ひるがたり

頭のどこかが
すごく静かで

思考という
ぐるぐるの迷路が消滅している

なにをみても
見ているという感覚が強い
のめりこまない

この
しーんとした
静寂は
どこの次元から
来ているのだろう

お気に入りのコメダの
落ち着いた空間すら
なんとなく空虚だ

ひとつひとつ
仕事をこなすことは
出来るけれど

カラダの中に波があり
それに揺られているように
感じる

散らかる部屋を飛び出して
外に来たけど
あの部屋でゆっくりしたい

それが望みか

引越しも近い

やることは山ほどある

だけど
きっと
ここからでたら
わたしは家へ向かい

肌触りのよい布に包まれて
ころりと眠るだろう