イギリスのアンティークシルバーのコアなファンの方はご存じかもしれませんが、イギリスで、一番重要なシルバースミスの一つと認識されている、Chawner & Co. のバターディッシュをご紹介します。

 

スクロール装飾に使われている彫刻技法は、エングレービング(ニードルを使った彫刻)で全くおうとつはないのですが、器具で陰影をつけて、打ち出し彫刻のように見える技法を使っています。

 

純銀製(925) 1860年制作。 ヴィクトリア時代、中期のお品です。

当時のバターディッシュは、ちょっと縦長の、こんな入れ物だったんですね。

 

ガラスの器もオリジナルのもので、板の桶のような形に作ってありますが、当時、クリームを攪拌してバターを作る桶がこのような形だったのです。

きっと、バターも現在のように四角くは作っていなかったのでしょうね。現代なら、チョコレートや飴、小さな焼き菓子を入れてもいいですね。蓋がついているのは、とても便利だと思います。

 

 

メーカーのChawner & Co.はジョージアンから続いていた工房系のシルバースミスですが、このお品は、Chawner & Co.が一番活躍していた時代、1840年から1883年の間、トップを務めた、George Adams時代のもので、彼のイニシャルが刻印されています。

 

 

アンティーク銀器のデザインパターンはこのシルバースミスのものが非常に高く評価されており、Chawner & Co.が出版したデザイン帖は後継者たちのお手本になっただけでなく、当時のシルバースミス、すべてのお手本となりました。

 

バターディッシュの詳細を見る

 

動画もぜひ、ご覧ください。

 

 

 

 

 

 

 

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