小森です。
あともう少しで、寒さも和らぎはじめそうな気配ですが、ようやく寒い季節を乗り越えられると思いきや
これからスギ花粉が飛散しますから花粉症の人は大変です。
本格的に花粉が飛散するのは3月に入ってからとはいいますが、
九州をはじめ早い地域では、もうこの2月中旬から飛散が始まっているようです。
花粉症の人は今から本格的な花粉の飛散の対策に、見通しを立てたいところですね。
「見通しが立つ」といえば、
「先の見通しが立つ縁起物」としておせち料理にもかかせない「レンコン」
実はこの「レンコン」、
花粉症対策にとても有効な食材といわれているのをご存じでしょうか?
「レンコンを食べていたら、花粉症の症状が緩和された」とか、
「今年は花粉症にならなかった」といった声が多くきかれるのは、
レンコンには花粉症に効果を発揮する力強い成分が含まれているからなんです。
どんな成分かというと、まず「レンコン」には
「タンニン」というポリフェノールがたくさん含まれています。
この「タンニン」には、アレルギーの原因物質(アレルゲン)に強く反応する「IgE(アイジーイー)」という抗体を抑制する働きがあるので、花粉症を抑える効果が高いといわれています。
IgEの量が多いと、くしゃみ、目のかゆみ、鼻水、鼻づまりなど、花粉症の症状が出やすい状態になるので、「タンニン」がそれを抑えてくれるわけですね。
反対にこの「IgE抗体」が多く作られてしまう体質のことをアレルギー体質というわけです。
そうならないためにも、1日20~40g程度(輪切りで1~2つ)のレンコンを食べ続けると、2週間くらいで効果が表れ始めるといいます。
また、レンコンのネバネバした糸を引く成分
「ムチン」は、のどや鼻の粘膜が出す粘液と類似した多糖体で
花粉やウイルスなどが粘膜に付着するのを防ぎ、粘膜を守るネバネバ粘液でそれらを絡めとって花粉を体外へ排出して粘膜の炎症を抑える効果があります。
まだ「レンコン」で花粉症対策をしたことがない人は、ぜひ試してみる価値があるかもしれませんよ。
レンコンは、煮たり、揚げたり、蒸したり、炒めたり・・様々な料理で独特の味と食感を楽しめますが、
花粉症などへの効果を求めるなら、下記の条件の中で使われることをお奨めします。
▽皮ごと使う・・皮のすぐ内側に貴重な栄養が多いので、剥かずに使いましょう。
▽加熱しない・・成分活性が弱くなってしまうので、避ける方が良いです。
▽水にさらさない・・水溶性の栄養成分が流れ出てしまわないように。
また、レンコンは食べるだけでなく、皮ごとすりおろしてガーゼなどでこして、その搾り汁を綿棒などで鼻の内側に直接塗れば、鼻づまりの解消につながります。
直接粘膜に届いたレンコンの成分が、くしゃみ、鼻水を抑えてくれるんですね。ちなみにレンコンは無臭なので臭いが気になることはありません。
〈レンコンのしぼり汁の作り方〉3~5日分
レンコン50~70gをよく洗い、おろし金で皮ごとすりおろします。
レンコンのすりおろしをガーゼに包んで絞り、フタ付き容器にしぼり汁を入れておきます。
※冷蔵庫で4~5日は保存が可能です。
〈レンコンしぼり汁の使い方〉
鼻をかんで清潔にしてから、
レンコンのしぼり汁を綿棒につけて鼻の粘膜にやさしく塗ります。
朝、昼、夜、寝る前、
と分けて毎日塗り続けると効果的です。
蓮(ハス)の花、綺麗ですね。7~8月が見頃のようです。「レンコン」というと根っこの部分だけです。でも正確に言うとレンコンは地下茎であり、根っこではないそうですね。
そもそも昔からレンコンは、ぜんそくや咳に良いとされてきたので、先のレンコンのすりおろし汁には咳止めの効果があるとされ、風邪薬の代わりに昔から使われてきた方法です。
ぜんそくに良いということは、花粉症にもアトピーにも良いわけですよね。
最後に、レンコンは、もちろん花粉症やぜんそく対策だけでなく、美容・健康効果も期待できます。
ビタミンC・・レモンに匹敵するといわれるほどのビタミンCが含まれていて、シミやくすみを予防して若々しく美しい肌へと貢献してくれます。
食物繊維・・腸内環境が整い、便秘や肌荒れ改善
カリウム・・1日の摂取目安量は2gですが、レンコン100g当たり440mgものカリウムが含まれていて、むくみをとってくれる。