人のママや赤ちゃんはカレーを食べても平気?

カレーの発祥の地でもあるインドのママや赤ちゃんは長年の生活の中でカレーに含まれる香辛料に身体の耐性ができあがっています。また、そういう食生活で身体ができあがっているので、わたし達日本人が和食を食べて健康的な感覚を覚えるのと同じような感覚があるかも知れません。
ですので、インド人のママがカレーを食べていてその母乳を赤ちゃんが飲んでもまったく問題ないというわけなんですね。また基本的にインド料理はココナッツを使ったラッシーなどの飲み物で辛さを中和する食生活もありますし、先ほどの身体の耐性ができあがっているという点もあります。
身体の耐性はマネをしてできるようなものではないので、わたし達日本人が香辛料をたっぷり使った料理を毎日のように食べ続けるのは問題が出てきてしまうのは当然と言えば当然です。ましてや授乳中のママとなれば赤ちゃんの体調への影響が心配になります。
やはり、基本は香辛料は控えめにというのが良いでしょうね。

授乳中のママとカレーの付き合い方まとめ

母乳育児中のママにとってはカレーも食べたいと思うのは当然です。これまでは特別に気にすることもなく食べてきたわけですし、カレーは外食でも人気メニューのひとつです。また個人差はありますが、かなりの頻度でカレーを食べて来たというママもいらっしゃるでしょう。
ですが、授乳中の場合はカレーを毎日のように続けて食べるのは控えた方が良いと言えます。ここまでご紹介してきた通りカレーのせいで赤ちゃんが母乳を飲んでくれなくなると断言は出来ませんが、赤ちゃんが母乳から香辛料の影響を受けて消化不良や便秘や下痢などの体調不良を起こしてしまうかも知れないからです。
とはいえ、旦那さまやご家族と一緒にカレーを食べたい時もありますよね。それを無理やり我慢するというのは良くないので、毎日の食事が刺激物が多く偏ったものにならないように意識するという程度の注意はするようにしながら毎日の食事を楽しめるようにすることが大切ですね。