みなさん、こんばんは。
東北の昨夜はとても涼しく、今朝は寒くて目が覚めてしまいました。
今日も私の住んでいる地域は、最高気温が20℃に届きませんでした。
台風の影響なのか、不順な天候が続きますね。
相変わらず猛暑日の続いている地域も多いことと思いますので、みなさん体調管理には十分にお気をつけください。
では、前回の続きを書きたいと思います。
これまで2回にわたり、コミュニケーション能力を高めるための「絶対に争いにならないコミュニケーション」と「どんな相手からも好かれるコミュニケーション」について書いてきました。
今回は、そのまとめと、最終章として「コミュニケーションの極意は無償の愛」について書きたいと思います。
●STEP1
「絶対に争いにならないコミュニケーション」
争いは、自分の意見が正しいと思い込み、相手の意見が自分と違った場合に、それは間違いであると決めつけ「相手を否定する」ことから始まる。しかし、すべての人の価値観や考え方などは違ってるのが当たり前で、どれが正解ということもないし、どれが間違いということもない。常にそう考えていれば、相手がどんな価値観を持っていても、「そういう考え方もあるね。」と受けとめることができ、「相手を否定する」という争いのスイッチを入れないですむ。
●STEP2
「どんな相手からも好かれるコミュニケーション」
人は、自分と違う価値観や考え方を学び吸収することで、自分の器を拡張し、あらゆる価値観や考え方を受け入れられるようになる。そうすると、どんな人とも良好な人間関係を築けるようになり、人間関係のストレスがなくなる。人生のストレスの8割は人間関係に起因するといわれる現代で、それはすなわちストレスフリーの楽しく豊かな人生を送れることを意味する。つまり、自分と考え方の違う周りのすべての人は、自分の器を拡張し人生を豊かにしてくれるありがたい存在だといえる。そう考えられるようになると、相手に興味を持ち、相手の価値観を知りたい、学びたいという思いが強くなり、相手の話を熱心に聞こうという姿勢が生まれる。相手は、価値観や考え方を否定せず熱心に話を聞いてくれる自分に心地良さを感じるようになる。こうして、誰とでも良好な人間関係を築くことができるようになる。
以上のような考え方ができるようになると、コミュニケーション能力は格段にアップし、人間関係のストレスが激減します。
それと同時に、多様な考え方を学び吸収するようになるので、あらゆる能力が向上し、生きることが楽しくなります。
そして、いよいよコミュニケーションの最終段階です。
これは、コミュニケーションというよりは、生き方そのものと言った方がよいかもしれません。
STEP1やSTEP2の考え方が定着してくると、相手と争うことはなくなり、逆にいろいろな価値観を学ばせてもらっているという感謝の気持ちが生まれてきます。
この感謝の気持ちこそが最も重要なものです。
もっと言えば、周りのすべての人や、あらゆるものごとに感謝するということです。
いつも朝ご飯を出してくれる妻に感謝する、元気に成長してくれている子どもたちに感謝する、家族を守ってくれている家に感謝する、毎朝すれちがう時にあいさつしてくれる人に感謝する、仕事を与えてくれている会社に感謝する、自分たちの生活を支えてくれているすべての人や社会に感謝する、そして今日も無事に生きていられたことに感謝する、ということです。
どれも当たり前のことではありません。
そういった感謝の気持ちを持つと、人は、今度はそれに対して恩返しをしようという気持ちになります。
家族や友人、周りのすべての人たちを喜ばせたい、そのために何かしたいと思うようになります。
つまり、人や社会に貢献したいという思いが生まれるのです。
あとはそれを行動に移せばいいだけです。
相手が喜ぶようなことをしてあげたり、言ってあげたりすればいいのです。
そこに相手からの見返りを求める気持ちはありません。
感謝の気持ちが土台となっているからです。
ただただ、相手が喜んでくれればいいのです。
これが、大げさな言い方ですが、コミュニケーションの極意「無償の愛」です。
相手を喜ばせるだけの自己犠牲の精神で限りある人生を過ごすのは嫌だ、という方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、私はこの考え方が自己犠牲だとは思っていません。
なぜなら、相手が喜んでくれることで自分も幸せな気持ちになれるし、みんなが敬遠するような仕事や役回りを引き受けることは、間違いなく自分の成長につながり、結果として人生の質が向上します。
人が最も幸せを感じるのは、
「誰かを幸せな気持ちにすることができた時」
だと思うのです。
見返りを求めないと言いましたが、家族や周りの人、社会に尽くすということは、実は求めなくとも自分にとって十分な見返りが返ってくることなのです。
私は、
「人は生きる目的(人生のミッション)を見つけた時に運命が変わる」
と考えています。
もちろん、生きる目的は人それぞれ違っていて、見つけられる人もいれば、見つけられないまま一生を終える人もたくさんいると思います。
では、「人類に共通する生きる目的」はないのだろうか?
私には、そんなことを考えていた時期がありました。
つまり「人は何のために生まれてくるのか」ということです。
私はその時、自分のミッションは明確になっていましたが、すべての人にあてはまるものとなるとしっくりくる答えを見つけられないでいました。
そんな時、テレビで見たある人の言葉に、「これだ!」と衝撃を受けたのです。
何となく、頭の中で思い描いてはいたものの、言葉にできないでいたものを、その人はごく自然な言葉で言い表していたのです。
それは特別な言葉ではなかったのですが、私にはストンと腑に落ちる言葉でした。
「人はみんな、自分以外の誰かを幸せにするために生まれてきたんだよ。」
瀬戸内寂聴さんの言葉です。
みんながこの目的を達成するために生きようとすれば、あらゆる争いが世界からなくなっていくのではないでしょうか。
自分以外の誰かを幸せにすることで、自分も幸せに生きることができる。
言葉にすると当たり前に思えることなのに、こういう生き方をしている人はすごく少ないんだろうなぁ、と思ってしまいます。
まずは自分が、そんな生き方ができるように人格を磨き続け、この世界からいじめや争い、戦争をなくすために、教育の世界でできることを一歩一歩やっていきたいと思います。
人間関係のストレスを解消する方法について、3回に渡って長々と書いてきました。
特別な能力が必要なことではありません。
簡単に言ってしまえば、
「人との出会いや関わりに対する考え方を変える」
ということです。
「周りのすべての人は、自分を成長させ、人生の質を向上させてくれるありがたい存在」
と考えれば良いということです。
人間関係のストレスに悩んでいる方は、ぜひ、考え方を少しだけポジティブに変えてみてください。
きっと、人に対する自分の言動や行動が変わり、それにつられて相手の態度も変わっていく、という不思議な現象が起こるはずです。
そして、人間関係のストレスは必ず無くなるはずです。
考え方を変えることで、運命を変えることができるのです。
そして最後に、
「3回に渡って書いてきたコミュニケーションに対する考え方も、あくまで私個人の意見であり、正解ということも間違いということもない」
ということをつけ加えさせていただきます。
みなさんが、それぞれのコミュニケーションのとり方、それぞれの価値観、それぞれの考え方、それぞれの生き方で幸せを感じられるならば、それが正解ということなのだと思います。
長文を最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
それでは、今日はこのへんで。
みなさん、お休みなさい。
最後まで読んでくださりありがとうございます。
よろしければ、ランキングの応援もよろしくお願いいたします。