2020年9月9日水曜日

強風対策が重要な仮設足場の設置


 
 
知らないと損をする住まいに関する情報
<建築家が提供する雑学ブログ
 

 

  


強風で足場が倒壊したというニュースがよくありますが、かなり頻繁に起こっているので注意が必要です。目隠しや防音のシートが張られている足場は風の流れを止めて煽られてしまうので特に危険です。強風時には一部のシートを外すなどの対策が必須ですが、予測不可能な事態で対応が遅れることも多くなっています。

足場などの仮設工事管轄は労働基準監督署になります。足場の基準は建築基準法ではなく、厚生労働省労働安全衛生規則で規定されています。一定の高さや期間を超えた場合、足場の設置届を所轄の労働基準監督署に提出します。

足場の設計は専門の技術者が行いますが、仮設であることから、無理な計画を強いられることも多くあります。建物本体との緊結固定にも限界があり、無理な計画が倒壊の原因となってしまうこともあります。