食養生78 さつまいもは皮ごと食べて「さよオナラ」 | ジュゲン 小森社長のブログ

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創業67年、神奈川県 戸塚にあります
健康食品会社 ジュゲン(株)代表取締役 小森拓也です。
【食養生】を月に1回、書いています。

食養生とは、医食同源
病気にならないための食生活
日本人の体質にあった食と健康の話です。

小森です。

 
今夏は、残暑も覚悟していたのですが
意外とすんなり穏やかな秋の気候になってきましたね。
 
秋の味覚もちらほら登場しはじめていますが、
 
いま注目され見直されている?のが
「さつまいも」
 
コンビニでも焼き芋が飛ぶように売れているらしく
 
リトル江戸の観光地としても有名な川越では
さつまいもチップスに1時間の行列ができているそうですよ、デカっ!!
 
美味しそうですね〜^ ^
 

Instagram 87__food 様よりお借りしました。
 
 
子どもの頃はよく石焼きイモ屋さんが、
軽トラックでスピーカー宣伝しながら回ってましたが
 
 
 

 
 
 
女性や子供は、甘くてホクホクのあの美味しさがたまりませんよね。
 
 
さつまいもが甘いのは、
「でんぷん」が酵素によって「麦芽糖」に変化するからです。
 
 
65〜75度の低温で長時間じっくり加熱することでどんどん甘さが増していくんですね。
 
この甘さは主に優しい多糖類の甘さなので、
GI値が低く血糖値も緩やかに上げる糖分なので、体にも優しい甘みなんです。
 
さつまいもは原産地はメキシコで、
日本に伝わったのは今から400年位前の1600年頃といわれています。
 
関ヶ原の戦いの頃なので、結構最近ですよね⁈
 
それから将軍徳川吉宗の命で、青木昆陽が江戸でさつまいもの試作を始めたのが、1734年。
 
そして江戸時代の度重なる飢饉の時、食糧難から多くの人の命を救うことになったんですね。それで「お助けいも」ともいわれたそうです。
 
蒸して乾燥させて、日持ちをよくしたのが「干し芋」ですが、干し芋は携帯食として戦時に重宝されたので、「軍人芋」ともいわれていたそうです。
 
 

 
 
昔から危機の時にも大活躍だったさつまいもですが、
 
やはりこのさつまいも
健康効果美容効果が優れものです!
 
「さつまいも」には100g中30mgもの
ビタミンCが含まれていて、
しかも加熱しても壊れにくいビタミンCなのでありがたいですよね。
 
ビタミンCは美肌効果をはじめ、発がんや老化予防の効果もあることで知られていますが、
 
200gくらいのさつまいもを食べれば、1日の必要量50mgが容易に摂ることができます。
 
 
このビタミンCをはじめ、アンチエイジング効果のあるビタミンEなどのビタミン類は皮の下に多いので、皮は剥かずに食べた方が良いですよ。
 
やはり「一物全体食」が良いということですね。
 




 
また「さつまいも」の豊富な食物繊維は、腸を整えてくれるので、便秘予防や美肌効果につながるんですね。
 
そのほかカリウム、マグネシウム、カルシウム、リン、鉄、銅、亜鉛など健康作りに必要なミネラルも豊富なので
 
食糧難や保存食として重宝されてきたのが分かります。
 
 
また生のさつまいもを切った時にでる白い液に含まれている「ヤラピン」という酵素は便秘予防効果、「ガングリオシド」カロチンとともにガン抑制効果があるといわれています。
 
 

 
 
でもさつまいもを食べてもれなくついてくる悩みが、「おなら」ですよね。
 
 
さつまいもを食べておならがでるのは、
主成分のでんぷんが消化しにくいので
 
腸内細菌の活動や腸の蠕動運動が多くなり、ガスが発生しやすくなってしまうんですね。
 
 
ここで大切なのは、腸内細菌バランス
 
 
腸内環境が良く、善玉菌が多い人のおならは善玉菌が分解したガスなので臭いは臭くなく
 
反対に腸内環境が悪い人は悪玉菌の分解したガスなので臭くなってしまいます。
 
 
残念ながらおならを出さない方法はないですが、
控える方法はあります。
 
 
それは皮ごと食べることです。
 
 
先ほどの皮のすぐ内側に含まれている「ヤラピン」という酵素がでんぷんの消化を助けてくれるので、
ガスの発生が抑えられるんですね。
 
 
あとは発酵食品などの酵素を含んだ食品と一緒に食べること。やはり消化を助けてガスの発生を防いでくれます。
 
 
味覚の秋、これからさつまいもを食べる機会も多いと思いますが、ぜひ色々な食べ方で楽しんで試してみてくださいね。
 
 
 
 
 
次回の食養生は、10月1日にアップしますパー
それではまた!