前回の記事は比喩表現どおりの行動が無意識に与える影響でした。

ブログの更新を少しお休みしておりますが、今回は今年最後の日ということで年末のごあいさつがてら普段あまりしない話でもさせていただきます。

年末年始でも暴飲暴食は避けて身体を大事にしましょう

年末年始は一年で一番体重が増える時期

年末年始といえば、クリスマス、忘年会、お正月、新年会と楽し気なイベントが続きますね。

 

そして楽し気なイベントといえば必然的に普段よりも食べたり飲んだりの量が増えます。

 

食べたり飲んだりの量が増えれば当然ながら体重は増加します。

 

正月太りの完成ですね。

 

体調管理にはそこそこストイックな僕でさえ正月明けには少しふっくらすることが多いです。

 

季節や時期によって体重はどう変化するのかということを調べた調査があります。

一年間を週ごとに区切り、体重の増減の推移を調べたところ、年末年始に増える体重の平均が約550グラムというデータが出ました。

また年末年始の一週間は一年の中で飛びぬけて一番体重の増える時期という結果も出ました。

 

年々体重が増えていく人がいますが、そいいう人は正月太りの増加分がそのまま一年間の増加分になる傾向があるそうです。

 

ということは正月太りに対処せずに20年間過ごしてきたとしたら、

 

550ℊ×20年=11㎏

 

20年で11㎏の体重増加になります。

 

積み重ねというのはばかになりません。

 

なので体重を増やしたくない人は、今の時期をどう過ごすかが最重要ポイントとなります。

 

年末年始を楽しんだ後は体調管理をして元にもどしておくか、それが出来ない人であればなるべく普段通りの食事ですますようにしておいて、この時期に体重を増やさないようにしておけば、数年で体形が変わるほどの体重増加をすることは避けられるでしょう。(人によりますが)

お酒の飲み過ぎに注意

年末年始は体重の増加とともにもうひとつ気をつけてほしいポイントがあります。

 

お酒です。

 

お酒というのは、アルコールを何かで薄めた飲み物です。

 

アルコールは消毒などにも使われます。

 

なぜなら殺菌力があるからです。

 

殺菌力があるというといいイメージを持たれるかもしれませんが、菌を殺すほどの力のある成分をであれば菌以外にもその殺傷力を十分に発揮します。

 

人間にとって大事な菌や細胞にもダメージを与えてしまう破壊力があるということです。

 

考え方は抗がん剤と一緒です。抗がん剤はがん細胞を攻撃するがそれ以外の正常な細胞をも攻撃します。いわゆる副作用と呼ばれるものです。

 

そんな殺菌力のあるアルコールをそのまま飲む人はいません。

 

なぜならそのまま飲んだら人体が危険だからです。だから何かしらで薄めて飲みます。

 

しかしながら薄めたところで、これが健康に良いわけはなく有形無形に人の身体に害を与えます。

 

まずわかりやすいところで言うと、アルコールは肝臓で代謝されてアセトアルデヒドになります。

 

このアセトアルデヒドは人体に被害をもたらす猛毒です。

 

頭痛、吐き気、顔が赤くなる、動悸がする、二日酔いのほか、臓器障害やがんの原因ともなる物質です。

 

アセトアルデヒドは猛毒なだけに肝臓はなるべく速く分解処理をしようとします。で、この処理が速くスムーズにいく人は上記のような症状はあまりみられません。そしてお酒に強い人がだいたいそうです。

 

しかしながら若い人やお年寄りのように身体の弱い人は、肝機能が弱い人、女性や身体の小さい人はアセトアルデヒドの処理に少し時間がかかり上記にような体調不良をもたらす可能性が高くなります。

なぜ、血行が良くなったのか

これが一つ、もうひとつは血の巡りが良くなる。という誤解です。

 

お酒を飲むと血の巡りが良くなり身体がポカポカしてきます。

 

さらに気分もハイになって楽しくなりがちです。

 

まぁそれだけ見れば、お酒はとても良いように思えます。

 

しかし、なぜそのような現象が起こるのかを知るとそうも言っていられなくなります。

 

先ほど説明したようにアルコールには菌や細胞を殺す力があります。

 

そのアルコールがたとえ薄められたとはいえ、それが身体に入り血中にも入り全身に運ばれていきます。

 

そして全身を巡っているアルコールが細胞を攻撃し出します。

 

これで発生するのが炎症です。

 

目に見えるようなわかりやすい炎症ではなく、自分でも気づかない規模で多くの炎症を発生させていきます。

 

私たちの身体にはホメオスタシスという生体を正常に保つ機能があり、異常を察知するとそれを元に戻すような働きをします。

 

アルコールによる身体の炎症に対してもホメオスタシスが働きます。

 

その起点となるのが副腎という臓器であり、その副腎から分泌されるコルチゾールというストレスホルモンとも言われるホルモンが炎症に対処するために体に指示を出します。

 

「炎症を鎮めろ」という指示です。抗炎症です。

 

その指示により炎症箇所に血液やリンパ液が駆け付け抗炎症のために働きます。

 

身体のあちこちで血液やリンパ液が抗炎症のために駆け回ります。

 

その血液の流れを感じて人は言います。

 

「血液の流れが良くなった」と。

 

まぁそうとも言えなくはないが、実態を見れば血液は本体が破壊している細胞を修復するため懸命に走り回ってくれているパターンがほとんどです。

 

さらに言えば、コルチゾールというホルモンが出ると一時的に高血圧、高血糖のような状態になります。そうすると一時的に元気が出て気分がハイになります。

 

炎症を鎮めたいのに低血圧、低血糖のような元気がなく沈んだ気分では血液も活発には働けないからです。

 

そしてホメオスタシスはいつも過剰に働くので、過剰に働くコルチゾールのおかげで、いつも以上にとても元気でハイな状態になり、素面ではしないようなバカ騒ぎをしたり、人が変わったように積極的になったりもします。

ということで「お酒を飲むと気分が良くなってすごく楽しい」という状態になりやすくなるのです。

 

ただし、その状態は身体の中にアルコールという毒をまきその被害を修復するために働くコルチゾールというホルモンによる生体反応であるからして、気分が良くなることばかりにフォーカスしてしまうと、体に大きなダメージを与えてしまいかねない、ということになります。

 

薬用養命酒という身体に良いとされてるお酒があり、僕も身体が衰弱していた時期に飲んでいました。甘くて飲みやすい印象があります。

薬用養命酒に効果があったかなかったかは個人的には良くわかりません。

 

ただ、薬用養命酒で注目したい点は1回に飲む分量が20㎖だというところです。

 

200㎖パックの小さな飲み物の1/10という少ない量です。

 

身体に良いとさせるであろう作り方をしている薬用養命酒でさえ1回に飲む分量は20㎖です。

 

であれば、明らかに体に良くなさそうなお酒をジョッキで何倍も飲んでアルコールを体に入れているのは自傷行為のように見えてしまいます。

 

適量を飲んで楽しく過ごせるのであればお酒を飲むのも全然かまわないと思いますが、周りに合わせて無理していやいや飲んだり、体調が悪いと感じているのに飲み続けるのは、あまり賢い選択とは言えません。

 

体は死ぬまで一生付き合っていく大切な機能です。

 

大事にしてあげてください。

 

ということで、今年も一年間どうもありがとうございました。

 

良いお年を!!

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