しーまブログ 
1年で偏差値はどの程度上がるのか
こんにちは、予備校の星野です。
予備校では、毎月末にセンター試験対策の模試を実施していました。
今年はコロナの影響で予備校での開催はせず、個人でやってもらっています。
そして今年からは共通テスト対策の模試、ですね。
名称が変わるのは意外と影響があるものです。
過去の生徒たちのデータを見返してみると、様々なパターンがあることに気付きます。
大多数の生徒は、予備校に通いだして継続して勉強を続ければ偏差値は着実に上がります。
平均して「5」程はあがるでしょうか。
点数自体は順調に伸びていくのですが、偏差値は劇的には変わりません。
偏差値というのは、全体の中での自分のポジショニングを表すものです。
全国に50万人程の受験生が一斉に勉強をしますから、偏差値を伸ばすのはカンタンではありません。
とはいえ、中にはグンと偏差値を伸ばす生徒たちがいます。
英語の偏差値45程度から入学して60程度まで伸ばした生徒もいました。
彼らがどんな勉強をしたのか、少しお伝えしてみようと思います。
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予備校に見学に来たのは2年生の1月頃。
入学時に模試の結果を見せてもらったのですが、英語の偏差値は45程度。
マーク型では勘で半分ほど得点できてしまう厄介なタイプ。
ですが、きちんと確認してみると英語は超苦手な状態でした。
カンタンな英単語テストをしてみても、中学レベルの単語も入っていない。
文型などは初めて聞くレベル。
高校に入ってから英語の勉強はしていない、ということでした。
とはいえ、大島高校の特進クラスには入っていましたし、数学は悪くなかった。
また、本人はハングリー精神もつよく、がんばる意思を感じる生徒でした。
本人の希望は国公立大学でしたので、ここから猛勉強が必要でした。
体験授業やご家族との相談を念入りにして、入学したのが3月頃。
取得した授業は、この5つ。
１．Trinity総合英語
２．標準英文法・語法
３．標準長文読解
４．標準数学１A2B
５．標準現代文
とにかく英語シフトのカリキュラムです。
特に「１．Trinity総合英語」というのは、中学レベルから英語の基礎を学びなおすもの。
英語諸学者に向けて、15～25分ほどの短い授業で集中力を途切れさせずにコツコツ進める授業です。
（※ちなみに、他の授業は基本1コマ90分です）
入学後の2か月は、これを徹底的に勉強してもらってから、他の授業をスタートする計画です。
本人の傾向として、知識を何となく覚えて先にすすんでしまう、という弱点もありました。
なので、この生徒の場合は、単語の暗記チェックと、授業後の復習チェックを徹底的にやりました。
授業で使ったテキストをベースに、例文の英訳、問題の解きなおし、ポイントの模擬授業。
これを、マンツーマンで2週間に1度、2時間程度かけてやりました。
3つ程間違えれば、日程を再調整して最初からやり直しです。
本人にとっては軽くトラウマだったと思います。
とはいえ、知識を100％定着させることを習慣にしてもらいたかったのです。
曖昧なままの知識で先に進んでしまう生徒がほとんどなので、大体の受験生は伸び悩みます。
その中で学んだことを100％定着させていくだけでも、着実な伸びが期待できるようになります。
彼の様に、英語が全然わからない、という状態からなら、その効果は抜群です。
数か月続けると、自分でも成果を感じられるようになり、自分から復習チェックを申し出る様になりました。
そんな彼の英語の模試成績はこんな感じでした。
勉強を本格的に始めて5ヶ月後の夏ごろから、急激に点数が上がっているのがわかると思います。
その後、波はありつつも、志望校レベルに到達しているのが冬のはじめ。
猛勉強をはじめて、8ヶ月後です。
特に英語は点数をあげるまでに時間がかかる科目と言われていますので、
かかった時間は平均的なものだったと思います。
むしろ、本人の最初の状態を思えば、奇跡的な成長を遂げたと言えます。
英語の基礎知識を徹底的に100％覚えるという習慣を通して、
他の科目でもとにかく正確に覚える、ということを続けてくれていました。
横から見ていても要領はよいとは言えないタイプでしたが、愚直にコツコツと続けていました。
その辺りも、この成長に影響しているのでは？などと思います。
ちなみにその後彼は無事現役で国立大学に進学して、
今は下宿近くの塾で英語を教えているそうです。
2年前には中学レベルの単語も覚束なかった彼が、と思うと感慨深い。
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さて、表題の問いに対しての答えです。
偏差値は、平均して1年で「5」程度は上がります。
とはいえ、基礎から徹底して知識を洗いなおせば、「15」上がることもあります。
そのためには、毎日コツコツ正確な知識を積み重ねることが大切、です。
いよいよ9月も終わり、10月が来ます。
ここからでも、まだまだできることはたくさんあります。
自分一人での勉強では、気ばかり焦ってしまうという方々。
勉強の進め方だけでも、ご相談にいらしてください。
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予備校では、毎月末にセンター試験対策の模試を実施していました。
今年はコロナの影響で予備校での開催はせず、個人でやってもらっています。
そして今年からは共通テスト対策の模試、ですね。
名称が変わるのは意外と影響があるものです。
過去の生徒たちのデータを見返してみると、様々なパターンがあることに気付きます。
大多数の生徒は、予備校に通いだして継続して勉強を続ければ偏差値は着実に上がります。
平均して「5」程はあがるでしょうか。
点数自体は順調に伸びていくのですが、偏差値は劇的には変わりません。
偏差値というのは、全体の中での自分のポジショニングを表すものです。
全国に50万人程の受験生が一斉に勉強をしますから、偏差値を伸ばすのはカンタンではありません。
とはいえ、中にはグンと偏差値を伸ばす生徒たちがいます。
英語の偏差値45程度から入学して60程度まで伸ばした生徒もいました。
彼らがどんな勉強をしたのか、少しお伝えしてみようと思います。
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予備校に見学に来たのは2年生の1月頃。
入学時に模試の結果を見せてもらったのですが、英語の偏差値は45程度。
マーク型では勘で半分ほど得点できてしまう厄介なタイプ。
ですが、きちんと確認してみると英語は超苦手な状態でした。
カンタンな英単語テストをしてみても、中学レベルの単語も入っていない。
文型などは初めて聞くレベル。
高校に入ってから英語の勉強はしていない、ということでした。
とはいえ、大島高校の特進クラスには入っていましたし、数学は悪くなかった。
また、本人はハングリー精神もつよく、がんばる意思を感じる生徒でした。
本人の希望は国公立大学でしたので、ここから猛勉強が必要でした。
体験授業やご家族との相談を念入りにして、入学したのが3月頃。
取得した授業は、この5つ。
１．Trinity総合英語
２．標準英文法・語法
３．標準長文読解
４．標準数学１A2B
５．標準現代文
とにかく英語シフトのカリキュラムです。
特に「１．Trinity総合英語」というのは、中学レベルから英語の基礎を学びなおすもの。
英語諸学者に向けて、15～25分ほどの短い授業で集中力を途切れさせずにコツコツ進める授業です。
（※ちなみに、他の授業は基本1コマ90分です）
入学後の2か月は、これを徹底的に勉強してもらってから、他の授業をスタートする計画です。
本人の傾向として、知識を何となく覚えて先にすすんでしまう、という弱点もありました。
なので、この生徒の場合は、単語の暗記チェックと、授業後の復習チェックを徹底的にやりました。
授業で使ったテキストをベースに、例文の英訳、問題の解きなおし、ポイントの模擬授業。
これを、マンツーマンで2週間に1度、2時間程度かけてやりました。
3つ程間違えれば、日程を再調整して最初からやり直しです。
本人にとっては軽くトラウマだったと思います。
とはいえ、知識を100％定着させることを習慣にしてもらいたかったのです。
曖昧なままの知識で先に進んでしまう生徒がほとんどなので、大体の受験生は伸び悩みます。
その中で学んだことを100％定着させていくだけでも、着実な伸びが期待できるようになります。
彼の様に、英語が全然わからない、という状態からなら、その効果は抜群です。
数か月続けると、自分でも成果を感じられるようになり、自分から復習チェックを申し出る様になりました。
そんな彼の英語の模試成績はこんな感じでした。
4月 122点
5月 114点
6月 123点
7月 141点
8月 121点
9月 148点
10月 145点
11月 175点
12月 153点
勉強を本格的に始めて5ヶ月後の夏ごろから、急激に点数が上がっているのがわかると思います。
その後、波はありつつも、志望校レベルに到達しているのが冬のはじめ。
猛勉強をはじめて、8ヶ月後です。
特に英語は点数をあげるまでに時間がかかる科目と言われていますので、
かかった時間は平均的なものだったと思います。
むしろ、本人の最初の状態を思えば、奇跡的な成長を遂げたと言えます。
英語の基礎知識を徹底的に100％覚えるという習慣を通して、
他の科目でもとにかく正確に覚える、ということを続けてくれていました。
横から見ていても要領はよいとは言えないタイプでしたが、愚直にコツコツと続けていました。
その辺りも、この成長に影響しているのでは？などと思います。
ちなみにその後彼は無事現役で国立大学に進学して、
今は下宿近くの塾で英語を教えているそうです。
2年前には中学レベルの単語も覚束なかった彼が、と思うと感慨深い。
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さて、表題の問いに対しての答えです。
偏差値は、平均して1年で「5」程度は上がります。
とはいえ、基礎から徹底して知識を洗いなおせば、「15」上がることもあります。
そのためには、毎日コツコツ正確な知識を積み重ねることが大切、です。
いよいよ9月も終わり、10月が来ます。
ここからでも、まだまだできることはたくさんあります。
自分一人での勉強では、気ばかり焦ってしまうという方々。
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