前回の記事は体の中に新しい神経回路を作るように基本を繰り返し土台を作るでした。

自分なりの解釈で緊張状態に区切りをつける

リラックスの反対は緊張です。

緊張は、不安や恐れや嫌なことからくるストレスが引き起こします。ひとことで言えば恐怖です。

 

ということは恐怖の感情が起こらなければ緊張もしなくなり、いつでもリラックスしていられるということになります。

 

しかしながら、人はそんな単純な生き物でもないし、姿勢が悪いだけでも筋肉が固まって緊張状態となってしまうので簡単に結論付けられることでもないですが、恐怖の感情が少なくなると精神的に楽になりリラックス状態になりやすいのは誰しもが実感するところではないかと思います。

 

緊張のきっかけとなる恐怖の原因となることとして、人間関係、お金の問題、健康問題などなど、いろいろありますが、それらの問題が解決したり、諦めたり、開き直ったりすると、恐怖であったことが恐怖ではなくなります。(だいたいは)

 

ようは恐怖の対象となる出来事を、なんらかの方法で終わらしてしまえば、その件での緊張はなくなります。

 

たとえば、何らかの重大なイベントを仕切る責任者となったとして、そのイベントの準備段階からイベントが終了するまでは、プレッシャーとも言える緊張感がありますが、そのイベントが終わってしまえばその緊張感からは解放されます。それがたとえ大失敗に終わったとしてもです。(それはそれで新たな緊張を生むかもしれませんが、イベントについての緊張感については一旦終了します)

 

あと不謹慎な話ではありますが、身近な人が亡くなるという自分にとっての一番悲しい出来事があったとしても時間と共にその悲しみも解消されていきだんだんと落ち着いてきます。(人にもよりますが)

 

何が言いたいかと言うと、たとえ失敗や悲しい出来事があっても、結果がわかってしまえばそれはそれでいったん区切りをつけることができるということです。

 

では、結果が出るまで待てということなのか?

 

いやいや、結果が出るまで待っていては、次から次へと緊張を起こす新たな恐怖案件が積み重なってきます。

 

では、そんな恐怖案件に対してどう対応したらいいのか?

 

実はその対応方法は、多くのみなさんがすでに使っています。

 

その方法は、自分なりに解釈して区切りをつけることです。

なんらかの緊張を起こすことが発生したら、それに対してとりあえず自分の中で結論づけてしまうことです。

 

例えば、会社で上司に叱られたとします。

 

まぁ緊張案件となりますね。これが叱られた後も、そのことについてどうしようどうしようと不安な気持ちを引きづったままでいると、この緊張状態はずっと無意識にこびりついたままなので、ちょこちょこ思い出してはどうしようどうしようと不安を持続させてしまいます。

 

しかし叱られた後に「上司も家庭で嫌なことでもあってよほど機嫌が悪かったんだろうなぁ、かわいそうに」などと解釈しておくと、自分の中で一旦区切りをつけたので、叱られたことの緊張感は持続することがありません。(解釈の仕方は人それぞれです)

 

大人になると、何か嫌な出来事があっても、解釈の仕方、簡単に言うと気持ちの切り替えが上手くなり緊張を後々まで残さずに危機的な状況も乗り切ることが出来ます。(大人になっても上手くない人もいます)

 

その時に本当はどうなのかとかは関係ありません。自分の中で納得が出来ればそれでいいいのです。

 

精神的な緊張状態など気持ちの持ちようでなんとかなるものです。(たぶん)

 

ただし、ここでひとつ問題があります。

 

それは、まだ人生経験の不足している子供の場合、自分に起きた大きな問題に対して自分なりの解釈をして緊張状態から自分を解放することが出来ないという点です。

 

その時に親なり先生なりが、その子に緊張状態の残らないようなフォローをしてあげられたらいいのですが、そうしていない場合、嫌な出来事とその時の自信の状態が無意識の中に残ったままになってしまい、なんらかのトリガーをきっかけに、その時の緊張状態がぶり返し身体が緊張します。場合によってはその時の感情も一緒に思い起こされてしまいます。

 

これがトラウマです。

 

これは解消していないと大人になっても続きます。

こういう子供の頃からの解消されていないトラウマがたくさんあったり、大人になってからも緊張状態から気持ちを切り替えることが上手く出来ない場合、心身ともに慢性的な緊張状態になってしまいます。これはつらい状態です。

 

トラウマの解消は簡単ではないですが、ひとつの方法としては大人の解釈で区切りをつけてあげることは有効な手段ではあり、なおかつ肉体の方から物理的にリラックスさせて心身をほぐしてあげることも必要になってくるとは思います。(ただし、こじれている場合はなかなか難しいです)

 

いずれにしても、心身に残っている緊張状態というのは残しておけば残しておくほど自分自身が不快な状態になり、緊張状態を解消すればするほどリラックス状態に近づき生きることが楽になります。

 

自分を不快にするような緊張状態を解消することはより良く生きるためには必要なことであり、緊張状態にならないための解釈や人生デザインにも意識を向けていくこともまた幸せに生きる秘訣でもあります。

 

今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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