「廻」

螺子を廻して。。。???
瓶の中、僕を漬け込んで、ですよう。。。

2018-08-05。嵌

2018-08-05 11:31:46 | 九官鳥と地下室。

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ゴロゴロしながら、ある事に気付きました。

「お腹が空いたかもです、、、僕。」

あと一つ。

「でも眠くもあったり、、、。」

ちらりとユー君の方に視線をやると、
ユー君もこちらに視線をくれました。
僕は結構な眠さで、瞼が落ちてきたりで、
今にも意識を手放し、眠ってしまいそうで。

「故鳥、眠ってる?
その間に僕、果樹園から食べ物
取ってこようか?」

「、、、え。」

一瞬にして目が醒めました。

「其れは駄目です!、、、離れるだなんて。
、、、今は、嫌です。」

僕の言葉と声に、ユー君が
ハッとした顔をして目を大きくしました。
真横に居るから、声が
耳に刺さってしまったかも、です。

「ごめん、じゃあ・・・、」

ユー君が起きて瓶から出て行きました。
その後、瓶の中を覗き込んで
じっとしている僕に云いました。

「一緒に行こうか。」

「はい。」

僕はササッと瓶から出ると、
ユー君の手を取り、繋ぎました。

「うん。じゃあ、行こう(笑顔)。」

僕の方から、手を繋いで、しまいましたです。
でも、そうしたくて。
ユー君は、いつも僕の為を
考えてくれているのです。。。
でも、 "ごめん" と云わせてしまった。
仕方なかったのかも知れませんが。。。

(深く考えない方が、良いのかなぁ?

そう、これは僕の悪い癖で。

「ねぇ、ユー君。」

「何?」

半分くらい歩いたところで僕が
足を止めたので、ユー君も足を止めました。
じっと見ている僕に、
何かを悟った顔をしたユー君。
僕は其れを見て、首をかしげましたです。

「ははぁ、解った。」

ユー君はそう云うと、僕の後頭部辺りに
手を廻し、軽く髪を引いて。
少し上を向かせ、キス。

長く、長く、長く、、、。

「っは、ユウ、息が、、、」

そのまま壁にまで下がり、もう一度。


解放されるまで、何も出来なかったです。

「故鳥に欠けているものを足してみた。」

「、、、え。」

放心している僕に、続けられる言葉。

「欠けているもの、足されたでしょー?」

(そう云えば、、、

抵抗すらしなかったし、僕。。。

(ユー君不足、か。

いつも一緒に居るのに、何なのでしょうか。
其れって。。。

「あ、、、有難うです、ユー君。」

何だか、どんどん好きになる、
誰かの策略なんじゃないかと思うくらいに、

、、、好きになって。










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