発表者:Ayvazyan Lilith氏

日本ヴィクトリア朝文化研究学会

第19回 全国大会

2019年11月23日

会場:近畿大学

 

前回に引き続き、学会発表の記事です。

ラファエロ前派とも深い繋がりがあった詩人、

スウィンバーンの作品、

Phædraを中心とした女性像の研究でした。

 

 

自身がスウィンバーンについて浅学ゆえ

深く理解するには少し難しかったですが

Phædraのフェミニスト批評であり

興味深く拝聴しました。

強く自立した女性として描かれている

Phædraはファムファタールでありながらも

男性性を脅かす存在にはされていません。

フェミニズムの影響を受けながらも

Victorian femininityの中に

いかに女性キャラクターが

受容されたかが語られました。

Phædraに視られるフェミニズムの影響や

彼の詩におけるテクニックの話、

特に他の詩人、ロバート・ブラウニングや

テニスン、モリスなどとの比較が

勉強になりました。