625:免疫力を上げるために大切なのは、免疫細胞が闘いやすい体を作ること

■ 免疫力を上げるために大切なのは、免疫細胞が闘いやすい体を作ること

ポイントは食事、睡眠、ストレス対策！

特に大切なのが「食材選び」と「食べ方」

免疫力を上げて病気になりにくい体を作り、健康を維持するために必要なこと。つまり、免疫細胞が闘いやすい体を作るために必要なこととは、ひとことでいえば、免疫力を下げる生活習慣を避け、改善することといえます。

食品添加物を避けて食事の好き嫌いをなくし、適度な運動を心がけ、睡眠の質を上げてよく眠って精神的ストレスを上手に解消し、基礎代謝を上げて体温を高めに保ち、肥満を解消する…。

いずれも免疫細胞を元気にし、免疫細胞が働きやすい体内環境を作るのに役立ちます。とはいうものの、「言うは易く行うは難し」。実際にすべてを実行に移すのはなかなか難しいもの。

だからこそ、自分でコントロールしやすく、毎日必ず行う食事は大切です。免疫細胞を活性化する食材を選び、免疫細胞が働きやすい体内環境を作る食べ方を習慣化することによって、免疫力は向上し、さまざまな生活習慣病や感染症を予防することができるのです。

■ 免疫力が上がると予防できる主な病気

●癌（がん）・・・日々約５０００個発生するがん細胞を除去！

人体で１日に作られる１兆個もの細胞のうち、"不良品"であるがん細胞の数は約5000個。このがん細胞を日々除去し、増殖を防いでいるのがＮＫ細胞です。ＮＫ細胞が元気に働けば、がんは予防できるのです。

●アルツハイマー病（認知症）・・・マクロファージが原因物質を除去

アルツハイマー病（認知症）の原因は、たんぱく質の一種・アミロイドβが脳内にたまること。免疫細胞のひとつであるマクロファージには、アミロイドβを包み込んで処理する働きがあります。免疫力を上げれば、認知症も予防できるかもしれません。

●インフルエンザ・・・免疫力を上げれば、予防接種の効きめもアップ

Ｂ細胞は、一度対応した病原体の特徴を記憶し、再発見した際には即攻撃します。この機能を利用したのが予防接種で、弱体化した病原体を体内に入れ、人工的に記憶を植えつけるのです。免疫力が上がれば、予防接種の効きめも上がります。

●花粉症・・・免疫細胞のバランスを整えれば症状は緩和

花粉症は、原因物質(花粉)に対し、免疫細胞が過剰に反応して起こるアレルギー。過剰反応の主な原因は、ストレスなどによる｢免疫細胞バランスの崩れ｣と考えられています。免疫力を正しく上げることで、アレルギー症状を抑制できます。

●生活習慣病・・・糖尿病や脂質異常症を予防する働きもあり

免疫細胞には、コレステロールのバランスを整えたり、糖尿病を悪化させる物質の生成を抑制する働きがあります。免疫力を高く保つ生活を続けていけば、糖尿病や糖尿病による合併症、脂質異常症といった生活習慣病を予防できます。

●ノロウイルス・O157など・・・自然免疫の活性化で早期撃退が可能

ノロウイルスやO157などの感染症は、その原因となる病原体･細菌･ウイルスを、早い段階で撃退することが大切。新型コロナウイルスも同様。マクロファージやＮＫ細胞といった自然免疫や腸管免疫が元気に働けば、発熱や嘔吐といった症状が出る前に退治できます。

●アトピー性皮膚炎・・・免疫細胞の偏りをなくせば症状の抑制も

アトピー性皮膚炎の原因は、免疫細胞のバランスが崩れ、増えすぎた免疫細胞が過剰反応した結果(アレルギー症状)と考えられています。ストレスなどによる｢免疫細胞バランスの崩れ｣を正せば、アトピー性皮膚炎の症状も改善できます。

●胃潰瘍・・・予防と治癒の両方で免疫細胞が活躍

胃潰瘍とは、一定以上の深さで胃壁が慯ついている状態のこと。ピロリ菌感染や鎮痛薬の内服が原因と考えられています。免疫細胞はピロリ菌を撃退するほか、胃壁の炎症原因物質の取り込みにも関与し、予防と緩和の両方で力を発揮してくれます。

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※ 末期癌や病気と闘うためには免疫力や自然治癒力を高める必要があり、もし現在不幸にして癌や病気と闘っておられるのであれば、可及的速やかにそれを満たすべきであるのは言うまでもありません。積極的に「免疫力（マクロファージ、NK細胞、T細胞、B細胞など）」の活性化を計り、バランスの取れた栄養素や酵素を取り入れて身体が正しく機能するようにし、ホルモンバランスを正しく保ち、腸内環境も積極的に改善させるようになさって下さい。