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初対面得意?

私は得意派!


僕は昔から初対面の人とでもすぐに仲良くなれます。

その理由は性格だけじゃなくて誰が見ても優しい顔をしているらしく、どんな子供からも人見知りをされた経験もなければ、会う人会う人の何人もから「見るからに優しそうな感じをしている」と言われた経験があるので、僕は外見からして親しみやすい雰囲気が漂っているはずです。

この優し顔は子供の頃からで、悪ガキの限りを尽くしていた小学校時代は友達と一緒に悪さをして見付かったとしても、純朴そうな顔立ちを活かした悪知恵で僕だけ叱られかったりと得な思いもしていたけど、これが中学高校になると初対面の相手からいきなりナメられる事もあったので、そんな時はこの優し顔が損をしていると思って眉毛を剃った事もあれば鼻髭を伸ばそうとした事もあったぐらい、それでも根っからのお喋り好きなオチャラケた性格のおかげで、どんな相手ともすぐに打ち解ける事が出来ていました。

そんな感じで関西では初対面の人ともすぐに打ち解けられる自信があっても、関西弁圏内から離れると少し状況が変わって来ます。

一時期スノーボードにハマった時期に長野県のスキー場でお昼に食堂で食券を買おうとすると、前に並んでいた僕と同年代の男性が困った様子でモジモジとしていたので「どないしたん?お札が詰まったん?店の人を呼んで来たるわ」と言い残し店員さんを連れて来ると、この男性店員さんはぶっきら棒に自動販売機を開けて詰まったお札を抜き取った後に「ここに『濡れたお札を使用しないで下さい』と書いているでしょ」と冷たく一言・・・

この無愛想な店員の態度には少しカチンと来たので「そんなもんスキー場やったら札も湿って当たり前やろが、もっとええ自販機を置かんかいや」と、僕はあくまで普通に喋ったつもりなに、その言葉を聞いた店員さんは逃げるように慌てて厨房へ戻って行ったかと思えば、お札を詰まらせた張本人は恐る恐るって感じに「あのぅ・・・大阪の人ですかぁ・・・?」と訪ねて来たので「いや、神戸やけど、関西弁そんなに珍しい?」と答えると「はい・・・生で聞くのは初めてです・・・」と・・・

関西弁を聞き慣れていない人にとっては生で聞く関西弁はガラが悪く感じるのは知っていたけど、まさかここまで珍しがられるとは思ってもいませんでした。

二十歳代の旅行などではそのガラが悪く感じられる関西弁が自慢だったし、あえて丁寧な標準語の敬語を使おうとも思わなかったけど、数年前の5月から7月までの3か月間、東北で仕事を始めた時の最初は、今まで自慢だったはずの関西弁がボトルネックに思ったんです。

長期の予定で地元を離れての仕事は初めての経験、周りは初対面の人しかいない状況、建築職人としての腕には自信がったので仕事に対しては何の不安も無かったし、ただ、この関西弁のおかげで「新しい職場に馴染めるかどうか?」には少し不安がありました。

だから初出勤の日の朝、他の職人さを目の前に紹介をされた際には、ありきたりな挨拶の言葉の後に「関西弁でガラが悪いとか生意気だとか思われるかも知れませんが、本人は至って大人しい性格をしていますので、もし腹が立つような事があったら気を遣わないで何でも言って下さい」との言葉を付け加えたのは、遊びと仕事とは言葉を使い分ける必要を感じていたからでしょうね。

この「関西弁でガラが悪いと思われるかも知れませんが」の言葉は行く現場、行く現場、他の職種の職人さんに紹介をされた際にも必ず同じ言葉を付け加えるのを忘れなかったおかげ?

それか優し顔をした外見のおかげ?

それとも根っからの明るい性格のおかげ?

なのか、一か月もすればすぐに色んな人達と打ち解ける事が出来たので、あまり気を遣う事もなく普通に関西弁で話が出来るようになったのは嬉しかったです。

東北で仕事を始めて一ヶ月が過ぎた頃、3人の高卒ルーキー君と一緒に仕事をする事になり、三人三様の豊かな個性には驚いたのに、その中の一人が特に個性的、若い男特有なのか「ナメられてたまるか感」がプンプンの肩で風を切って歩くは、関西弁の僕に対しては特にそんな気持ちが強かったみたいで、他の人に対してとは明らかに違う態度と言葉遣いで僕に接して来ました。

まあ、僕もそんな時期があったしと思いつつ、「いつか腕相撲で『キャン!』と言わしてやるか?それともいつかカチわめいてやろうかな?」と思いながらも優しく仕事を教えてあげて、ルーキー君の武勇伝を「ふんふん」と聞いてあげた後、僕の若かりし頃の大して自慢にもならないヤンチャさを大袈裟な武勇伝にして語ってあげると、そのルーキー君もすっかり打ち解けてくれたので、無理にカチわめく必要も無く、僕の言う事を素直に聞いてくれるようになったのも嬉しかったです。

仕事では僕の心配していた関西弁のネックも杞憂に終わり誰とでも打ち解け合えた生活の中、どうしても関西弁が懐かしくなるんですよね、どんな食べ物でもどんな生活環境にも適応できる自信があったのに、元来が人と話すのが大好きな僕にとって、関西弁で話し合える相手がいない生活には『関西弁フォームシック』に陥りました。

仕事が終わりアパートに帰ると、最初は楽しみながら自炊を頑張っていたのに、度重なる食当たりみたいな症状で苦しんだこともあり、段々と自分で作った物を食べるのが嫌になって来て、節約の為にご飯だけは自分で炊いておかずはコンビニや近所のスーパーで買うようにすると、誰も話す相手もいなく一人で寂しくご飯を食べるのが段々とめんどくさくなって来て、そんな食生活をしていると段々と胃も収縮して食欲も格段に落ち、結局は持病を悪化させて、会社にも両親にも心配と迷惑をかけける形で地元に戻り現在まで至っています。

今でも、どんな人ともでも初対面で仲良くなれる自信がありますが、でもそれはあくまで上辺だけの仲良しであって、リアルな世界で本当に心の底から仲良しの関係を続けたいのは、昔からの親友と親しい身内、それと、別れた元嫁と離れて暮らす子供たちだけです。

離婚をして7年が過ぎた現在、元嫁とは結婚をしていた時よりも家族として良い関係を続けられていると思うのに、初対面から気に入ってもらえたはずの元義母には嫌われたままみたいなので、子供たちからは嫌われないよう、いつも前向きでオチャラケを忘れない『本来の自分』でいられるようにと心掛けています。

昔から稀に、本当に極稀に初対面の僕に対してやけによそよそしい女性も現れますが、そんな女性に対しては「それって俺に一目惚れした照れなんじゃないの?」と思い込むようにしています。


ってな感じで、あくまで、いつまでも、ポジティブ思考で、初対面の人とも、このライブドアブログにも馴染みたいと思っています。




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