頭を熱くするのは危険です

 

前回の記事は「第7チャクラの解説と作り方」でした。

チャクラの作り方を説明する中で何度か頭を熱くしてはいけないと書きました。

頭に血が上ったりと熱い気が溜まって流れが滞っていたりすると身体にも精神的にも良くありません。

「頭にきた」「頭に血が上った」「目が血走っている」などといった時は理性が効かなくなって行動が暴走するような状態になりやすいです。お酒の飲みすぎでも赤ら顔になって普段よりも正常な判断が出来なくなってしまうことがあります。

ややもすると脳の疾患や精神に異常をきたすこともあります。

 

精神の鍛練に良いとされている瞑想においても、頭に気が溜まってしまうことがあります。それは瞑想中にいろいろと雑念を考えすぎたり、座禅しながら長時間の瞑想をして手足に血液がいかなくなって頭に溜まってしまったり、呼吸法が出来ていなかったりといろいろと原因はあります。

また瞑想しながらクンダリーニを上げる時に熱い気を頭に上げてその後の対処を怠り頭がおかしくなることもあります。

その昔、江戸時代に臨済宗のお坊さんである白隠禅師が瞑想のしすぎで気が頭に滞り禅病といわれる精神にかかりました。その時に京都の山奥に住む仙人から教わったことを著書の「夜船閑話(やせんかんわ)」で紹介したのが「軟蘇の法」です。

夜船閑話 白隠禅師法語全集 4

白隠禅師の軟蘇の法

軟蘇の法はイメージトレーニング法です。

もともと白隠禅師が禅病の解決のために仙人から教わった軟蘇の法ですが、気功の基本である身体をゆるめることにもとても効果的なので、禅病でなくても気功のトレーニングに使われている方法です。

だから軟蘇の法は頭に上った気を下げることと、身体をゆるめることに効果があるとレーニング方になります。さらに当然ながら健康にもとても良いとされています。

軟蘇の法のやり方

ここで軟蘇の法のやり方を説明します。

やることは単純です。

ちなみに軟蘇とは今でいうバターだと思ってください。

で、軟蘇の法を簡単に言うと、イメージでそのバターを頭の上にのせてそれを溶かし身体の中と外にそのバターをドロドロと流しながらバターとともに身体がゆるんでるというやり方になります。

 

もう少し詳しく説明すると 

すべてイメージで行います。目をつぶった方がイメージはしやすいです。

1.バターを頭の上に置く

2.バターが体温でどんどん溶けて下がっていく

3.溶けたバターが頭の中と外をドロドロと流れて行く

4.体の中の邪気、毒素、悪いものが、バターにこびりついて一緒に外に流れて行く

5.頭、首、肩、胸、腕、背中、お腹、腰、下腹部、足と身体の全ての部分の内側と周りの外側を溶けたバターがドロドロと流れて行く

6.身体の内側のバターが足の裏から抜けていく

 

これが軟蘇の法のやり方です。

これにより頭に溜まった気が下りてくるとともに、身体もゆるんできます。

イメージするだけで?と思われるかもしれませんがイメージするだけでゆるんでくるのです。

気功はリアルに臨場感を持ったイメージがどれだけできるかということもとても大切になってきます。

 

やることは単純で、立っていても座っていてもイメージするだけで簡単にできます。

なので頭が熱くなったと感じた時やリラックスしたい時には特におすすめです。

腹式呼吸や逆腹式呼吸と一緒にされるのも良いですね。

 

軟蘇の法は身体をゆるめ気を取り入れ発散するためのいいトレーニング法です。

簡単なので、普段の生活の中に是非取り入れてトレーニングしてみましょう!!

 

今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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