11月1日(金)は、まさこの百ケ日の日でした。

 

法要などはしませんでしたが、

仏壇にお菓子や果物をお供えして

兄と食べながら、まさこの思い出話をしました。

 

父の百ケ日の時も同じでした。

まさこも兄も、父の四十九日法要後は

すっかり落ち着いていましたが、

百ケ日には父が好きだったお菓子を三人で食べました。

 

百ケ日とは

 

百ケ日とは、命日から100日目のことをいい

その際に行う法要を百ケ日法要といいます。

 

いま現在は、四十九日の後は一周忌法要、となることが多く

百ケ日法要は省略されるケースが多いようです。

 

卒哭忌(そっこくき)とは?

 

百ケ日は、卒哭忌(そっこくき)ともいいます。

「卒」は終わること、「哭」は声を上げて泣き悲しむことを

意味します。

 

百ケ日は、故人を亡くした悲しい気持ちに区切りをつけ

前を向いて生きて行こうと故人に誓う日なのでしょうね。

 

四十九日後の心境の変化

 

人間の悲しみは、時の経過とともに徐々に薄れていく・・・

 

そう聞いていたとおりに、私の気持ちはだんだん落ち着き

四十九日法要が終わった後は、心穏やかに過ごせるようになりました。

今の気持ちは今しか書けない。自分の気持ちを正直に綴りました。

 

その後、台風19号、21号と大きな台風が続き

「命を守る」ことを何よりも最優先に考えることになりました。

 

「命を守る行動を」という呼びかけを聞くたびに

何としても生き抜かなくては、と身の引き締まる思いでした。

 

その後、ひょんなことからお寺の行事のお手伝いをすることになりました。

お寺の護持会とは?お寺の教化事業とは?

 

私は、お寺の宗派もわかっていなかったので

教えの内容とか、開祖(いわゆる創始者)のこととか

調べてみることにしました。

 

そして。

開祖のことを知ると同時に、

まさこの命日がなぜ7月25日だったのか、

まさこを迎えに来たのは誰だったのか、

やっとわかったような気がしました。

 

ついでに、兄と私の誕生日にも

それぞれ意味がありそうだと気づくこともできました。

 

今、仏前にこの写真を飾っています。

 

晴れ女のまさこにしては珍しい曇り空ですが、

「このまま遺影にしたい位にイイ写真!」と

葬儀屋さんに絶賛されたものです。

(葬儀は真夏のため、季節が合わず却下となりましたが)

 

この写真は、2014年11月2日に撮影されました。

今からちょうど5年前です。

 

5年前はこんなに元気だったのに、

この3年後、まさこは入院し、寝たきりになりました。

 

まさこが旅立った直後は

在宅介護は1年で終わってしまった、

「たった1年で」と悲しく思っていたけれど。

 

いろいろと話したり、時には一緒に歌ったり、

いろいろ考えたり、覚悟したり

そういう時間を

まさこは「1年も」もたらしてくれたのだと、

そう思えるようになりました。

 

まさこが旅立った後

「自分の命」を最優先に考える出来事に直面し、

人生を見つめ直すこともできました。

 

いま、こうして生かされていることに感謝して

自分らしい人生を歩んでいきたいと思います。