今日は何の日?

 

今日は11月11日なのだが、昨日から書いていた記事があるので11月10日に着目してみたいと思う

 

11月10日─────

技能の日

エレベーターの日

トイレの日

井戸の日

肢体不自由児愛護の日

ハンドクリームの日

断酒宣言の日

いい音・オルゴールの日

 

1890年 日本初のエレベーターが一般公開

1928年 京都御所で昭和天皇の即位礼を挙行

1965年 日本初の商業用原子力発電所・東海発電所始動

1970年 世界初の月面車「ルノホート1号」を塔載したソ連の月探査機「ルナ17号」が打ち上げ

 

中でも以下の二つのことに着目してみたいと思う

 

トイレの日

日本トイレ協会が1986(昭和61)年に制定

「い(1)い(1)ト(十)イレ」の語呂合せ

同協会はこの日に「トイレシンポジウム」を開催し、公衆トイレを対象とした「グッドトイレ賞」を発表している

 

井戸の日

全国さく井協会が2006(平成18)年より実施

「いー(1)井(1)戸(10)」の語呂合せ

その前の2001(平成13)年より、富山県鑿井協会が1月10日を「井戸の日」としていたが、2006年より全国さく井協会の井戸の日に移行している

 

 

このトイレと井戸、ある共通点がある

それは、ある者の居所となっていることが多いということだ

そう、そのあるものとは、霊的なもの、通常「心霊」と呼ばれるものだ

 

ちなみに余談だが、心霊(しんれい)とは「神霊」とも書き、サブカルチャーの世界では、超常現象あるいは超能力の意味として用いられることが多く、元々は「精神」の意味合いとして使われていた

1910年代の念写写真が「精神のなせる写真」という意味合いで心霊写真と呼ばれていたのだが、その後見世物としての幽霊トリック写真が流行した際、この言葉が広く使われ、心霊=幽霊という意味合いが定着したのだ

 

 

そして、今回ある二つの話を記述しようと思う

一つ目は、『トイレ』にまつわる話だ

今回は、そういった霊的なことが苦手な方は避けていただきたいと思う

では、一つ目のお話をご覧に入れよう

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

─────ある時、友人に、田舎の方に祖母が亡くなってから誰も住んでない家があるから、気分転換がてらに遊びに行かないか?と誘われたことがあった
なんだかんだと、その時は男ばかり3人で2泊3日の予定で遊びに行くことになった


その家には、母屋と離れがあり、友人Aの家族が法事などで泊まる時は母屋で泊まり、離れは客人を泊める時位にしか使ってなかったと聞かされた
母屋は友人Aの祖母が生きてた時のままだという事だったので、私たちは離れを使う事になった
造りは、小さい台所と風呂、トイレ、そして和室が2間だったが、男3人には十分であったし、お金も掛からないというので、まったく不満はなかった
昼間は近くの海水浴場で遊び、夜は酒を飲みながらBBQや花火をして楽しみ、やがて離れに戻り眠りについた



夜中にふとトイレに行きたくなり、目が覚めた
トイレは和室から延びてる廊下の先だ

 


友人二人が寝息をたて、寝ているのを確認し、起こさないように部屋を出た

部屋を出て、廊下の先を見てみると、トイレの扉のスリガラスから光が漏れているのに気づいた
友人たちが、トイレに来たときに消すのを忘れたのだな、と思いながらそのままトイレに向かった


そして、トイレに着いて扉を開けようとノブに手をかけ回してみたが
あれ?鍵が掛かってて開かない?
何度かノブを回してもやっぱり開かない
ありえないのだが、もしかして誰かいるのかなという気になり、ノックして「入ってますか?」と聞いてみたが、当然反応はなかった
早く用を足したかったので、ドアノブをガチャガチャと回していると
突然、スリガラスの向こうで何かがユラ~っと動くのが見えた
ようやく出てくるのかと思った瞬間、ふと我にかえって、確か友人はどっちも寝てたんじゃないか?
今、トイレに入っているのは誰なんだ?という思いがこみ上げてきた

急いで和室に戻り、2人を叩き起こし、今までの経緯を説明するが、急に起こされたせいか、寝呆けた様子で全く相手にしない
執拗に説明するものだから、ようやく友人たちが見に行って見るかと、ブツブツ言いながら、重い腰をあげようとした瞬間
廊下の方からバン!と何かを叩く大きな音がした


3人がそちらに振り向き無言でいると、ガチャガチャとノブを回す音が聞こえた
そのうち友人Bが「俺が見に行く。もしかすると誰か入り込んでるかもしれないし」と言いながらトイレに向かうので、3人でトイレのほうに行くことになった

廊下の先にあるトイレのスリガラスからは確かに明かりが漏れていて、薄暗く廊下を照らす
友人Bがスゴい勢いでトイレに向かっていき、ノブをガチャガチャと回しながら、「ふざけんな!出て来い!」と叫びだした
が反応はない

しばらくそのままの膠着状態が続いた
その間も友人Bはノブを握ったままだったが、急にドアが開いた
ドアが開いたトイレには誰もいない
トイレの窓は少し開いてはいたが、格子があって人が通れるほどの隙間はない

暫くの沈黙の後、友人Aが寝呆けてたんじゃないかって言うと、3人とも納得して部屋に戻った
部屋に戻り、安心したのか友人Aがトイレに行ってから寝ると言い、再びトイレへと向かった
そんな友人Aを見てたら、自分もトイレに行きたかったことを思いだし、続いてついていき、廊下で待つことにした
すると、突然回りの電気が全て消えた

 


全員がハッとしたのも束の間


「…カワリニシンデ…」


男性とも女性ともとれない、しゃがれていて、そしてか細く、異様なほどの低い声でいて、異質な声だった
真っ暗な中、それは響き渡った

その後、すぐに電気は点いたが、3人とも部屋に戻る気にもなれず、かといって母屋のほうにも行く気にもなれなかったので、近くの浜辺で明るくなるまで夜を明かすことにした
翌朝、明るくなってから離れの方に戻り、トイレのほうに行き、調べてみたが何も不振なところは何もなく、それどころか人が使ったという形跡すら見当たらなかった
そして、3日滞在の予定だったが、3人はすぐさまその家を後にした
戻ってから、友人Aも色々と聞いてみたそうだが、それらしい話は何も聞かなかったという
果たして、あの場所での体験はなんだったのだろうか




続いては、知人からの話で、『井戸』にまつわる話だ


子供の頃、近所の林の奥に相当に痛んだ廃屋があったそうだ
そこには井戸もあり、小さい男の子にはまるで秘密基地のようで、格好の遊び場であった
そこで、知人ヤスオ(仮名)とケンタ(仮名)は毎日のように探検ごっこで遊んでいたという
ヤスオは内気な性格で、それと対照的にケンタは活発的で好奇心旺盛な男の子だった
 

いつものように、二人は探検ごっこと称してその廃屋で遊んでいた
すると、廃屋の裏の方から二人と同じぐらいの年格好の男の子がやってきて、男の子は名前は言わなかったが
「遊ぼう」
と言ってきた
ヤスオとケンタは、当然のように喜んで
「いいよ」
と返事し、しばらく遊んでたそうだ
だが、ヤスオはその時に違和感を感じたという
どうも、その男の子の目がおかしな感じで、なんと、その男の子は瞬きを一回もしなかったそうだ
そんな違和感を覚えたヤスオは、そこから早く立ち去りたかったが、内気な性格のヤスオは、ケンタに帰りたいとも言い出せず、しばらく一緒に遊ぶことになった

しばらくすると日も暮れてきたので、そろそろ帰り時かなって思ってたいたら、名も知らない男の子がこう言った
「最後に井戸の中探検しない?」

ヤスオとケンタは井戸の中は見たことがなかった


その井戸はかなり古く、回りは苔など生えていて、しばらく使っていない感はあったが、釣瓶の縄はしっかりしてそうで、まだまだ使えそうだった
ヤスオは嫌だと思っていたが、ケンタはその男の子と仲良くなったこともあってか、
「いいよ。最初誰行く?」
と言ったが、ヤスオは絶対に行きたくなかったので沈黙を続けていると
ケンタが一言
「じゃあ俺がいく。おまえらは縄もって俺を出るとき引っ張ってくれ」
と言い、ヤスオと名も知らぬ男の子を残して井戸に降りていった
かなり井戸は深いようで底は見えない


 

はじめケンタは、話しをしながら降りていったが、段々と口数が減っていき、やがて何分か経ってから縄が緩まるのがわかった
ケンタが底についたのかなと思いヤスオは
「おーい。どう?なんかある?」
と、下に向かって叫んだ
しかし、しばらくしても返事がない
何度、呼び掛けても一向に返事が返ってこない
ヤスオは慌てて、縄を引いた
ケンタが捕まっていないのだから、当然縄は軽く、あっという間に引き上げられた
が、最後まで引ききってみたものの、釣瓶があるだけでそこにケンタはいなかった
どうしようと思っているうちにあたりは真っ暗になり、ヤスオは名も知らぬ男の子と一緒に大人を呼びに行こうと思い振り向いた
でも、そこには先程までいた男の子の姿はなかった

ヤスオは、一気に恐怖が込み上げてきて、一目散に家へと走った
走ってる途中もヤスオは怖くて怖くてたまらなかった


やっとの思いで家へついたヤスオは母親に
「ケンタが井戸でいなくなっちゃった!どうしよう」
って泣きじゃくった
「ケンタってだれ?おまえはいつも一人で遊んでるでしょう?」
と言う母親に、ヤスオは益々わけがわからなくなって、
「いつも一緒にいる子だよ!わけわかんないよ!とりあえず林の向こうにあるボロ屋の井戸へ行こう」
と言ったヤスオに
「林?林の向こうにボロ屋なんてないし、井戸もないけど?どこのこと?」
と母親は言った

その後のことはあまり覚えていないらしいが、母親によると、帰ってきた直後にヤスオは高熱を出して倒れたということだった
次の日、近くに住む老人に聞いた話だが、昔、この付近にケンタという子供がいたらしく、そしてヤスオの言う廃屋と井戸もあったそうだ
50年以上前に
ケンタは、その辺りでよく遊んでいて、ある日井戸に落ちて死んでしまったという
当時、ケンタが1人の男の子と遊んでいた姿をその老人は見た事があるようで、ケンタが死ぬ間際に聞いた話によると、その男の子もヤスオが見た男の子と同様に全く瞬きをしていなかったそうだ
ケンタが亡くなってからは、その辺りには誰も寄り付かなくなり、その男の子を見たという人もなく、廃屋や井戸も気づかないうちに消えたという話も聞いた
結局、ケンタがなぜ井戸に落ちたのかわからず、当時ケンタの死体も見つからなかったんだという
未だにヤスオの見たあの男の子が誰だったのか、そして、ヤスオの遊んでいたという廃屋や井戸はなんだったのかはわからない

しかしこれだけは分かる
ケンタはヤスオを井戸の中に誘い込もうとしていた
そう、ケンタの自分自身を井戸の中に探しに越させようとしていたのではないだろうか
きっと、井戸の中は通常の世界ではなく、あの世とこの世の繋ぐ場所だったのではないだろうか
昔から、井戸は冥界と現世の境界だという
姿見の井戸や六道の辻の井戸など、全国には井戸にまつわる様々な話がある

もしかすると、あの世で退屈したケンタがこの付近で遊ぶヤスオを見つけ、ヤスオを誘ってきていたのかもしれない

 

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