見た目が違う「椿餅」のルーツは
餅の食感と味が似ていますが、形や材料は、違います。
「椿餅」とは? 調べてみました。
平安時代に書かれた「源氏物語」の中に、若い人々が蹴鞠のあと、梨・柑橘類や椿餅などを食べる場面が出てきます。
このことから、椿餅は、古い歴史がある和菓子だと言えます。
しかし、当時は、甘い小豆あんなどはまだなく、甘味は生地に甘葛 (あまづら:つたの汁を煮詰めたもの) を入れる程度で、現在とは違う味だったと考えられます。
元祖椿餅を掲げている伊勢屋は、どんな店なのでしょうか。
1590年、伊勢松坂城主だった蒲生氏郷が会津に移封されます。
その時に、一緒に移動してきたお菓子屋が、伊勢屋の始まりで、屋号を「伊勢屋」にしたようです。
150年前の戊辰戦争で店が焼失してしまったため、創業年など以前の資料が残っておらず正確はありませんが、現在の店主は、9代目で、200年以上は、続いていると言うことです。
伊勢で作っていた椿餅を、420年前に会津に来てからも作り続けていると考えると、伊勢屋の椿餅は、平安時代の椿餅に近いのかもしれません。
2つの椿餅は、同じルーツではないでしょうか。
伊勢屋の椿餅は、昔ながらの材料、作り方で、あんこは入っていない、形が変わって、椿の葉がなくなった。
太郎庵の椿餅は、餅の形で、椿の葉が付いているが、あんこを入れて、おいしくした。
どちらの椿餅も、それぞれおいしいです。
会津の人は、どちらのお菓子を椿餅だと思っているのでしょうか。
2月に食べるお菓子ということで、季節の味を楽しみたいです。
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